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HP2 Enduro フロントフォーク オーバーホール

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北海道ツーリングの4日目
美深からウトロに向かう途中の女満別で休憩していたときに、
すでにエンジン正面のオルタネータカバーに、オイルとおぼしき多数の染みが、
水玉よろしく付着していることには気づいていた。
ただ、そこまでの間に、編隊飛行中のトノサマバッタの大群を、
大量に轢き殺していたので、その死骸もフロントホイールを中心にこびりついていて、
これもバッタさんたちのご遺影だと、そのときはそう思うことにしていた。

しかして、ニセコで会うやノブのヤツが開口一番
「これオイルシール逝っちゃってね?」と、
現実から目を逸らし続けるこちらの気持ちもお構いなしに言ってきて、
仕方なく現実に目を向けざるを得ない状況に陥った。

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函館に着く頃には右側のフロントフォークのシールから
オイルが流れ出ているのがハッキリと目視できるまでになっており、
帰りのフェリーに乗る頃には、滲むとかいうレベルをすでに超えて
すでに「吹き出して」いた。

とはいえ、ツーリング中はどうすることもできないし、
オイルが抜けきっても、中にはスプリングがいるので、底突きするわけでもなし、
何より損傷を負っているのは片側だけなので、そのまま走り続けた。
(もちろん吹き出すオイルの量によっては、そのオイルに乗って
 スリップダウンする可能性だってあるので、よい子は決して真似しないでください)

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「今シーズンは充分以上に走ったし、修理は来シーズンに持ち越すか」とも、
正直思ったが、フロントフォークは購入してからずっと
何のメンテナンスも施さずにいたので、そろそろ良い頃合いかとも思ったし、
何よりこのまま放っておいては、夢枕に出てきて寝覚めが悪そうだったので、
この際オーバーホールに出すことにした。

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オーバーホールに出してから待つこと二週間。
HP2 Enduroのフロントフォークは、無事メンテナンスを終えて戻ってきた。

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今回オーバーホールをお願いしたのは、埼玉県の春日部(かすかべ)にある
オートバイ用サスペンションのスペシャリスト『Technix』
オーリンズやホワイトパワーなどのメジャーなスペシャルパーツのみならず、
国産でもないBMWの純正サスペンション(HP2 Enduroのは確かマルゾッキ社製)
であっても、オーバーホールだけでなく、チューニングにも対応してくれる
まさにサスペンションのプロショップだ。

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オーバーホールのついでに、オイルシールとダストシールを、Technixオリジナルの
純正品よりも20%もフリクションロスが軽減され、尚かつ耐久性にも優れるという
『SKFフォークシール』に換えてもらった。
通常オーバーホールに限らず修理の場合は、見た目に変化が一切ないが、
たとえこのレベルでも、見た目に変化があると修理のし甲斐もあるというもの。

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インナーチューブのチタンコーティングは、すでに一部剥げてしまっているが、
交換するか、一旦剥がしてから再コーティングする必要があり、
つまりはとてもお金がかかるので、今回はもちろんそのままだ。

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オイルシール、ダストシール、スライドメタルなど、
今回オーバーホールで交換された部品も返送されてくる。
それと、スプリングのヘタリを検査する、
バネレートや減衰力の検査結果も併せて送られてくるので、
その作業内容は通信販売であっても、とても安心感のあるものだ。

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フロントフォークの取り外しも、取り付けも、作業準備さえ整えば
作業自体はものの15分程度で済んでしまうのであるが、
フロントフォークがオーバーホールから戻るまでの間、
オートバイをタイヤを含めたフロントセクションのない不安定な状態で、
置きっ放しにしていることの方が、よっぽど心痛が多かった。
その間に矢継ぎ早に襲来した台風の強風に煽られて、
倒れてしまったりすることもなく、無事元に戻せてまずは何より。

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ご覧のようにフォークのアウターチューブに、
カッコイイTechnixのステッカーを貼ってから返送してくれるのだが、
このステッカーが外側に向くようにフォークを装着すると、
トップキャップは進行方向とは逆さまになってしまう。

Technixに限って、間違いっていうことは考えられないので、
何かワケがあってのことだと思ってはいたが、
パーツ単体で眺めている時に、その謎は解けないままであった。
しかして、装着した瞬間にその意図を理解できた。

トップキャップには減衰量を調整するスクリュー
(画像の進行方向左のフォークトップはコンプレッション側なので「C」
 右のフォークはリバウンド側なので「R」の刻印がある)と、
ダート走行10時間毎に、1G荷重時にナットを緩めて
サスペンション内の気圧を外気圧と揃えるためのバルブが装備されているのだが、
このプラスネジのバルブが、キャップが正面を向いた位置だと、
ハンドルが邪魔して、柄の長いドライバーではこのネジを回せないので、
私はいつもラチェットハンドルのビットドライバーで回していたのでありました。

そう言えば、このバルブネジを回しやすくするために、
前後逆さまにアウターチューブを留めるという話を聞いた覚えがあったな。
バイクごと預けてのオーバーホールならまだ分かるが、
パーツ単体であっても、こういった気の利いた措置を加えてくれるなんて、
ちょっとした感動だ。

価格は戻りの配送料込みで41,040円(税込)。
スライドメタルを含めて、まだ初期馴染みもしていない状態なので、
オーバーホール後のインプレもできない状態ではあるが、
そういった内容を考えれば、決して高いものではないと思う。
良い職人の良い仕事でありましょう。

本当なら、すでにブッシュが朽ち果ててしまっている、
R1200GSに装着しているオーリンズの方を
先にオーバーホールに出したかったのだが、それこそ来年だな・・・
  

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2016.10.17 | コメント(0) | トラックバック(0) | HP2 Enduro

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オートバイと
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近ごろ波乗り。

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