ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

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3年の時を経て制作された、前作『アウトロー』のシリーズ第2作。
原作の『ジャックリーチャー』は、WIKIによると2012年までで
12作が発行された一話完結のシリーズもの。
しかも、アウトロー、つまり流れ者の神出鬼没のお助けマンの設定のため、
主演のトム・クルーズ以外で続投する俳優さんもいないので続編ではなく、
完全なブランニュー・ストーリーだ。

最近ここまで徹底して地に足の着いたヒーロー像を描いた作品はない。
映画として近いのは『ジェイソン・ボーン』になると思うが、
圧倒的に違うのは、リーチャーはボーンのように闇を抱えていないという点。
つまり、ジャック・リーチャーは、心身共に底抜けにヘルシーだ。

だから、抱えた闇を葬り去るために、身につけた特殊技能で戦うのではなく、
あくまでも「人助け」もしくは「ただの正義感」という、
健康な人間にしかできない、アホみたいに単純明快なその行動目的が、
逆に魅力だ。
これはバットマンにも、スーパーマンにも、アイアンマンにも、
ジェームズ・ボンドにもなく、もちろん、同じトム・クルーズが映じる
イーサン・ハントのような、どこかオシャレなカッコつけ男でもない。
あえて言うなら一番近いのはジャック・バウアーということになるが、
同じジャックでもリーチャーの方は、バウアーのように泣き言を言ったりしない。
とにかく見ていて恥ずかしくなるくらいにキザだ。

2作目が作られたという事は、
そんなジャック・リーチャーという男のもつ世界観がウケたというわけだ。

jackreacher2.jpg

実際私も前作を観て笑っちゃうくらいに気取った男臭さにハマったクチで、
私にとってはモヤモヤをスッキリさせたいときに、
何度となく繰り返し観たくなる一本であります(現在進行形)。

だから、自分の流儀を貫くべきジャック・リーチャーが、
捜査方法で他人にとやかく指示されるところとか、
家族との絆とかに囚われてるような所は観たくない。

なのに、今作はあえてなのか、カッコつけ男の弱い一面を
いちいち見せようとしているように見えた。
前作はちょっと無理してでも完全無欠に見せようとする、
男臭いカッコ良さに溢れていたが、今回はそんな部分に欠けていて、
そこが残念だった。

つまり、一人で難題をサッサと片付けちゃうこともできず、
最終的には身体を張って切り抜ける、アクション要素ばかりが前に立ちすぎており、
サスペンス要素と、謎解きにも深みがなくなってしまっていた。

前作を90点とするならば、今作は60点。
もし3作目があるのなら、
もう一度『アウトロー』のコンセプトに戻ってもらいたい。
  

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2016.11.18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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