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大分へ、母と初めての二人旅。

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8月3日金曜日、仕事から帰宅すると、早寝の父が珍しく起きていて、
その時点で何かあることは察することができた。何事かと聞くと
もう長いこと入退院を繰り返し、今は老人看護ホームにお世話になっている
大分にいる母方の叔母が危篤になったという。

しかして、父はもしものときはメールで報せてくるので、
起きて私の帰りを待っていたりはしない。
言いたいことは他にあるはずで、つい身構えてしまう。

今年82歳の母は8人兄弟の末っ子で、
今回危篤に陥った95歳の一番上の叔母と三男の84歳の叔父と、
8人兄弟もすでに三人を残すのみとなっている。
ここ5年のあいだに4人の兄弟を立て続けに失ってきた母にとって、
やはり叔母の存在は大きく、
一人でも叔母のいる大分に行くと言って聞かないのだと言う。

叔父夫婦も翌日の飛行機で大分に向かうと言うが、
今の母を叔父夫婦に任せるのも無責任というものだろう。
場合によっては数日間居残ることも考えられる。

そんなわけで、母のお目付役は私に回ってきた。

もちろん私も調整できるのは月曜日まで。
もしも滞在が長引くようならそれはその時考えるという
出たとこ勝負で急遽大分行きが決まった。

そしてこれが、はじめての母との二人旅となった。

前日の夜に出発を決めても、なんとかなるのがネット社会だ。
正直「チケットがなければ・・・」と思わないでもなかったが、
大分空港行きのチケットもスンナリととれてしまった。

もちろん羽田まではクルマだ。
大分までのフライト時間よりも、いっそ埼玉から羽田までの移動時間の方が長い。
そんな時間を電車で過ごすなんて、私には到底無理だ。
杖なしではまともに歩けない母の事情を差し置いても、
ここは迷わずクルマで向かう。

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しかして、夏休みの週末の羽田空港の駐車場はP1〜P4まで、すべて満車。
今回は南ウィングのJALなので、P1が一番都合が良いのだが、P1は長蛇の列。
P2の方が比較的列が短かったのでそちらに並んだ。
ある程度は想定して早めに着いていたとはいえ、
列に並ぶ間の心中は決して穏やかではなかったが
送迎の方のクルマがほとんどのようで、
列の進み具合は大型ショッピングモールのそれよりもだいぶ早い。

それでもなかなかシビれる30分を経て、なんとか駐車場に滑り込んだ。
ちなみに、一日最大¥1,500の駐車料金は、
繁忙期のこの時期¥2,100。足許見やがる。

横に長い第一ターミナルビルを横断し、叔父夫婦と無事合流。
数年前の怪我のときに埋め込まれたプレートがそのまま残る母が
保安検査場で引っかかったことと、
夏休みの旅行者が多く想像以上に荷物の預け入れに手間取り、
昼食を摂る時間がなくなったこと以外はスムースに運び、
12:20発のJL665便は無事に飛び立った。

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そうして晴天の大分に到着した。
私は大分に来るのはこれで2度目。
前回は仕事で来たのでプライベートで訪れるのはこれが初めて。
とはいえ観光で来たわけではないので、
気分的には仕事の時とあまり変わらない。
80過ぎの老人を三人も従えているので、
なんなら今回の方が面倒は多いように思うほどだ。

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叔母は大分の中でもなかなかの田舎にいるので、
空港からはレンタカー。今回はヴィッツ。なんと3日間で8千円弱!!!
4人で移動することを考えれば、公共交通機関よりもずっと安い。

せかっくなので、ちょっとだけインプレを報告しておくと、
タイヤのせいなのか、ステアリングのセンター付近に
引っ張られるように勝手に動く部分があり気持ち悪かった。
あとは大人4人乗車ではスタート加速時にエンジンがかなりウルサイのと
私にはハンドル位置が極端に低すぎることを除けば、
高速での居住性も悪くなく、これまた過不足ない日本車らしい日本車。
でも、個人的にはホンダ・フィットの方が好きかも。

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小一時間で叔母の待つ老人看護ホームに到着した。
その後、叔母の様態は安定したらしく呼吸器も外されていて、
一旦はホっとした。
ただ、脳溢血を起こしており、すでに意識はない状態で、
間に合ったと言えば間に合ったのだが
母の気持ちを思うとやりきれない気持ちになる。

こういうのを後悔先に立たずと言うのだが、
こんなことなら叔母が元気なうちに母を連れて来るんだった。

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せっかくだからというのもおかしいが、
気晴らしも含めて近くの観光スポットも訪ねてみた。

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こちらは『宇佐のマチュピチュ』。
天候によってはこのように見えるらしい。
どうしても叔母(叔父の奥さま)が行きたいと言うので来てはみたものの、
いくらなんでもマチュピチュは言い過ぎだろ。
これをマチュピチュだと言い出したらキリがなくなる・・・

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そしてこちらは全国八幡神社の総本宮である宇佐神宮。
ということ以外にも、宮司を含む幹部2人が、市民団体に
罷免を求める署名活動を始められている問題でも世間を賑わせている場所。

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さすが総本宮だけあって素晴らしい場所なのですが、
なにせこの猛暑の中だったので、老人たちはすぐにグロッキー。
ここでは昼食だけ摂って、本宮に辿り着く前に退散した。

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そしてこの地方には、大正時代に架設された
とても美しいアーチ型の石橋が多数遺されていて
それらを巡るのも楽しい。なかなか風光明媚な場所。
とはいえ、これらを観にわざわざここまで来ないだろうから、
これはこれで貴重な機会だと思うようにしよう。

そうして月曜日までの三日間、
叔母の容態は一切変わらず、ベッドに張り付いて叔母に話しかける
母の姿を見ているのが痛々しかった。
叔父にしても同じ気持ちだったようで、
一週間ほどの滞在は覚悟していた叔父夫婦も私が帰ると言っていた
月曜日には一緒に帰ることになり、母も私が連れ帰ることができた。

というわけで、旅としてもかなり中途半端ではありましたが、
三日間にわたり、母と過ごせたのは良かったと思う。
金曜に報せが届かなければ、何よりこの週でなければ私は動けなかったので、
これもきっと叔母の導きだったのだろうと思う。
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そして、それから二週間後。
叔母は意識を取り戻さぬまま永眠した。

葬儀に参列するため、再び母と大分に赴いた。
さすがに2回目は「旅行みたいだ」と喜んではいたが、
次は本当の旅行に連れて行ってあげたいと思う。
  

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2018.08.27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 徒然

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オートバイと
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