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LOGAN

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X-MENの大人気キャラクター『ウルヴァリン』。
その人気とイメージのほとんどを創り上げたと言っていい、
ヒュー・ジャックマンが演じる最後のウルヴァリン。
それが『ローガン』です。

過去に様々な俳優が演じてきて、それがひとつの話題ともなってきた
バットマンや、スーパーマン、そして、ジェームズ・ボンドとは違って、
ピーター・フォーク以外のコロンボ刑事が考えられないのと同じレベルで、
ヒュー・ジャックマン以外のウルヴァリンもまた考えられない。

だからこそ、他の役作りに少なくない影響があるのもまた事実なのだろう。
ヒューは、今作をもってウルヴァリン役を降りることを決意した。

今後、ウルヴァリンを他の役者が演じるのか。
もしくは、今作に登場する、次世代のミュータント達の物語として、
X-MENの世界は拡張していくのかは、わからない。

いずれにせよ、これによって、2000年からはじまったX-MENの世界に
ひとつの終止符が打たれたことになる。


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自分と因縁浅からぬ謎の少女を助け、とある目的地まで連れて行く。
物語は特に小難しいヒネりもなく、古くさいくらいにシンプルで真っ直ぐだ。

まるで西部劇のアウトローが生き抜いていたような世界観を、
ミュータントの能力が失われてしまう世界、
ヒーローの要らなくなった世界に置き換えている所がミソ。
言ってみれば、廃刀令以降のサムライのように、
その研ぎ澄まされた技術だけでなく、
生きる目的さえ奪われたミュータントの、最後の生き様を描いている。

ウルヴァリンの特殊能力と言えば、もちろん並外れた治癒能力。
しかし、ミュータントの能力が次々に消えていく中、
その絶対的だった能力にも強い陰りが見え始め、
不死身だったはずの身体には生傷が絶えず、
自慢の「爪」さえ “生えそろわない” 。
そして、あの天上天下唯我独尊を貫く、無頼漢のウルヴァリンが、
人目を避けるように日銭を稼ぎながら、細々と暮らしていた・・・

そんな落ちぶれたミュータントが、最後の力を振り絞って、
自分と同じ運命を背負わされた、小さな命を守ろうとする姿は、
まさに古き良きクラシックな映画の世界。

これは、どことなく『ダークナイト』や、『ローグ・ワン』にも通じるもので、
それまでに構築されてきた単純明快な冒険活劇を、
改めて人間味にフォーカスして再構築することで、
よりダークで、深い物語に変換する手法と言っていいだろう。

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そして、そんなヒーローコミックスに似つかわしくない、
人間味溢れる役どころを演じきれるのが、
ヒュー・ジャックマンという希有な役者だ。

そんな所がウケて、全米では大ヒットを記録したらしい。のですが、
私的には「なんだかなー」な感じ。
ヒュー・ジャックマンの役者魂は嫌というほど感じられたのですが、
何かもうひとつ物語に深みがなく、かといって、濃厚な人間ドラマを、
ドキュメントのようにクールに見せる、近ごろ流行の演出手法というわけでもない。

良い意味でも悪い意味でも、これは『X-MEN』なのでありました。

何より、ウルヴァリンに対抗する、敵の用意した秘密兵器がまたそれかよ・・・・
と、言いたくなる、あまりにウザすぎる設定には思わず閉口した。
(『X-MEN アポカリプス』のエンドロールに流れる予告映像に、
 ここへの伏線があるそうです・・・)

最後のウルヴァリンがこれか・・・・・あまりに残念すぎる。
私としてはさんざん楽しませてもらった
ウルヴァリンへのご祝儀だと思ってお金を払えたが、
そうは思えない方にはお勧めできない・・・・オススメ度:50。
  

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2017.06.09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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