The Amazing SPIDER-MAN

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アメイジング・スパイダーマンを観てきた。
時に私はこれを皮切りに「ダークナイトライジング」「アベンジャーズ」とアメコミ三連戦に突入する。
思わず東映まんが祭りを思い出す。否、実写だから東宝チャンピオン祭りか。
時に「プロメテウス」も観に行く予定なので、なんだか久しぶりの夏の大作揃いでうれしくなる。

で、スパイダーマンだが、いうなれば近ごろ流行のリブート「再構築モノ」だ。
例えば同じ文脈で成功した「バットマン ビギニング」と比較すると
どこまで行っても所詮はマンガなので、どうしても論理的な解釈が難しく矛盾点が出てくるものだが
それを上手いこと逆手にとってダークなファンタジーに仕立て上げたのがティム・バートン。

その世界観を打ち破ることを目的に、リ・イマジネーションされたのが
クリストファー・ノーラン監督の「バットマン ビギニング」で、

Batmobile.jpg
バットマンのアイコンと言っていいバットモービルを戦車に変えたり、

batman1.jpg
美しいフォルムのために、それまで首のなかったバットマンに動きやすい理に叶った首を与えるなど
その論理的な解釈はとにかく徹底していた。
何より続編の題名を「ダークナイト」として「バットマン」名義を排除するなど、
とにかくそのぶち壊し方にはティム・バートンへの怨念すら感じるほどだ。

それこそ「再構築」だと私は思うし、あの「ダークナイト」の記録的な興行収入にも納得がいく。

で、そのバットマンを論理的に解釈するために必要不可欠なのが
バットマン(ブルース・ウェイン)が大富豪であるという点だ。
どんな問題や壁も、なんだかんだで最後は金とコネを駆使して乗り切れる。
対するスパイダーマンだが、いかに特殊な能力を持っているとはいえ、ただの学生。
やはりどうしても論理的に、そして科学的に、物理的に
その強さの維持に説明が付かない宿命がスパイダーマンにはあるわけだ。
スパイダーマンの写真を新聞社に売りつけて稼ぐという
苦し紛れの言い訳があるにはあったが、あえて論理的な部分に目をつぶり
サム・ライミは恋愛も含めた若者(弱者)の葛藤としてスパイダーマンを描き成功させた。

garfield.jpg
今回から主役に抜擢されたのは「ソーシャルネットワーク」での好演が
記憶に新しい、アンドリュー・ガーフィールド。
私はやはり危うい少年の表と裏を見事に演じて見せた「BOY-A(邦題:少年A)」での
怪演が特に印象に残っているので、今回のこの抜擢にはかなり期待が高まったが、
特に彼でなければ描けないピーター・パーカー像は見て取れなかった。

そんなわけで、3Dを含めた映像的な革新を除けば特に見るべき所はないように思う。
一点、強いて挙げるなら、今回から手首から出る蜘蛛の糸は、
分泌物ではなく機械によって発射される物に変えられた。
それによって、その機械が壊されると糸が出なくなり、
それはつまりスパイダーマンを単なる「壁を這って登れる力持ち」にしてしまう
スリリングな展開になったことが新しいと言えば新しいってことくらい。
果たして作り替える必要があったのだろうか???というのが偽らざる感想だ。
例によってすでに続編を示唆するカットがタイトルロールに挟まってはいたが
そんなわけで続編も期待薄。非常に残念である。

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2012.07.21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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