GENTEMSTICK MAXFORCE にあらためて思うこと

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先々週のかぐらでは初日にSLASHER SplitでBCに入り、
二日目の日曜日にはMAXFORCEでゲレンデを滑りました。

いつもスキー場にはボードを2本は持って行くのですが、
スプリットであるSLASHERともう一本をMAXFORCEにしたことには、
たいした理由はありませんでした。
一方がツブしの効く(扱いやすい)SLASHERでしたので、天候などの理由から
ゲレンデ滑走になったとしてもその時は二日ともSLASHERで済ませてしまおうと、
ほんと「たまにはMAXも持って行くか」くらいの軽い気持ちだったのですが、
この2本の比較というのがまたなんとも目の醒める経験になりました。

前にも書いたようにSLASHERというボードは
フラットキャンバーの特徴である淀みのない流れるような動きに、
ある意味反作用するように働く安定した操作感を持つ
楽しさと安心感の両方を併せ持つボードだと思っております。

Gentemstickが強く標榜する“スノーサーフ"とは、
その機能性を語る上では操作時の「抵抗感の低さ」
言い換えても差し支えないのではないかとさえ私は思っております。
しかして、乗り手に一番安心感を与えるのはもちろん足裏に感じるコンタクト感、
つまりは「抵抗感」であって、そこははっきりと二律背反しているわけであります。

そんな自己矛盾の一番イイトコ取りがSLASHERであるというのが
勝手ながらも私の見解で、誤解を恐れずにもっと言わせていただければ
そこにキャンバーをつけて更にレスポンスを感じやすくすると
FLOATERになるのではないか?と勝手に想像しております。
(発売開始時期的には進化の過程は逆方向ですが)

もちろんシェイプやキャンバー以外にも、ロッカー形状に心材の違いや不等圧など、
様々な要素が複雑に絡み合ってその性格の違いが生み出されているわけなのですが、
それを言い出したら切りがないし、そもそも私には窺い知れない世界なので
この際分かり易くシェイプとキャンバーに絞って話を続けます。

で、MAXFORCEはと言うと、そんなスノーサーフブランドである
Gentemstickの中にあって、ディレクショナルツインとはいえ
ツインチップという見慣れたそのアピアランス故、かなり薄味に見えてしまいますが
同じディレクショナルツインであっても、例えばJONES SNORBOARDSの
SOLUTIONや、MOUNTAINTWINあたりよりも更に抵抗感は薄めで
そこははっきりとスノーサーフしております。

なにせツインですから、数あるGentemstickの中でも最もテールが長く大きく、
必然的にオーリーが入れやすいことと、これはGentemstick全てに言える
ことですが、ボードの反発の雑味を洗い落としたような、ボード全体からの
きれいなトーションを感じる設定なので、それらが合わさった
まさに芳醇と言えるようなとても高級な足応えと乗り味を持ち
見た目と裏腹に実はしっかりGentemstickしている玄人好みなモデルでもあります。

しかして、
無駄に複数本所有している私の場合、山には雪が深く積もっていると想像されれば
MAXFORCEを持ち出すという選択はまずできませんでした。
近ごろは毎年新たなモデルを意欲的に投入し続けているGentemstickですので、
尚のことゲンテンにはそれまで経験したこともないような
特別な何かを求めたくなってしまい、ブランドのスタートからラインナップされている
MAXFORCEにはどこか「手堅い」という先入観が働いてしまうかもしれません。

ですが今回、期せずしてそんな2本を乗り較べてみて感じたのが
まさにその「手堅さ」の「楽しさ」でありました。

この日は特に表面が厚くクラストした下に柔らかい層が厚く積もっており、
前日に着けられ固まりはじめたトラックや、埋まりきらないブッシュに
あちこちにデブリが散乱するとても気を抜けない状況。
SLASHERももちろんそういった状況はお手の物なので
MAXFORCEとはいえそこにさほどの違いもないだろうと思ったら大違いでした。
そんなSLASHERから更に減速せずに視線の移動だけで
そこを縫うように走り抜けることが出来るほど操作性が高く、
その認識がはっきりと勘違いであることが解りました。

