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THE WITCH 魔女

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新 感染 ファイナルエクスプレス』から、
久しく距離を置いてきた韓国映画に免疫ができた私なので、
この『THE WITCH 魔女』はかなりスンナリと観ることができた。

酪農を営む平凡な家庭の前に、ある日、血だらけで倒れていた少女。
子供のいない夫婦は記憶を無くした少女を
ジャユンと名付けて育てていくことに決める。
そうして10年後、19歳になったジャユンは普通の高校生として暮らしていた。

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牛の取引価格が暴落し、
母親が認知症を患い治療費も高いことから
生活に困窮しはじめる家族を助けるため、
ジャユンは高額な賞金の出るオーディション番組に出場することを決める。
実は人体改造による脳障害によって、
医者から余命3ヶ月を宣告されていたジャユン。
それは残された時間で大金を得るための決断でもあった。
そうして地方大会を勝ち抜きソウルで行われる全国大会にまで勝ち残る。

テレビ出演を機に子供の時に血だらけで逃げてきた組織に見つかってしまい、
理由も分からないまま付け狙われるようになるジャユン。
死んだものと思われてきた少女を拘束しようと謎の組織が彼女の家族を襲う。

家族の命と引き替えに拉致されたジャユンは、
研究施設のような場所で拷問を受け、記憶を呼び醒まされると、
彼女の中に眠っていた真の才能が覚醒する・・・

というお話。

彼女が『ジェイソン・ボーン』のような
人為的に生み出された殺人兵器であることは、この際ネタバレでもなんでもない。
しかも、そうした施設の中でも「魔女」と呼ばれるほどの殺人エリートで、
しかも記憶喪失という点も同じなので、これまたテッパンな内容。

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豪快に血しぶきが上がるセンスの良いスプラッターな格闘シーンも
タランティーノばり(栗山千明がキルビルで演じた
GOGO夕張みたいなキャラも登場する)だ。

異常とも言える身体能力だけで止めずに、
怪我をしてもすぐさま治せる自然治癒能力があったり、
物体を動かせるサイコキネシス(念動力)を使えたりするのが
ちょっとやり過ぎではありますが、
それもこれも水戸黄門の紋所や、金さんの遠山桜のように、
最後の最後に「おひけえなすって」と登場するスカット系のための隠し味。

冒頭の純朴でマジメなお人好しキャラが、
終盤一気に手の付けられないバケモノに変わるのも
まあ、ありがちと言えばありがちな展開で、
そんな既視感に溢れるシーンや設定のオンパレードなのではありますが、
それだけに、どんな強敵、難敵たちが迫って来ようとも、
「最後はぶっ飛ばしちゃうんでしょ!」と、ワクワクしながら観進めるところも
優秀なエンタメ作品ではある。

なのだが、それだけの作品だったら私もここに感想を書いたりしない。
(ぶっちゃけ、私はここに書いている作品の5倍の本数は映画を観ている。
 今作も『テルマ』という駄作の冒頭に流れる予告編で知ることとなった。
 いわゆる発掘良品)
『THE WITCH』がそれだけに留まらない魅力を発しているのは、
最後の最後に明かされる二重三重に伏線が張り巡らされた
「秘密」が存在するからだ。

その秘密を知ると、水戸黄門も裸足で逃げ出すだろう。
想像を超える巨悪が現れ、それまでの善悪と強弱が一気に反転する。

かなり背筋がゾッとさせられた。
なかなか上手いこと練られた脚本だと思いました。

ちなみに今作は「第1部」なのだそうだ。
続編への布石はラストに敷かれ、またもや大きな謎が提示される。
韓国では大ヒットを飛ばしたそうなので、
間違いなく続編が作られるのだろうが、
ここまで練られた脚本レベルを
続編でも維持できるのかどうかは甚だ疑問なので、
あまり期待しないで待つことにしよう。

『THE WITCH 魔女』好評レンタル中であります!
(オススメ度:80〜レンタルならいいでしょ?)

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テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

2019.04.05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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