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サーフボード リペアに挑戦【前編】

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愛しのClandestinoに、
海の上で絡んだ相手のフィンが刺さってしまった。

こういった場合、どっちが悪いとか言ってもはじまらないしキリがない。
その気持ちは相手も同じだったようで
相手の方もこのときにフィンをなくしてしまったようだったのだが、
特に言い争うこともなく済んだのは不幸中の幸いだったかもしれない。
そういった他人とのいざこざの方がボードの損傷よりも
よっぽど精神的に堪えるからだ。

改めて相手の方にはこの場を借りてお詫びというか感謝したい。

というわけで、気を取り直して壊れたボードをリペアしないとならない。
何より、私のクイーバーの中で現在一番の稼働率を誇るClandestinoですので
これは一刻を争う事態であります。

自分で言うのも何だが高級な部類に入るMandala Surfboardsなので、
もちろんまず最初にショップに依頼することを考えるわけだが、
リペアの終了を待つ間ずっと、今回のことを思い出すたびに
相手のせいにしてしまったり、自分のミスを悔やんだりと、
いつまでも気が晴れないように感じてしまった。

ここまで壊れたら売るに売れんし、
そもそもこいつを手放す気もなかったこともある。
何より、いつか自分でリペアに挑戦してみたいという好奇心もあった。
昔、グラスファイバー製のオートバイのカウルのリペアはしたことがあったので
何とかなるだろうという安易な発想のもと、
今回は自分でリペア作業をしてみることにした。

冒頭に述べた今回の事故の相手への感謝の気持ちも、
自分でリペアしたからこそ湧いてきた感情だ。

内部に浸水した海水が抜けたであろう2週間後から施術開始。
以下に述べるリペア方法は、
あくまでも私独自の考え方や価値感に基づいているので、
これを見て興味の湧いた方でも真似はしない方がいいと思います。念のため。

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今回揃えた道具はこちら。
左からフォームブロック、ファイバーグラス・クロス、
Permec(レジン硬化剤)、クリアレジン、そしてパウダーセル。
基本的な製品の素性はメーカーが違っても同じかとは思いますが、
同時に開発されているモノ同士の方が相性がいいのは自明の理。
というわけで、今回はDecantで統一してみました。

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まず、割れてしまったというより砕けてしまったグラスファイバーを取り除き
患部をチェックする。
すると案の定、フィンは当たっただけでなく、
刺さった状態で横方向にボードを切り裂くように移動しており、
キズはデッキ側のグラスファイバーの深さまで到達していた。
もっと浅く済んでいたら・・・と思わなくもないが、
デッキ側のクロスも突き破っていたらここから折れていたかもしれないし、
何よりストリンガーが無事であったのは不幸中の幸いと考えるべきだろう。

ちなみに、補修箇所がレール部分からL字に広がっているのは、
たまたま先日ヒットして壊していた箇所が近かったので
いっそ一緒にリペアし直すことにしたためであります。

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軽く済ませるためにも、
フォームブロックで骨接ぎしようと思っていたのですが、
これだけ巨大なクラックだと強度が出るくらいに
フォーム同士を接着できるか不安だったので
パウダーセルを流し込む方法にした。

もっと広範囲にファイバーグラスを剥がして修正した方が
仕上がりがキレイになるとの指摘もあったが、ここは強度優先で、
できるだけフォームもグラスファイバーも元のモノを残そうと考え
今回キズの回りを余分に削り取るのは最低限に留めることにした。

とはいえ、内側のフォーム部分の切り裂かれてしまった箇所は
ペースト状にしたパウダーセルが奥まで浸透できるように
ある程度傷口を広めにしておく必要がある。

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今回はじめて使ったDecantのクリアレジン。
サーフボードのクリアの色目と馴染むように最初から青くされていた。

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そのレジンにパウダーセルを混ぜるのだが、
「パウダーセルを入れすぎると硬化しない」とか言う割には
配合比率などはどこにも明記されていない。
まずは容量比率で1:1程度からはじめてみる。

ちなみに私は硬化剤を先にレジンと混ぜてからパウダーを入れた。
その硬化剤の混合量も
「クリアレジン50mlに対して、Permecを約4~5滴」とかなりアバウト。

0.01gから測れるデジタルスケール(秤)まで用意して
きちんと混合量を管理しないと硬化しないような樹脂を使ってきたので
本当に硬化するのか、かなり不安だったのだが、あっさりと硬化してくれた。
結果的には1:1以上パウダーを入れても固まりそうに感じた
(試してないけど)。

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パウダーとレジンを混ぜ合わせたペーストを
気泡などが出ないように端から丁寧に注いでいく。

この時点になってやっと
流動性のあるものは下に流れるというあたりまえの物理法則に気がついた。
傷口を平行にできていないと、ダラダラと傷口から流れ出ていってしまう。
とはいえ、ボード自体も平らではないし、ロッカーもしている箇所なので
完全な平行位置は生み出せない。

一旦硬化させてからダムを作って塞ぎたい傷口にペーストが留まるようにして
もう一回ペーストを作って流し込んだ。
もちろん流れ出たペーストもカップに余ったペーストも硬化してしまうので、
ここでかなりの量のペーストを無駄にしてしまった。モッタイナイなあ〜

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暑い日が続いていたためか24時間程度で完全硬化しました。
画像手前のレール部分にまで付いてしまっているペーストは
一回目の流し込みで溢れ出てしまった部分。完全な無駄であります。
削り取る時間も手間も無駄。
余分なペーストは硬化する前に取り除いておくのが吉。と
ここで気づいても後の祭り。

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ここで文明の利器の登場。ランダムサンダーであります。
言ってもパウダーを混ぜただけの樹脂なので、
手作業で削ってもさほどの苦労もない。
むしろこいつを使うとあっという間に削り取れてしまうので
削りすぎに注意が必要。
作業中はまあまあの大音量が鳴り響くのと、
粉塵が舞うので外でやりましょう。
ちなみに、粉塵の吸引を防ぐ粉塵マスクの着用は
手作業であっても必須であります。

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作業時には相当な振動が発生するので、
スタンドからの落下を防ぐためにもベルトで固定する。
私の場合は都合良くある排水溝に縛り付けてボードを固定した。

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ここまで削るのに320番で5分とかからない。
繰り返すが、それだけの掘削力なので削りすぎにはかなりの注意が必要。
やる過ぎる前にこのへんで止めておく。自制心が肝要。
ここから先はサンドペーパーを使い手作業で整えながら削っていきます。

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削ると現れる気泡でできたエクボも埋めておく必要があるのだが、
このためだけにまたペーストを作るのはモッタイナイのと、
すぐ硬化するため作業が滞らないのでソーラーレジンで埋める。

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おおよそ面が整ったら、
次はいよいよこの上にファイバークロスを巻いていきます。
(つづく)

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2018.09.25 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーフィン

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オートバイと
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