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GALLIUM ペネトレーション ヒーター

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人生ラクができるなら、そのための浪費は惜しまない私だ。
自分でもいつかは買うだろうと思ってはいたが、
いよいよ今シーズン導入することにしたのが、
この『ガリウム ペネトレーション ヒーター』。

浪費は惜しまないとか言っておきながら、今まで導入に踏み切れなかったのは
もちろん高価だと言うこともあるが、ショップレベルで使うような代物なので、
そもそも私に使いこなせるのか?という心配もあったからだ。

昨シーズンの終わりに底値でゲットしたことは言うまでもないが
そのお金でボード4本はフルチューンに出せることを考えると
確かにその費用対効果は微妙だ。
しかし、これまた無駄に数本の板と暮らす私の場合、
これが数年に及ぶと考えると安い買い物だと思えなくもない。

無駄遣いを正当化しようとする言い訳はこれくらいにして。
このペネトレーション ヒーターであるが、
このヒーターで滑走面を温めることによって、
ソールに使われるポリエチレン素材の分子間を拡げ、ホットワキシングを
より確実にソール材の奥の奥まで浸透させることができるという代物。

実は私も勘違いしていたのだが、ワックスを厚塗りしてから温めることで
ワックスを溶かしながら浸透させるものではない。
単にボードやスキー板を温めるためだけの道具であって、
残念ながらアイロンの手間までは省いてはくれない。

garium_heater-8.jpg
ただし、ガリウムはそのあとに塗るベースワックスの浸透性を上げるため
予めヒーター専用のワックスを生塗りしてから温めることを推奨している。
想像するに、この専用ワックスには呼び水になるような効果があると推測されるが
いずれにせよ温めた後ににベースワックスを施工する必要がある。

さてその効果だが、メーカーではワックス浸透力4倍を謳う。
ただし、今年からなのか「浸透性が格段に向上」とそのカタログ表記が改められた。
鑑みるに、言ってはみたものの「4倍」の科学的根拠に欠けるのかもしれん。
しかして、私は自分に都合の悪いことにははっきりと目をつぶれるタイプだ。
一度で4回分のホットワキシングに相当すると信じていくこととする。

ご自分でワキシングをなさる方にはもう耳タコだと思いますが、
ソール素材の奥の奥までワックス分子を行き渡らせるためには、雪の温度毎に硬さ(分子の大きさ)の違う数種類のベースワックス(ガリウムでは4種類)を、分子構造の小さい方から順に、最低でも5回ずつ押し込むように繰り返しワキシングする必要がある(らしい)。つまり、ワックスを塗っては削り取りを合計20回に渡り繰り返すことで滑走面のベースが完成します。つまり、このヒーターによって1回のワキシングが4回分に相当するわけなので、手間が一気に減るというわけだ。(くどいようだが科学的根拠はないので悪しからず)
特にガリウムで言うところのGREENなど、アイロンでも刃が立たないほどに硬いワックスの施工に特段の効果があるとメーカーは力説する。

こうしてシーズン前に造ったベースを1シーズン通して使い、
あとは滑走毎にその上に滑走ワックスをワキシングするか、その時の適温となる
ベースをもう一度かけ直してから滑走ワックスをかけるかするわけだが、
しっかりしたベースがあることで滑走ワックスとの密着性が上がり、
その滑走効果の持続に大きく貢献するというわけだ。それと、ベースワックスを施す
もうひとつの目的としては、ベースバーンを防ぐという目的もある。
このベースバーンについては、話しだすと長くなるので割愛する。

スノーボードやスキーの板は、個々に違いはあれど、
基本的に接着剤で固められているので、熱による悪影響も充分に考えられるが
このペネトレーション ヒーターはサーモスタットを装備することで
影響のない範囲での温度管理を行うとメーカーは説明している。
まあ信じるしかないのだが、それでもせめて、平温時と加温時との温度差が
あまり大きくなりすぎない気温の高い今のうちに済ませておくことにする。

garium_heater-2.jpg

袋から取り出すとこういった感じ。この大きさの物が冒頭の画像のように
コンパクトに収納できるのだからたいした物だ。左下に見えるのは付属のタイマー。
「決して1時間30分以上温めるな」と取説では厳しく勧告している。

