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ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜

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『ハッシュパピー』は主演の女の子(クヮヴェンジャネ・ウォレス)が、
最年少でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたことで話題となったので
題名だけでもご存じの方も多いはず。
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で主役を演じた
トーマス・ホーンくんのように、ほとんど演技とは思えないこの少女の演技に
何より驚かされます。

河川の中州、バスタブ島は都市生活者がその川を堰き止めたために
完全に閉鎖した社会となってしまっていた。
そしてとうとうハリケーンに見舞われ水没の危機に瀕してしまう。
大多数の住民は避難してしまったが、それでも数人の住民は
頑なにバスタブ島を離れなかった。
そう、ハッシュパピー父子も・・・

環境破壊によって生まれる格差や、生活苦の子どもたちなど、
社会問題を題材にしながら、その深刻な問題を子供の目線で語ることで、
多くの評論家にスタジオジブリとの共通性を指摘された今作だったが、
私にはさほどの共通項も見当たらなかった。

特にそういった個々の社会問題をオブラートに包まず
ダイレクトに観客に見せているところなど、
私にはファンタジーとはほど遠いと思えた。
百歩譲って『火垂るの墓』だ。

そんなわけで、一番上のバナーにあるようなジブリ的な世界観では決してない、
どちらかというと『不都合な真実』や、
スペイン内戦時に現実逃避の末、おとぎ話の世界に囚われてしまう少女を描いた
『パンズラビリンス』のような、何不自由なく暮らす都市生活者の足許に
ぽっかりと空いた空洞を映像化して見せつけられるような
胸を締め付ける類の話だ。

逞しく生き抜くハッシュパピーの姿に、勇気や感動を見い出せなくもないが、
それは結局のところ全ての子供が持っているポテンシャルであって
何一つもこの残酷な物語の救いにはつながらない。

私たち日本人の目の前にある「不都合」諫早湾のことを思わずにいられない。

私にはそういう映画に見えました。

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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

2013.11.29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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オートバイと
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近ごろ波乗り。

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