2017〜18 スプリットボード事情

今シーズンは、すでに終盤を迎えたこの時期へ来て、
やっと多くの出番を迎えた私のスプリットボード事情でありますが、
やはりこの時期に漏れ伝わって来る様々な新製品情報は、
シーズンを過ごす上での楽しみのひとつであります。

しかも、まだまだ過渡期にあるスプリットボード業界ですので、
重箱の隅を突いたような細かい修正から、まったく新しい発想まで、
毎年、毎年、ほんとネタが尽きませんね〜〜と、心底感心させられる。
今回は、そんな中から、私の独断と偏見に満ちた “ニュース” を
ピックアップしてお届けしようと思う。

【Rossignol Sushi Splitboard】
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まずはデラルーさんの『Rossignol Sushi Splitboard』。
「スシ」???とはこれ如何に?
さておき、『K2 COOLBEAN Split』や、
『JONES STORM CHACER Split』など、
短めのサーフライクな印象のスプリットボードには、
近ごろ否応なしに反応してしまう。

GentemchopstickにもMountain Racer Splitがあるにはあるが、
私はMountain Racerにはイマイチ、ピンと来ていないので、
SPOONFISHのスプリットバージョン出さないかな?と真剣に要望する。

【KORUA Splitboard】
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彗星の如く現れた超新星『KORUA』からもスプリットボードが登場。
同社のソリッドボードは、白のデッキと赤の滑走面という、
シンプルでいて目立ち度の高い、印象的なカラー設計で人目を惹きましたが、
スプリットの方は真っ黒。
画像で映えるカラー設計や、巧みな動画の展開など、イマドキの
拡散系マーケティングをこれでもかと駆使した新時代のスノーボードメーカーで、
まだまだここ日本では使っている人も見かけない完全な新興メーカーだ。
故にスプリットボードとして云々できる状況にはない。
それでも気になっちゃうんだから、イメージ戦略というのはことのほか強い。

【OGASAKA FT SP159】
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そしてそして。
ついにオガサカからスプリットボードが登場する!
見るからにアルパインエリアで扱いやすそうなビッグマウンテン シェイプで、
カラーリングも超シヴ目で、とても手堅い感じが見て取れますが、
この際、重要なことはそこではない。

こちらでも毎度言っている通り、スプリットボードのようなギミックの塊こそ、
MADE IN JAPANの面目躍如のはずだ。
日本人がやらずに誰がやる!とずっと思い続けて来たが、
いよいよ本丸であるオガサカがやってくれた。

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接合部に一切のすき間も生じさせないなど、
本来工業製品が一番に到達すべき工作精度の領域に
とことんこだわったと噂される、その志しに期待は高まる。

こうして得られた工作技術と経験を、各スノーボードブランドへと還元して、
「スプリットボードは日本製に限る」と、
世界中に言わしめる存在になって欲しいと心から願う。

これによって培ったノウハウや、蓄積されたナレッジを駆使して、
VECTOR GLIDEのスプリットボードなんて作ってみるのは
いかがでしょうか??


さておき、ここで紹介したKORUAにしても、OGASAKAにしてもそうだが、
新雪での浮力をもち、雪を掻き分けて進む、ファットで尖り目のトップ周りと、
それらを活かす適度なセットバック、そして、キャンバーとの相乗効果で、
アイスやツリーランや細いシュートなど、ややこしいセクションでも、
効率的にエッジグリップを得やすいサイドカーブに、
回しやすいラウンドテール形状を組合わせた、
GENTEMいうところの “FLOATER的" なシェイプが、
近ごろ新規で出てくるスプリットボードには目立つように思う。

ツインのスプリットは影を潜め、
スノーサーフライクな短めのフィッシュテールとの二分化が、
今後は更に進んでいくのかもしれない。


【SPARK R&D】
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私も使っているSPARK R&Dですが、
トゥ、アンクル共にストラップが変更されるようだ。
いよいよBURTON OEMは使わなくなるのだろうか?