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中はまるで巨大な保温バッグかサウナスーツのようだ。
もし壊れたら自らこの中に入ってサウナにするか、
アウトドアで大量のビールを冷やしておくクーラーバッグにでも使おう。

garium_heater-3b.jpg

取説には板の反り返しぶんや、スキーならバインディングの嵩ぶん板を浮かせるため
下に丸めたタオルなどを配置するよう指示しているが、
私は段ボールで台座を作って対処した。

garium_heater-5.jpg
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ガリウムはベースワックスの浸透性を高める専用ワックスを予め滑走面に生塗りする
ことを推奨しているので、ヒーター自体にその専用ワックスが付着することを避ける
ために滑走面とヒーターの間にペーパーを挟むよう指示している。
私はガリウム製のワックスを使わないので、保管用ワックスを落とし、滑走面の
クリーニングをして、そのヒーター専用ワックスは塗らずにそのまま加温する。
ただ、念のためキッチンペーパーは挟んでおくことにする。

garium_heater-7.jpg

そして待つこと90分。
ヒーターから取り出し、あとはいつも通りのホットワキシングを施すだけだ。
ホットワキシングをしている最中の感触としては、もちろん見た目からワックス自体が
とても滑らかに流動性を保っていることが判るが、それ以上に飽和して表面に残る
ワックスがいつもより少なく見えて、より染み込んでいることを実感させるものだ。

dominatorb.jpg

そして、私は「硬い分子と柔らかい分子を予め混合することで、
 2〜3回のホットワキシングで完璧なベース作りが完了する」というふれこみの
『DOMINATOR』を愛用している。つまり、一度に4倍の浸透率を誇る
このペネトレーション ヒーターの威力を組み合わせれば、
DOMINATORのベースワックス「Renew」によるベース作りは
一発で完了するとそういうことだ! ああ!怠け者万歳!

私の年間の滑走日数はだいたい30日程度といったところだが、
複数のボードを使い分けていることと、今年はスキーを滑る日数も
それなりに増やす予定なので、尚のこと一本の滑走日数は限られてくる。
そんなわけで1本のボードとガッチリ付き合う方よりもベースワックスへの
依存度は低いはずだし、何より今までもDOMINATORのベース3回塗りで
ベースバーンもなく過ごして来られていることからも、この手抜きで問題なかろう。

もちろんうまい話には裏があるのは重々承知しているが、
とにかく今シーズンはこの方法で造ったベースで1シーズン通しみようと思う。
 

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テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2013.10.23 | コメント(12) | トラックバック(0) | スノーアクセサリー

コメント

貧乏性の自分は、真夏の暑い日中に作業をしてます。
気持ち、ベースワックスのノリが良いような気がして。
汗だくで嫌になりますけど。まあ、そんなに真剣には、やってませんが。

2013-10-23 水 12:07:31 | URL | sugaya #- [ 編集 ]

sugayaさん
聞いた話だと、板が長い時間温められている夏の暑い間に
ワキシングするのが、一番理に叶っているらしいですよ。
でも、超暑がりの私の場合、冷房をギンギンにかけないと
とてもではありませんができないので、
こういった浪費によって対処せざるを得ないわけです・・・
はい、そうです。私も真剣になんてやってはいません。
あくまでも気持ちの問題です(汗)。

2013-10-23 水 12:34:41 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

布団乾燥機でサーモしてますw
冬場の電気代が…
これやるとベースWAX各色1回で済みますね。
ビニール袋に入れてからやってます。

2013-10-23 水 12:42:38 | URL | HAMA #- [ 編集 ]

さすがHAMAさん
やることが大胆ですね!
ちなみにこちらのペネトレーションヒーターですが
電気代が1時間あたり2円ととても経済的です!
(アイロンが約9円/1時間だそうですが、
 1時間もアイロンかける人いないと思うのでこの比較は・・・)

