『ガールズ&パンツァー』と大洗の深イイ関係



突然ですが、『ガールズ&パンツァー』というアニメをご存じだろうか?
私はその名前すら知らなかったのですが、どうやら、私がほとんど
毎週のようにサーフィンで訪れている大洗の街を舞台にしているらしい。

そして、このアニメのグッズなどを謝礼品に加えたところ、
ふるさと納税額が一気に23倍(!)にまで急増したらしく、
大洗は「アニメによる町おこし」に成功した代表例となっているというのだ。

大洗に訪れる度に、行く先々でキャラクターのポップ看板や、
建物の壁面に描かれたビルボードを目にしており、ずっと気にはなっていた。
先日もatuとOYくんが大洗で行われていた声優さんのイベントを目撃していて、
大洗を愛する一人として、そろそろ『ガルパン』を無視できない状況になってきた。

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とはいえ、ビルボードに描かれた
「異様に目の大きな美少女と一緒に映る戦車」を見るに、
エヴァンゲリオンを観るようなポップさで接触することは難しく、
一般人にはとても危険な匂いのする毒性の高いコンテンツであることは、
いかにこちらの業界に疎い私であってもすぐにわかる。

明らかにそこには “超えてはいけない一線” が見え隠れし、
今までは、そんな危険を承知でわざわざ観る必要もなかった。
そんな折、うまい具合にWOWOWで劇場版を放送することになり、
録画しておいたので、怪我をして海から早退した日曜日に観ることにした。

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というのも、この日泊まっていた大洗磯前神社の鳥居のすぐ横に建つ宿に
『ガールズ&パンツァー休憩所』なる一室が設けられており、
宿泊客でなくても、現地を訪問されるファンの方々が
訪れられるようにしてあったのを見かけたからだ。

韓流ドラマの撮影現場を訪れる方々や、
最近の例では、興行収入が16日時点で約154億円に達したというアニメ
『君の名は』の背景に使われた場所を訪れる「聖地巡礼」するファンも多いと聞く。
つまり、ここ大洗もまた、それらと同じようにファン心理をくすぐる仕掛けが
街中に施されているというワケか!と、仕事柄、ついこういった事象に
興味が沸いてしまう私は、いよいよその禁断の扉を開けることにした。

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んで、観てみてビックリした。
画面右下に注目して欲しい。
私の泊まった宿もしっかり映り込んでいるではないか!
(これですっかり他人事ではなくなってしまった)

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これ以外にも、劇中、看板から何から何まで、
大洗の市内に実際にあるものがそのまま使われており、
いつも見かける風景や路地がことごとく出て来る。
これは現地の方々にとっては、とてもウレシイことだろう。

一応、物語の方にも触れておこう。

スポーツのように戦車を使った模擬戦を行う武道、
「戦車道」なる競技があり、それは華道や茶道のように、
大和撫子が嗜む競技のようで、参加するのは全員女の子。
社会人、大学生、高校生と競技人口があって、
世界選手権を招聘するため、近々プロリーグ化も検討されているという、
かなりナナメ45°な状況が背景になっている。

そんな戦車道に勤しむ主人公たちが通う学校が、県立大洗女子学園で、
劇場版の冒頭、他校とのエキシビジョンマッチが大洗で開催されており、
バッチバチの市街地戦車戦が繰り広げられている。
(お時間があったら上に貼った8分に及ぶ動画をご覧ください)

戦車戦の描写はブラッド・ピット主演の『FURY』をもスケールでしのぎ、
音響を含めて、かなり微細な部分にまで造り込みの施された
ミリタリーマニアをも唸らせるレベルのもの。

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余談だが、劇中、水戸黄門の由美かおるよろしく、
お色気シーンとして活用される『潮騒の湯』は、
いつも行く大貫ポイントの目印のような日帰り温泉なのだが、
空母型の県立大洗女子学園の校舎が後ろに映っている。
方角的にそこはつまりサンビーチのあたりなので、
ということは、この世界ではサーフィンも海水浴も難しそうだ。

競技とは言え、大砲、及び機銃は実弾が使用され、
上記の神社の境内など、発砲禁止区域が設定されてはいるものの、
当然ながら大洗の街は戦車によってことごとく破壊され、
その破壊力に関しても描写は徹底されている。
しかして、住民は避難してパブリックビューイングよろしく、
フェリー乗り場前の広場に設置された大型モニターで観戦しており、
家が壊されても補償される仕組みのようで、特に気にする様子もなく、
むしろ新築に建て替えられることを喜んでいるくだりも映される。

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もちろん、戦車の甲板からむき身で指示を飛ばす美少女に弾が当たって
頭が吹っ飛んだりもしないし、重戦車のキャタピラであれば
アスファルトの舗装路であっても、グチャグチャに剥がれてしまうはずだが、
そのようなこともないなど、かなりのご都合主義も見受けられるのではあるが、
そこがアニメのイイトコロで、そんな細かいこと
観ているうちに気にならなくなってくるからサスガだ。

といったわけで、要は美少女学園モノとミリタリーモノを組合わせるという、
変態度の高い、かなり偏った趣味世界を、
高濃度で配合した危険極まりない作品なわけだが、
それはさておき、大洗の街との強力なタッグ具合は、これで良く解った。

ゆるキャラも同様だが、コンテンツと地域振興の親和性はやはり高い。
ポケモンもそうだが、創造力をデバイスの中に閉じ込めずに、
空想と現実を橋渡しすることは、いまやコンテンツに求められている重要な案件だ。
こういうのが増えすぎるのもつまらないが、とても参考になるショウケースだと思う。
  

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テーマ:ガールズ&パンツァー - ジャンル:アニメ・コミック

2016.10.19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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