逆にBURTONには、SPARKのOEMである『HITCHHIKER』があって、
そちらで使われるBURTONの最新のアンクル/トゥ ストラップは、
SPARKには供給されないというジレンマからの脱却が目的かもしれない。

さておき、以前VOILEのバインディングを使っていて、
山中でラチェットが壊れたことがあるので、
私は、特に欧州製のパーツに対する信頼度はゼロだ。
その点、SPARKのラチェットハンドルは、
変わらずBURTON製が使われているようなので、そこは一安心ではりますが、
はてさて、このストラップの使い心地はどうなのでしょう?

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私自身かなり気に入っている『Spark Pucks』ですが、
カント付きのものが出るようだ。待ってた人も多いのではなかろうか?

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SPARK R&Dもいよいよスプリットフックを出すようだ。
詳細は不明ですが、画像で見るレベルだと、
構造が複雑そうで、少々野暮ったい印象は拭えない。
やはり、シンプル・イズ・ベスト。もっと簡潔な構造のものを希望したい。

スプリットフックの進化とは、そもそも割れているモノに、
ソリッドと同等の結合力を与えられるように強化することに尽きるわけだが、
OGASAKAが志向したように、接合部が隙間なく、
しかも接合面同士がピシッと垂直に当たっていなければ、
どれだけフックの引き付け力だけを上げてもムダだ。

SPARK R&Dはバインディング本体のイノベーション的な進化は
昨シーズンの『TESLA T1』で、一応の打ち止めを迎えた様子ですが、
そのぶん耐久性や使い勝手の煮詰めを進めてくれていことには、
むしろ好感が持てる。

【KARAKORAM】
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対して、
遮二無二、進化することに躍起になっているやに見えるKARAKORAMですが、
今度はスキーブーツのような
バックル式のハンドルを採用したモデルを出すようだ。
装着時に素早く、高い固定力を発揮させる狙いだと思うが、
そこまで慌てる必要がないことと、固定力はもう少し緩やかに高めたいので、
私はこれは要らない。
思い立ったら即、形にして販売する姿勢は評価できるが、見た目が
フランケンシュタイン的に悪くなって行っているように思うのは私だけか??

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バインディング本体にヒールリフター(ツーリングライザー)を
隠すように装備するSPARK R&Dとは違って、ボード側にライザーを
装備するKARAKORAMですが、これがどうにも野暮ったい。

そういう意見が多かったのかどうかは分からないが、
早くも来シーズンには新しいデザインのものが投入されるようだ。
確かに現行のヒールリフターよりは洗練されているやに見えるが、
それでもまだ「切った張った」のフランケンな印象は拭えない。
それに、SPARKを使っている身からすると、このヒールリフターは
使いづらそうに見えるのも気になる・・・変えるための変更点。
ちょっと見失ってる感高し。

【UNION EXPEDITION】
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すでに多くのメーカーがしのぎを削るスプリットボード・バインディング界に、
いよいよUNIONが挑む。

伝え聞くところによると、『UNION EXPEDITION』の注目点は
「ボードのフレックスを感じさせること」にあるようだ。
モードチェンジの必要性から、ボードとコンタクトする部分は、
剛性を高くする必要があり、そのためどうしても硬くならざるを得なかった
スプリットボード用バインディングですが、

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UNIONでは、滑走時のインターフェースを、ナイロン系の柔らかい素材にした上で、
ソリッドボードのバインディング用のディスク程度に収まる小型化を施してきた。
これによって、インターフェースから先の部分が、前後ともフリーになるため、
ソリッドバインと同様に、フレーム本体に使われた樹脂素材のしなやかさを
最大限に活かせる設計のようだ。

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ツーリングモード時の固定方法は、昔懐かしいピン方式。
モードチェンジの簡素化は、スプリットボード用バインディングの進化の
金科玉条と言っていい中心的ソリューションなので、
各社この部分のアイデア競争の様相を呈しているのだが、そういった背景にあって、
この先祖返りもいとわないUNIONの決断には正直面食らった。

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このピンはハイクモードだけでなく、
滑走時にも、ビンディング本体とインターフェースの固定に於いても、
中心的な役割を担うようだ。
実はインターフェースを小型化したことで減ってしまう固定力を、
ピンで補うことの方が、ピンを採用する一番の目的だったのではないだろうか?

