舟を編む

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もうだいぶ前になるが、テレビをザッピング中にふと目に留まって、
そのまま最後まで観きってしまった邦画です。
つまり、題名くらいは知っていましたが、まったく興味もなく、
新聞のテレビ欄はおろか、レンタルショップでさえ眼中に入らなかったのですが、
何の気なしに観てみたら、とてもいい作品だったという出会い系映画。

ほとんど知られていないが、ちょっと考えれば、
それがかなり面倒な作業であることは一目瞭然の、
辞書制作というなかなか日の当たらない仕事に光を当てた作品です。

葬儀屋さんという日本独特でありながら
我々日本人もなかなかその存在を知らなかった職業を題材とした
『おくりびと』と同じ延長線上にある「日本知られざるお仕事映画」。
と、言えなくもない。

さておき、地味で過酷な辞書作りにどういった人物が適しているか?
と考えればすぐに想像できそうな人物が、松田龍平演じる馬締光也(まじめみつや)。
逆にそんな想像通りである部分がとても面白く、
しかもその役どころに松田龍平の演技がピタリとハマっているのが見所です。

とにもかくにも、そんな浮き沈みも喜怒哀楽もあるのかどうか疑わしいような
人物に訪れる起承転結を、淡々と描き出します。

私の感想を言えば、
近ごろの原作本を映画化した邦画にありがちな、説明不十分映画でした。
なにせ完成に15年という歳月を要する辞書作りの話なので、
地道とは言いながらも、比較的その内容は盛りだくさんにならざるを得ず、
その魅力的な淡々とした人生の描き方が上映時間133分では不十分な印象。
せめて190分は欲しいところではあるが、
それを許さないのが現在の日本映画界の限界か。

テレビドラマの映画化とか、お笑い芸人が監督する映画に
なんの恨みもないが、そういう「売れ筋」に遣うお金を
少しでいいから、こういった良作に注いでくれればと思う。
もったいないお化けが出そうだ。

それが無理ならいっそもう原作の全てのエピソードを描くのは諦めて、
たとえば「まじめ君の日常」とか、もう最初からスピンオフ的に、
どこかに一点集中して描いてしまった方が
より映画的でいいと思うのだが、そういった思い切りもないのが
ATGなきあとの現在の日本映画界だ(淋)。
(ATGではこれだけ売れた原作の映画化権は買えないだろうけど・・・)
 

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2014.06.13 | コメント(2) | トラックバック(0) | 映画

コメント

日本映画界はねぇ…お寒いですよねぇ。
なんか上っ面の軽いのが多いですよねぇ。

アナ雪でとうとう日本の映画興行成績はタイタニックを抜いて
歴代2位になっちゃいました。
でもアナ雪のおかげで映画館に足を運ぶ人が増えたのか
今年は全体的に売り上げが上がってるみたいです。

しかし…日本映画ときたら…
●映関係者に今年の夏の目玉映画はなんですか?って聞いたら

「ライダーかなぁ」

いっそ株式会社仮面ライダーに社名変更した方がいいですね。
テレビ部は優秀なんですよね、でもまず映画部が赤字を作るらしいですw
でも今年のライダーは…某プロデューサーのせいであんまりパッとしない
東宝もゴジラを世界で唯一2ヶ月も公開遅らして夏休み映画に
しやがったし…


見たいのは珍しく松竹の超高速参勤交代くらいですかね。
なーんも考えずにクスッって笑えそうな感じですかね。


2014-06-14 土 02:04:32 | URL | Toshi #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし

Toshiさん
ドラマと漫画と良くても小説の映画化しかないっていうのが残念ですね。
やっぱりオリジナルの脚本で勝負して欲しいですね。
いまやそれをやってるのは北野武と松本人志ですからね・・・
あと、品川祐と劇団ひとりか・・・お笑い除くと宮藤官九郎。
喜劇ばっかだなあ。
いつ和製タランティーノに会えるのでしょう。

2014-06-14 土 20:41:39 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

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