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女のいない男たち

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『色彩を持たない多﨑つくると、彼の巡礼の年』からちょうど一年。
村上春樹としては9年ぶりとなる短編集『女のいない男たち』を読んだ。

なかなかに刺激的で毒のあるタイトルだが、
どうやら文字通りの意味ではないらしい。

六編あるうちの最後に納められている表題作である『女のいない男たち』を
読んではじめてそれが理解できた。

「たとえそのあとで新たな女性に巡り会えたとしても、彼女がたとえどんなに素晴らしい女性であったとしても(いや、素晴らしい女性であればあるほど)、あなたはその瞬間から既に彼女たちを失うことを考えはじめている。」

独り者の単なる侘しさ、寂しさなどをもつ属性を指しているわけではなく、
そういった心にたがを填められた、『女のいない男たち』なわけだ。

そう考えてからまた一編から読み返すと面白かった。

さておき、
村上春樹って中毒性高いね。
謎の据え方が上手くて、それを解きたくて、つい惹き込まれてしまう。
短編であってもだ。
ハルキストにはほど遠いけど、もう次作が楽しみで仕方がない。
遅まきながら、見事にハマったようだ。
  

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テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

2014.07.03 | コメント(0) | トラックバック(0) |

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埼玉のへそ曲がり

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近ごろ波乗り。

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