だとすると、一見退化したやに見えてしまうリスクを冒してでも、
滑走時のフレックス感にこだわったということ自体は、
ピン作業の煩雑さを差し引いても、その心意気においてかなり評価できる。

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そして、思いきりよくいっているのは、ヒールリフターにも及ぶ。
残念ながら高さ調節はできない仕様。これは逆の意味で斬新だ。
ただ、素材的にも、このオモチャっぽいヒンジの作りにしても、
耐久性が低そうに見えるところがまずは気になる点。

それと、スプリットフックの件でも前述したが、
バインディングの装着部分も、二分割されているボードの結合のための役割が
かなり大きいので、これで強固に結合できるのかについては、
画像で見ただけでは判断できない。

細かいことだが、そのセンターディスク周りに、
雪が溜まってしまいそうに見えるのも気になるトコロだ。

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と、まだまだ開発途中な感じをプンプン匂わせる割に、
スプリットフックに、チップフックまで、
オリジナルで新調するという力の入れよう。
そういうトコより、本体の開発に集中して欲しいとちょっと思う。
発売までに諸々アップデートされると期待したい。

細かい話はさておき、私がスプリットボードを使う上で、
常に不満に思ってきたのは、ボードフレックスを活かせないことに尽きる。
サスガは山屋ではなく、スノーボードバインディングの
大手専業メーカーであるUNIONだ。
山系ブランドが、ハイク時の行動力に重点を置いた開発を進める中、
このシステムは、スプリットボードの滑走力の低さの方に対して
解決策を見いだしてきたわけだ。

そんなわけで、まだ細かい部分が気にはなるものの、
私的には来季のスプリットボード用アイテムで、
このUNION製バインディングが、注目度ナンバーワンアイテムだ。


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 注意 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
あくまでも個人ブログとして、私が気になったり注目しているアイテムをこちらで紹介しております。
したがいまして、こちらで紹介している情報やアイテムの内容には、噂話レベルの話から、一人のモノ好きとしての勝手な思い入れや希望的観測など、独自見解が含まれている可能性がございます。
こちらを見て気になられた情報やアイテムの詳細に関しましては、個々にメーカー等へご確認いただきますようお願い申し上げます。
  

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テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2017.03.09 | コメント(4) | トラックバック(0) | スプリット・ボード

コメント

こんにちは。
昨シーズンにスプリットデビューしました。
中古の板にkarakoramのビィンディングなんですが板の合わせ面の隙間がかなりありまして、滑走時に雪が吹き出してきて…karakoramもお気に入りなんですが、良くも悪くもアメリカンなんで…どちらもカワイイヤツです(笑)
コストの問題とかあるんでしょうが、made in japanに期待したいですね〜!

2017-03-09 木 13:05:44 | URL | ユキオトコ #- [ 編集 ]

ユキオトコさん
大きな声では言えませんが、
Flyfisk Splitの作りもなかなかアバウトですよ・・・

2017-03-09 木 23:00:12 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

ユニオン気になります

裏は初心者です。
知り合いがスプリットに目覚めたので貸してもらいましたが、軟弱な脚力の自分には重く、平坦路はスプリットパワーで倍の速度で移動できましたが、登りはスノーシューでテケテケの方がある意味楽でした、、、
板を短くしてロシニヨールのすし(笑)とスプリットビンディングを足して165CMのソリッドボードと同等位になれば手を出そうかと思案中で徘徊してたら辿り着きました。

ユニオン、重量が気になります、参考になりました。

2017-03-12 日 23:19:11 | URL | ちょー #TuwO3ago [ 編集 ]

Re: ユニオン気になります

ちょーさん
コメントありがとうございます。
急斜面での横切るようなトラバースや、
そこからのステップターンでのジグザクの方向転換など、
スプリットボードでの登行には、技術的に憶えることが多いのも事実です。
スノーシューの方が、そういった意味でも気楽に扱えますし、
機動性という面でも、向いている斜面も少なくありません。

ちょーさんはスプリットボードでのハイクが脚が重いと仰られましたが、
摺り足を憶えると、もうスノーシューとは比較にならないくらいラクになりますよ!
なので、私はスノーシューのときに、
肩に乗るボードの重みの方がよっぽど辛く感じますね。

とはいえ、どちらも一長一短あるので、
これはもう好き好きの領域ですかね〜

さておき、ユニオンのスプリットバインディングですが、
重さはSPARKあたりと変わらないようですよ。

2017-03-13 月 13:32:25 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

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