MANDALA ASQ FISH 6'8"

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昨シーズン、まるで雷に打たれたように、
ロングボードからミッドレングスに乗り換えようと思い立った。
それは単純に短いボードにも乗ってみたかったというだけで、
特に深い意味はないのだが、思い切りのいる決断であることだけは確かだ。

そのためにはまた
「1」からサーフィンを始める覚悟が要るコトは言うまでもない。
そこで、せめて「3」、できれば「5」くらいから始められるように、
比較的ロングボードの乗り方と親和性のありそうなボードを探した。

マンダラのすべてのモデルに乗ったことがあるわけではないし、
マンダラ以外のボードに乗った経験も、言ってもたかがしれているので、
あくまでも私の狭義な感想でしかないが、
マンダラのボードはどれも “やさしい” と、乗る度にそう思う。
誤解のないように言っておくと、
それは「易しい」というより、「優しい」の方の「やさしい」である。

マンダラは良い意味でスピードを殺してくれているように感じる。
滑走スピードや、細かいターンを可能にする機動性が重宝される中にあって、
そことは逆に、「タメ」とか「間」を作ることにすごく長けている。
それはマニー・カロ流のオルタナティブの解釈なのであろう。
まるで、ボードに「流れる時間を慈しむように乗りなさい」とでも
言われている気がする。そんな “やさしい” サーフボードだ。

といった、勝手な思い込みにも後押しされて、
こいつを手に入れた経緯があるので、
ある程度ミッドレングスのボードにも乗れるようになってからは、
卒業気分もあり、こいつにはあまり乗っていなかった。
もちろんその裏側には新しいボードへの浮気心もあって、
そのための資金となってもらうべく、
ヤフオクに売りに出したりもしていたのだが、
幸か不幸か私の希望する価格では売れそうになかった。
置き場所がないわけでもないし、何よりこいつを気に入ってはいたので、
とりあえずそのまま手許に残しておくことにしたわけだ。

そんな不憫な境遇に置かれていたボードではありましたが、
あからさまに小波が予想される週末に持ち出して、改めて乗ってみると、
これまた現金なことに、「なかなかイイじゃないの」となってしまった。
5'11"のSuperchunkも、鷹揚な感触の強い、
波のサイズを選ばない反応も良いボードですが、
このASQ FISHも、それ以上の走り出しの良さを魅せてくれた。

逆にSuperchunkを手に入れたときは、
この短さでこれだけ小波への反応が良いのだから、
「もうこれで充分(ASQ FISHもう要らない)じゃん」と、
心の底から思ったはずなのに、人の気持ちとは本当に勝手なものだ。

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その名の通り、私のSuperchunkと同じ、
ASQ(Arc Swallowtail Quads)を採用している。
アークテールの持ち味は、テールの反応の良さだと思うが、
明らかにテールから持ち上がるように反応するSuperchunkよりも、
テールセクションの絞り込みが施されていて、
胸から腹の下あたりが波に押されている感触の方が強い。

その名前に「フィッシュ」と、「スワローテール」が
同居していることに、少なからず違和感を感じなくもないが、
「フィッシュ」とはつまり、テールの割れた尾ヒレのことだけでなく、
シェイプ全体のことを指す呼称なのであろう。
ASQとはいえ、そこはフィッシュらしく躾けられているという証だと思う。

テールセクションのディテールの話はさておき、
フィッシュのトップとテールをつまんで、そのまま引き延ばしたような、
最大幅21インチ程度で、比較的直線的なアウトラインを持つ
ミッドレンジのフィッシュを見かけることは多いが、
22インチを超す最大幅を使って描く、柔らかで大きなカーブで繋いだ、
まさに “魚型” を、そのまま6'8"まで拡大コピーしたような、
こういった長大なフィッシュというのは珍しいように思う。

これがロングからミッドレングスへの
乗り換えトレーニングのために作られたシェイプでないことだけは確かだが、
これだけのボリュームを誇るフィッシュが一体何用なのか、
正直、私にはよく分からない。

決して小波でも走るようにと与えられたシェイプではないはずだが、
このASQ FISHは、そんな “巨大魚” でありながら(だからこそ?)、
小波での走り出しの良さを持たされていた。
さすがにロングのように、ウネリから波を拾えたりはしないが、
Superchunkでも拾いきれない、スネ〜ヒザくらいの弱々しい小波でも、
しっかりと反応して走り出してくれる。
もちろん、こいつの本領は、小波にあるわけではないし、かといって、
波にそこそこサイズがあっても、機動性に富んでいるわけでもない。
「帯に短し襷に長し」で、少々中途半端な印象は否めないが、
それでもハラ〜ムネくらいまでなら、
私でも波のハイラインをトリムすることは問題なくできる。

つまり、日本で日常的に出くわすような波に合う、
ものすごいワイドレンジで、いわゆる「ツブしの効く」ボードなワケだ。

遊べるレンジの広い「8フィートくらいのスタビーが欲しい」とか思っていたが、
まさに灯台もと暗し。
スタビーのような従順さはまでは具わってはいないが、
その代わりにフィッシュらしい動きを持っているので、
この際こいつでその役を代替させてしまおう。
コイツを軸に『KLINKER』と、『Superchunk』のいずれかを持って行けば、
どんな波に出会っても、そこそこハズレなしに対応できてしまうだろう。

ある程度乗れるようになってくると、すぐに新しい道具に目移りしてしまうが、
上達してから、今一度、手持ちのボードに乗り直してみるのも、
とても大切なことだと再認識させられた。
若い頃に読んだ小説を改めて読み返すと、
それまで気づけなかった部分に気づけるようになっていたりするのと同じだね。
これも温故知新っていうのかね?
  

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2017.06.20 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーフィン

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