で、観察するにその機動性に一番効いているのはボード全体から伝わる反応の強さで、
特にSLASHERのもつ雪を切り裂いて進むかの如きポインティノーズに較べ
ブルドーザーのように雪を抑え込むトップ形状と、更に長いテールの反発力とが
合わさって生み出される高い追従性のおかげだと思います。
つまりはサーフライクな「流れ」の中にあっても、
その揚力や推進力を相殺するほどの「抵抗感」を併せ持つ構造になっているわけです。
ですので、逆に言えばその抵抗の強さからスピード感はかなり“遅い"ボードで
流れるように加速するフラットキャンバーモデルとはそういった意味でも
趣を異にしますが、そのぶん私レベルだと時に「勝手に走って行ってしまう」
なんてことにもなりかねないわけで、そういった間違いのない操作性の高さが生み出す
安全性に関しては、もう段違いということになります。

それと、今の今まで機動性はボードの長さに由来すると思い込んでいたことが
まったく間違いであったことも今回の件で思い知らされました。
どんなに短くてもボードからの反応が薄ければクイックな動きには繋がりません。

繰り返しお断りしておきますが、あくまでもGentemstickの中での比較論であって、
例えばBURTONあたりのボードと較べるともうフラフラのスカスカに
レスポンスが薄くお感じになることもあり得るのでくれぐれもご注意ください。

フラットキャンバーの新雪から受ける抵抗感の少ない、淀みない速い走りも
乗る度にいつも新鮮に感じられて楽しいのですが、
MAXFORCEの足応えが生み出すたおやかな安心感から、
自分に出来ることのさらに上にプッシュできる楽しさに目覚めてしまいました。

つまり、「ボードから引き出す滑り」
「自分から引き出す滑り」の違いといったところでしょうか。

big_max_slash.jpg

こういったあたりはBIG FISHあたりとも一本通ずる部分でもあり、
結論的には私は前足の反応の良いボードが好きだということでありますが
それよりも自分がスノーボードの何処を楽しんでいるのかという
神髄に当たる部分にはじめてそれなりの結論が導き出されたことが何よりうれしい!
やっと自分の滑りの基準値のようなものを見つけられたように思います。

何を当たり前のことを・・・とお思いでしょうが、
苦節15年、時間もお金もかかったけれど、今回これが解っただけでも大収穫ですよ!
48歳にもなってなかなかないよ。こういうの。

MAXFORCEはまさにGentemstickのメートル原器。
決してド真ん中ではないけれど、その外界とを結ぶ、
まるで翻訳機のような役割りを果たすとても重要な一本です。
Gentemstickの世界に足を踏み入れる時に、こいつに最初に乗るのか
後で乗るのかではエラく体験の重要性が違って来るのかも知れません。

実際私自身まだ初期の段階でMAXFORCEを手に入れたにも係わらず、
そのことに気がつかずに一度は手放してしまい、数年後に試乗会で乗って
目が醒めたわけですから、後から乗った方が
その感慨もひとしおになるのかもしれません。

自分に合ったボードは?果たして運命の一本とは?
みなさんも一度や二度はそんな楽しいお悩みに当たることがあるでしょう。
もしGentemstickというブランドにそんな予感を感じるのであれば
どこかのタイミングでMAXFORCEにお乗りになってみることをお勧めいたします。
もちろん長くGentemstickに乗っているからこそ
見えなくなることもまたあるかも知れません。
そんなときにもMAXFORCEは何かを気づかせてくれるかも知れませんよ!

