FC2ブログ

1917 命をかけた伝令

1914_1_.jpg



実は先週『パラサイト』を観に行く予定はなく、
こちらの『1917』を観に行こうと思っていたのですが、
そのタイミングで飛び込んで来たアカデミー作品賞獲得のニュースを受け、
急遽予定を変更。
そんなわけで、一週間遅れでの鑑賞となった。

全編ワンカット撮影ということばかりが
先行してしまっているように感じていたので、ちょっと心配でありました。
こういったギミックは目的ではなく、あくまでも方法でしかない。
なので、何を達成するためにその方法が採られたのかの方が肝心であります。

多くの仲間の命を犠牲にしないための作戦中止の重要な伝令を
たった2人で敵の中央を突破して行かねばならない
という究極のミッションを緊張感を維持したまま魅せるために
ワンカット撮影は採用されている。

つまり、物語を紡ぐのではなく、緊迫の現場にいるかのような
臨場感を生み出し観客を目撃者として
“見せ続ける”ドキュメンタリー的な意味合いの作品であります。
そうした部分をどう評価するのかによって、
観終わったあとの感想は変わると思う。

といった部分を確認すべく鑑賞に臨んだわけですが、
さすがはサム・メンデス監督。
臨場感だけの映画かと思いきや、不条理の極みである戦場という空間を
儚くも美しい世界として描いて魅せている。

特に曳光弾に照らされ、暗闇から浮かび上がる瓦礫の街並みは
どこからドイツ兵が出て来るやも知れない緊迫感の中で、
ついうっとりと魅入ってしまう、まさに息を飲む美しさでありました。

そして、友人と2人で命がけの作戦に挑む主人公のもつ
誠実なメンタリティは、『彼らは生きている』でも描かれていた部分でもある。
そうした仲間の命を救うというまっすぐな気持ちで
緊迫の戦場を走り抜けた先に待っていた出来事に胸を打たれます。

ただ、なにせワンカットですから、瞬きもできないような
手に汗握る緊迫のシーンがもっと連続するものと想像しておりましたが、
特に前半は意外なほどロードムービー的にノンビリ〜〜〜としていて、
「いつ敵が襲って来るのか」と、緊張感だけが引っ張られてしまい、
物語のペースにこっちの呼吸が合うのに時間がかかってしまった。
最初から肩の力を抜いて観ていれば良かった。

これも話題先行の作品を観る際の分かりやすい注意点。
やはり監督推しで見ると決めたら、
できる限り前情報なしで観るに越したことはない。
(オススメ度:60)

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて来週月曜日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
雨で一週休みを挟んだ天皇誕生日の三連休。
いかに少雪とはいえ二週続けてオフにするのは心苦しいのですが、
すっかり重くなった腰はなかなか上がらない。しかして、
想定外の幸運というものは歯を食いしばって遊んだときにこそ訪れるものだ。
  

関連記事
スポンサーサイト



テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

2020.02.28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

埼玉のへそ曲がり

Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
スノーボード。
近ごろ波乗り。

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR