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Diggin' Magazine The Product Book

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いよいよ10月。
スノーシーズンの開幕まであと2ヶ月を切りましたが、
この頃が冬モノへの興味が一気に膨張するタイミングでもあります。

しかして、現在の私は物欲から遠ざかりたいと願う
ある意味修行中の身でありますので、
こういった特集は目にも心にも毒だ。

中でも先月出版された『Diggin' Magazine』が編集したカタログ号は
変態専用であるからして尚のこと毒素が強くて困る。
いわゆるカタログ号と呼ばれる特集号はいくつか存在するが
それらは総花的で、大きな括りでのスノーボードギア特集号なので、
ありがたいことにそれらにはあまりそそられる記事がないのですが、
こちらの場合は違う。
しかもGEARではなく「TOY」とか、自分の心に潜む罪悪感を
絶妙に思い起こさせる単語選びもまた、修行中の身には重く響く。

さておき、こちらの冒頭のコラムにも書かれていたが、
私も自分がショップを出すとしたら・・・という
たわいもない想像の遊びをすることがある。

そうすると自分の好みを客に押しつけるべきか、
客の好みを引き出すべきか、と無駄と知りつつも悩む。
(人というのは「決めたい」と「決めて欲しい」の境界線が曖昧な生き物だ)

私の仕事では担当する企業の隠された哲学やアイデンティティを引き出して、
それを価値として分かりやすく人に伝えることを考えているわけだが、
たとえ想像世界であっても、自分の店のことを考えるということは
すなわち私の趣味世界に関してのアイデンティティを巡る旅となるわけで
自分の観察眼を趣味という剥き身の自分に向けると精神分裂の恐れもある
まあまあ危険な行為だ。

そこを深掘ると知りたくもない、というか、
目を逸らしてきた自分と向き合うことになるので、
その疑問にぶつかって私のバーチャルショップの夢想は
半ば強制的に終了を迎えるわけなのだが、
いずれにせよその店は儲かりそうにないので本当に無駄な想像ではある。

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さておき、そんなことを考えながらペラペラと頁をめくっていると
やはりムクムクと“仕入れ”をしたくなってしまい困る。
特にこのOGASAKAのスプリットボード制作秘話というか、
職人気質の話にはそそられた。

時代は大量生産から多品種適量生産へ向かうと言われて久しいが、
家内製手工業のみで、一切大量生産には向かないサーフボード
なんてモノは、生来その宿命の元にあったりするので、ヨコノリ文化には
今となっては先端的となった価値基準がそもそも備わっていたりする。

スノーボードにはBURTONという
大量生産を画に描いたような存在がいる。
でも、だからといってBURTONが古い、もしくは悪だとは私は思わない。
そんなマスプロダクトの巨人がいてくれてありがいことの方が多いし、
だからこそ、多品種適量生産の価値もまた高まるように思う。

しかして、いかに他品種であっても、特殊性がなければそこに意味などない。
それであれば全てBURTONで何の問題もないことになる。

そんな現在のスノーボードの中でも、スプリットボードこそ
ニッチという意味でもその多品種適量生産の筆頭だろうと思う。

立山でご一緒したONさんにもかなり熱めにプレゼンテーションを受けたが、
OGASAKAのスプリットボードは、ハイク時に足を持ち上げると
どちらかに偏ることなくボードの前後がきれいにバランスするようにできている。
こうすることで足の持ち上げ動作による脚の疲労を極力抑えることにもなり、
つまり登山用具としての完成度がとても高い。

そしてここでも語られているような精密な仕上げなど、
言ってみればそんなあたりまえの「品質」を徹底的に磨き上げること。
ユーザーが “愛し続けられる品質” は最高の特殊性になると思う。
そういう意味においてもこいつの私への訴求力は強い。

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DEELUXEのブーツの良さは『SPARK SUMMIT』で痛いほど知っているので
やはり毎シーズンDEELUXEは気になってしまう。
先シーズン、スノースケート用のブーツの候補として試着までした
FOOTLOOSE』に似た外観を持つ、この『ORIGINAL SE』も素敵そうだ。

オールドスクールな紐靴か、
Boaやスピードゾーンのようなハイテクレースか、隣の芝生は青い的に、
私の嗜好はいつもその二点を行ったり来たりしてしまう。
技術的な先進と、あえて文化的に停滞すること。
このふたつはどちらも大切なものだと私は思う。
時短や簡略化も必要だが、儀式のような時間を過ごすことにも憧れる。
結局、気分屋で短気な私は無駄を省く方に傾きがちになるわけだが、
このオーセンティックなデザインは、
私にそんな文化的な側面を思い起こさせてくれる。
不便もまた楽し。

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しかして、今の私の心を一番に掴んでいるのはやはり、
この『Thirty two JONES MTB』だ。
前面のカバーは徒渉用かと思っていたら、
レースの凍結防止のためのものなのだそうだ。
なぜかこういった重要な情報はカタログには載っていなかったりする。
(載っているのかも知れないがThirty twoのカタログは見たことがない)

もちろん私には過剰装備なのだが、このカバーがこのブーツの
デザイン的な魅力に一役買っていることの方がむしろ重要。
その機能性以上にデザイン性の高さに一票。

さておき、
自分でも注目していたアイテムが、こうやって改めてメディアで紹介されると
「買ってもいいよ」と背中を押されたような感覚に陥ってしまうので怖い。

これら以外にも
SALOMONの『SHADOW FITヒールカップ』搭載のバインディングなど、
私の知らない新しいテクノロジーやアイテムの情報も満載でありました。
以前からあったのかも知れないが、こういうカタチで紹介していただかないと
ピンと来ないモノも多いのでこういった情報はありがたい・・・・
・・・否、やはりこの雑誌は目の毒だ・・・

といった具合に、何のかんのと言いながらも
やはり冬のゴングは物欲によって鳴らされることに変わりなし。
まったくもって修行が足らん。
  

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2018.10.01 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

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埼玉のへそ曲がり

Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
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近ごろ波乗り。

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