R1200GS - サスペンション交換

2017_0220-14.jpg

2017_0220-15.jpg

長くGSに装着していたオーリンズ サスペンションだが、
オドメーターも10万kmを超えて、いよいよ寿命を迎えてしまった。
ショックアブソーバーのオイル交換は5,000kmが目安だという話もあるので、
寿命の域を遥かに超えて、すでに故障と言っていいレベルまで使い込んでしまった。
くれぐれも良い子の皆さんは真似しないようにしていただきたい。

ダンパー内に精密で繊細なオイル通路を持ち、
そこを流れるオイルの品質に性能が大きく左右されるため、
5,000km毎のメンテナンスが推奨されているわけで、私のように、
オーバーホールして組み直せば新品同様に戻せるという部分にだけ惹かれて
高性能サスペンションを選んで、そのままメンテも何もしないのでは、
まさに仏作って魂入れずだ。くれぐれも真似はしないように。

とはいえ、エンジンオイルの交換とは違って、
作業を専門家に依頼する必要があるので、その度に数万円の出費が必要になる。
高額なメンテナンスほど目を背けたくなるのは貧乏ライダーの常だ。
つまり、高性能サスペンションは、
私のような輩が迂闊に手を出していいパーツではないのではあるが、
だからこそ欲しくなる、典型的な高性能パーツでもあるわけだ。

そんなわけで、
HP2 Enduroのオイルシールが抜けてしまったフロントサスペンションと同様に、
いいかげん前後サスペンションともオーバーホールに出さないとならないわけだが、
予算的な話を棚に上げても、私のR1200GSはすでに通勤快速と化しており、
乗り心地や操作性はすでに二の次で、ある意味「走りさえすればヨシ」の状態だ。
それ故にオーバーホールなんて、時間も手間もお金もかかる事態は、
これまで後回しにしつづけてきた。

それでも今回、大好きな海に行くのを我慢してまで、
ノーマルサスペンションに戻すべきだと思ったほどなので、
どれだけ壊れていたのかは想像していただきたい。

2017_0220-16.jpg
2017_0220-20.jpg

サスペンションを外せば自立すらできなくなるので、
オーバーホールに出すにしても、出さないにしても、
一旦はノーマルサスペンションに戻す必要がある。ならばいっそ、
久しぶりにノーマルの乗り心地を味わってみようと思っただけのことでもある。
どちらかというと興味本位。

ちなみに、
ノーマルパーツをヤフオクなどで手放してしまう方もいらっしゃるが、
(おかがで私は買い手として、とても重宝しておりますが)
こういったことがあるので、
私はノーマルパーツは絶対に手放さずに保管しておくようにしている。

このノーマルサスペンションは、もちろん新品同様というわけではないが、
新車購入後1万km以内でオーリンズに交換したので、
性能劣化はそれほどではないと思う。
まさにサスペンションにとってはセカンドライフの幕開けだ。

2017_0220-17.jpg

前後ホイールの脱着をはじめとして、
リアはマフラーのリアエンドの脱着、
フロントは燃料タンクを外す必要もあって、
交換にはそこそこ面倒な重作業を伴うが、
慣れていれば前後併せても2時間程度で済むだろうと思う。

とはいえ、この作業をするのは実に10年ぶりで、
特に「テレレバー」と呼ばれる、複雑な機構を持つフロント側に関しては、
いちいち作業内容を思い出しながらになるため、
どうしても無駄な作業も多くなってしまう。

2017_0220-12.jpg

サグを記録しながら作業を進める。
これをしないとオーリンズに戻すときに操作性を復元できない。

ナットやボルトが固着している箇所も多く、
加えて、手の入りづらい狭い場所での作業も多いため、結構メンドイ・・・
とかなんとか、やり繰りしながら、3時間ほどで交換作業は完了した。

2017_0220-18.jpg

2017_0220-21.jpg

そんなわけで、久しぶりにノーマルサスペンションに戻して走らせてみた。

交換してすぐに感じるのは、「えらく車高が下がるな」ということ。
ノーマルは1Gの沈み込み量を多めにとっていることもあり、
車高が3cm近く下がるのが一番の違いだ。
オーリンズにハイシートの組合せだと、両足着けるとつま先立ちになるが、
ノーマルだと足の裏の前半分、
母子球のあたりで支えられるくらいまで車高は下がる。

これは、オーリンズがオフロードでの走破性を考慮して脚を長く取りながら、
ワインディングを含めたオンロードでの高速走行を見据えて、
それなりに締め上げたセッティングを施しているからとも思われる。そして、
「タンデムで荷物満載」なんていう使い方まで考慮する必要のあるBMWなので、 
かなりの高荷重下での運動性能まで確保した、
車高と減衰量のセッティングなのだろう。

なので、ノーマルに戻して、乗り味で一番に違いを感じるのは、
クイックさを適度に抑えた、大きく採られた安定成分にこそある。
オーリンズは市街地などの低速域でも、数倍俊敏に車体が反応するが、
それは、考え方によってはかなり不安定だとも言える。
もちろん危険/安全のレベルの話ではなく、好き/嫌いの範疇ではあるが、
それぞれに考え方が明瞭に顕れていて、較べるのがとても面白い。

各仕向地に合わせた独自のセッティングを施してから出荷されるBMWなので、
よく日本という国の交通事情を考慮しているな、と納得させられる部分だ。

とはいえ、それらはあくまでも “正常時” の比較の話だ。
故障状態からの復帰という観点で見回せば、ただ押し引きだけで、
オートバイがスムースに動いてくれることに、まずは驚かされる。
サスが壊れていると、それはタイヤがパンクしているのと
ほとんど同じ状態だというわけだ。

そんな状態でオートバイがまともに走るわけもなく、
ブレーキのレバータッチが悪くなるだけでなく、
実際に制動距離もかなり伸びてしまっていた。
コーナリング中もピョコピョコとピッチング方向に不安定になり、
コーナー出口でアクセルを開けても、トラクションが抜けてしまい、
リアステアがしっかりと働かないなど、
サスペンションが、「止まる」「曲がる」「加速する」のすべての領域に、
どれだけ影響しているのかを、今回は逆説的に学ぶことにもなった。

そして、それは燃費にも少なくない影響を与えていたようで、
1L/2kmほど燃費も向上した。

そんなわけで、言ってもマイナスの状態からゼロに戻っただけなのに、
毎日GSを操るのが楽しくて仕方がない!!
オートバイを新しく買い換えたような歓びだ。

オーリンズの、制御のきめ細やかな高級感溢れる乗り心地も捨てがたいが、
ノーマルの、安定しながらもソリッドな分かりやすい乗り味も、
それはそれで面白い。
オーリンズに戻すのは、もう少しノーマルを味わってからでも遅くはないだろう。
(お金もないし)

そんなわけで、しばらくこのまま乗り続けてみようかと思う。
  

関連記事
スポンサーサイト

テーマ:メンテナンス&ケア - ジャンル:車・バイク

2017.06.26 | コメント(0) | トラックバック(0) | R1200GS

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

FC2Ad

プロフィール

埼玉のへそ曲がり

Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
スノーボード。
近ごろ波乗り。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR