HP2 Enduro : 期せずして1ヶ月間の街乗りを楽しめてしまった

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R1200GSに故障が発生してレッカーされてから、
修理に要した約1ヵ月の間、都内の移動、通勤を含めHP2に乗っていた。

台風による通行止めにより、せっかく遠路はるばる向かった
福島の林道を走れずに林道シーズンを終えてしまった
私とHP2 Enduroでしたが、そんな食べ残しに似た残念な気持ちは、
期せずして街乗りで延長されることとなった。

その前にまず、
HP2 Enduroで街乗りをしない理由を話さないとならないだろう。

HP2 Enduroはレーサーらしく、メンテナンス・スケジュールが定められ、
賞味期限が区切られているためモッタイナイ気持ちが先走ることが
その理由のひとつではあるが、そんなセコい話を横に置いておいても、
レーサー故に、操作や扱いに気を遣わされ、
街乗りではかなり疲れてしまうことが、その主たる理由だ。

たとえば、「アクセルが重い」ということ。

これは問答無用に驚速なエンジンレスポンスのため、
少しの右手の動きでワープするように瞬間移動してしまうので、
操作の軽いアクセルだと、微細なアクセルコントロールができないため
アクセルのリターン・スプリングが固められているためだ。
なので、アクセル操作には握力と手首の持久力が求められる。

そして、振動がデカイ。

GSと同型のエンジンではあるが、
フライホイールを持たないHP2のエンジンは、
それでもスムースには回るが、街乗り速度域では尚のこと振動が大きく、
それはそのまま疲れに直結してしまう。

脚が長い(腰が高い)。

ダート道を高速で飛ばすために、
障害物を乗り越えるために車高を上げながら、
更にサスペンションストロークをたっぷりととられた足回りは、
積極的な操作を促すクローズドサーキットならまだしも、
状況に対して受け身の操作にならざるを得ない混合交通の一般道だと、
逆にストレスを抱えがちになってしまう。
身長178cmの私でも片足の指先が届く程度に設定された車高は、
いちいち止まる場所に気を遣わされる。

などなど、長距離を安楽に、速く移動することを念頭に作られた
GSと較べてしまえば尚のこと、レーサーらしいそれらの高性能さが
街乗りでは裏目に出やすい。

そのため、HP2は趣味用と割り切り、
HP2を手に入れたあとも手放さずに
R1200GSを日常用として乗り別けているわけだ。

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しかして、

それらの街乗りでのネガティブな印象も、期間限定と割り切って、
(ある程度のリスクを理解した上で)単なる「移動」ではなく、
積極的に操作し「操縦を楽しもう」と、
気持ちのスイッチを前向き方向に入れ直せば、
まるでパワードスーツのように街を縫うように走る、まさに“武器"として、
これ以上ない相棒に変わってくれる。

そして、オーバーホールしてから
ダート路でさえ豊かな手応えとして伝えてくるほど情報量の多さを誇る、
驚速にレスポンスの高められたフロントサスペンションは、
アスファルトの上でも絶妙でクイックなハンドリングを実現しており、
“場所をわきまえない”、“空気の読めない”過剰な性格をより際立たせていた。

そんなモッタイナイと思えるほどに高級で、とても贅沢な気分が、
平日の朝から体験できてしまう。オートバ乗りとして、
これ以上の幸せはそうそうにあるものではないように思う。

そして何より、こいつに跨がるために、
停車位置に近づいていくときの風景が最高にカッコいい。

私が本当に心からカッコイイと思えるモーターサイクルは、
HP2 Enduroと、『MV Agusta Serie Oro』だけだ。
そのうちの一台を所有できている歓びは、
私にとって掛け替えのないものだ。

愛車の条件とはやはり、見て良し、乗って良し、いじって良しだ。
この条件を高いレベルで満足させてくれるオートバイに出会うこと、
そして、それを所有することができるのは、
普通のサラリーマンなら一生のうちに多くても2台が限度だろう。

私にとってそれはHP2 Enduro一台だけだが、
こうして今その悦びを噛みしめられるていることを、
私は心の底から幸せだと思う・・・

男に生まれて、ヨカッタ!(c)ブルゾンちえみ
  

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2017.12.14 | コメント(0) | トラックバック(0) | HP2 Enduro

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オートバイと
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近ごろ波乗り。

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