ひょっとしたら、最初は必ず自分の欲しいモデルとMAXFORCEとを
2本セットで買うのが一番良いGentemstickの買い方かも知れませんな(笑)
 

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2014.02.06 | コメント(5) | トラックバック(0) | スノーボード

コメント

流石・・・

こんな風に分析した事はないけれど
当方の場合はSLASHERの替りにT.T 165 classic、MAXFORCEの替りにINFINITYの組み合わせになります。

今迄手放した板はROCKET FISH 、SLASHER、ZEPHYR160で出番が被った事も有りましたけれど私にとっては切り替えしの重い板と感じられたのが原因と思います。

現在ボードでの滑走時間の8割近くはT.T 165 classic(当方のTTは2枚ともストラクチャー入れてるのでソールはフラットでエッジもベース1度、サイド89度)ですので皆さんが乗り難いと言うのを聞くと???でしたが
TTを手放したり苦手と言う方を見ると共通した特徴有るのではと思います。?

T.T 165 classicでは推薦スタンスが49cm(当初柿Tでは48cmでしたが、次年度から1cm伸びた)なので伸ばしても52cm程度迄がT.T 165 classicの美味しい処ではないかと?
普段57cm位の方は辛いかも?

極論過ぎるかもしれませんが、乗る人の体形を選ぶかも?
中肉中背で175cm以下、体重は70kg程度以下、足サイズも裸足で26cm程度以下
これらを超える方は辛い板になるかも知れません。

2014-02-07 金 17:07:05 | URL | 正宗 #ijxcUoTg [ 編集 ]

Re: 流石・・・

正宗さん

> 中肉中背で175cm以下、体重は70kg程度以下、足サイズも裸足で26cm程度以下
> これらを超える方は辛い板になるかも知れません。

玉井さんって、もっと大きな方ですよ・・・

2014-02-07 金 19:18:44 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

マックスしびれます。

初めまして。
楽しく拝見させていただいてます。

自分は、マンタ、dpt172、tt165、マックスと行きまして、現在はttとマックスのどちらかで山に行っています。

マックスは一昨年の戸倉の試乗会で乗って、直ぐに発注しました。

試乗会当日のゲレンデは荒れ放題で、開始前に持参したマンタで滑るも歯が立たず、撃沈されまくりました。

試乗開始時間になり、マジックなどを乗って、順番待ちの無いマックスがあったので、何の気なしに乗りました。

その時の感覚を今でも覚えております。

楽しい。の一言に尽きました。
この荒れたゲレンデを、この下手くそな自分がこんなに楽しく滑れるのかと。

合コン(行ったことないのですが。。)に行ったら、最初は目もくれなかったオネエチャンの底知れぬ良さを知ってしまい、その日から、見た目は地味なオネエチャンの事が頭から離れなくなったような感じ?でしょうか。

今回の記事で、マックスの何処が良かったのか少しわかった気がします。
また、読んだ上で乗るのが楽しみです。有難うございます。

マックスの記事、楽しみにしているので、また書いてください。^^

2014-02-09 日 01:02:19 | URL | やす #- [ 編集 ]

Re: マックスしびれます。

やすさん
コメントありがとうございます。
そうですね。直感的な魅力には欠けますが
手許に置いておくととても安心できる味噌汁のような存在ですね。
今日はとても手強い雪でしたが、緊張なく雪に向き合えることで
楽しく滑ることが出来ました。
北海道にMAXFORCEを持ってきて正解でした!

2014-02-10 月 22:41:01 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

maxforceいいですね

初めまして。
僕はFloaterのあとsupoonfish micromantarayときて短くないのに乗りたくなってmaxforceを買い先日苗場〜かぐらで初めて乗りました。予想以上にオールマイティーですね。圧雪のカービングは短いのより当然安定しますし、偶然入れた苗場のスプラッシュボウルでもいい感じでした。floaterほどは浮きませんがコントロールは遜色ないですし、圧雪ではバタつきなくいい感じですね。
ニセコに行ってらっしゃるのですか?僕は一人でいった時finefriendsというところでBCガイドしてもらって良かったです。

2014-02-11 火 19:35:08 | URL | ひろ #mQop/nM. [ 編集 ]

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