ローマでアモーレ

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ウディ・アレンの『ローマでアモーレ』を渋谷東急Bunkamuraで観てきました。
いやあウディ・アレンの作品を映画館で観るのも久しぶりなら
Bunkamuraに行ったのもほんと久しぶり。
いわゆる複合アミューズメント施設なのだが「芸術文化を云々・・・」なんて、
大風呂敷な感じがこそばゆく感じるのも相変わらずで、
なぜだか行くのに勇気が要るというか、入るところを同業者に見られたくない
と思ってしまう、私にとってはちょっとした鬼門だ。

さておき、喜劇という娯楽の王道を行くウディ・アレン作品が
そういった「芸術」というニッチな作品としてカテゴライズされてしまうのも
この国の面白いところ。ですんで間違ってもロングランなんてことは決してなく、
気がつくと知らないうちに上映終了なんて茶飯事。
タイミングを逃すと簡単に見逃してしまうのため、この際鬼門でも何でも仕方がない。

お話はそれぞれ無関係にローマに暮らす者や、ローマを訪れた者など、
複数の登場人物を描くオムニバス。
オムニバスと言ってもストーリー毎にセパレートされているのではなく、
同じ時系列での中を行ったり来たりする中だるみのないスピーディな展開で
観る者を一切飽きさせない、まさに映画のマジックそのもの。

中には「ある日突然何の理由もなく超有名人になってしまう普通の男」なんていう
「夢オチか?」とつい先回りしてオチを読まずにいられない(でも夢オチじゃない)
摩訶不思議で『奇天烈』な設定も存在するのですが
そんな奇っ怪なストーリーを、まるでおとぎ話のように仕立てながら、
そこで葛藤する登場人物たちを滑稽でありながらも
愛すべきキャラクターにてしまうウディ・アレンの真骨頂が観られます。

しかも、その愛すべき登場人物たちをご覧の俳優陣で描くのだから文句ナシ!

それにしてもいつ観てもウディは助平だなあと思う。
もちろんペネロペ・クルスが娼婦役ってだけですけべ(ウディ作品に多く登場する
スカーレット・ヨハンソンもいるだけですけべ)なのだけれど
そういった俗物的なすけべのみならず、いつもウディは
人が恋することをまるでジオグラフィックかアニマルプラネットのように描く。
恋に成功しても失敗しても、続いても、続かなくても
そんな結果にはまったく興味がなく、それでも繰り返し恋に落ちる
人間の性みたいなものだけをピッタシきれいに切り取って魅せる。

今回で言えばジェシー・アイゼンバーグが演じる駆け出しの建築家が、
ローマを訪れた恋人の友人で売れない女優(エレン・ペイジ)の何気ない言動に、
勝手に振り回されて翻弄されて、結果自動的に壊れていくという
若い男が必ず陥る地球規模の規格統一的なバカぶりに
最高に笑って、最高に反省させられた。

やっぱりウディ・アレンはクセになる。

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2013.06.25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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