2013-10-23 水 12:56:39 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

またナイスなツールを...
ソールの艶が違いますね(^o^)b
コタツに毎日入れてみよっかな(^o^;)

2013-10-23 水 13:07:42 | URL | サトゥー #- [ 編集 ]

サトゥーさん
冗談抜きに、コタツで温めても原理的には同じですよ。
(赤外線のソール材に及ぼす影響については測りかねますが・・・)
ただ、ご家族に相当に白い目で見られてしまうでしょうけれども。

2013-10-23 水 13:17:52 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

「家族からの白い目線」間違いないですね(^o^;)
オープンまであと1ヶ月、もう少しですね~(^o^)

2013-10-23 水 13:27:44 | URL | サトゥー #- [ 編集 ]

ゲンテンユーザーお馴染みのCALLA FACTORYにチューン出す時は
この業者仕様であるサーモwaxを頼んでいます。
標準コースでエッジ+ストラクチャー+サーモwax2回掛けの処
追加で3回掛けしてます。

同様に板と出動回数多い方なのでwaxの持ちは良いと感じます。
旅先でホットwax掛けられない時でも生塗とブラッシングだけで
劣化感んじる事なく1週間は凌げる感じです。
そんな板を次年以降チューンに出す場合はエッジとサーモwaxだけで
ソールリペアはパウダーメインで荒れ難いのと縦スジ疵は極深の
ストラクチャーと考えて放置です。
だってせかっくのwaxがもったいない。

ボードメーカーでも板全体を高温にしてでの対応は考慮していないと
逃げてる処も見受けられますが・・・

サウナは100度位有るからその中で作業したら一緒じゃないの?
・・・と 言ちゃマズイかぁ???(^_^;)

2013-10-23 水 15:09:34 | URL | 正宗 #ijxcUoTg [ 編集 ]

うーん、個人で導入しているの初めて見ましたw
確かに行く前にWAXしてると...出発時間になって結局徹夜w
帰りはフラフラになって帰ってくること考えるといいですよねー

でもこまめにWAXしてたらベースはいいかなーって思っちゃって...
シースンoff、inの手入れはしてませんねぇ。
クロスやってた頃に散々やったので反動でやらなくなりましたw

2013-10-23 水 19:04:55 | URL | Toshi #- [ 編集 ]

Toshiさん
滑走ワックスだけだと保ちが悪くありませんか?
私の場合雪質にもよりますが半日保たないときがあって
一度トラバースで滑らなくて大変なことになってから
マメにやるようになりました。と、言っても
ほんと手抜きの手入れしかしていないので
あくまでも気持ちの問題でしかないのですがね。

2013-10-23 水 19:39:20 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

むか~しのBlogで・・・って書いてありましたが、やっぱり買ったのですね~!!!
絶対、ラク出来ますよ~。
スクレーピングとブラッシングは??ですが。

私も何回かCALLAさんでサーモwaxお願いしたのですが、Magic38の時・・・・。(板が痛んだとかじゃないですが)
で、

サーモBOX自作しました。

仕事柄自由になる建築廃材とY電機のセールで入手した小型扇風機x2、
小型電気温風ヒーターx2、実費としては5000円程度。
HAMAさんと一緒で電気代はバカになりませんが、一度に5枚サーモ出来るので楽ですヨー!!
外気温にもよりますが、小型ヒーターのサーモスタットが60℃で働くので、BOX内部は57~62℃程度とイイ感じです。

スキー好きの電気工事屋さんとより完璧なサーモBOX(一度に7~8Set可能な)思案中です。

2013-10-23 水 21:22:27 | URL | オヤジボーダー #K3/xRIcs [ 編集 ]

オヤジボーダーさん
そういえばヒーターボックス自作したっておっしゃってましたね。
一度に数枚温められるのはいいですね!

2013-10-23 水 22:53:30 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

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