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K2 TARO TAMAI SNOWSURFER

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結局コレ買いました。

7月には試着できた『BURTON SLX』が、
「柔らかくなる」という私の聞いていた事前情報とは違い、
良い意味でも悪い意味でも変わっていなかったことで、
私の今季のフリーライド用のブーツ選びは、一気に混沌としてしまった。

それは「変わらないモノの安心感」か、「新しいモノへの挑戦」か、という
新らしモノ好きのコンサバ人間が抱える根本的な問題に加えて、
「使い慣れたメーカー」か「使ったことのないメーカー」か、という
信頼性に関する意味においても、とても重要な問題であり、
考えれば考えるほど、そう簡単には答を出せない難題でありました。

予約限定販売だったこのブーツを、どこかのショップが店頭在庫として
確保しているだろうことは想定できたものの、
在庫の数もそう多くはないだろうこともまた想像に難くなかったので、
言ってもそんなにノンビリと考える時間もなかった。

そんなこんなで1ヵ月ほど逡巡した結果、
やはり“ライディングに特化したスノーサーフ用” という、
新しい概念や考え方を試してみたい気持ちが勝り、なんだかんだと
ボヤいていた割にはあっさりと、ほとんど予定調和と言っていい展開で、
『K2 TARO TAMAI SNOWSURFER』へと流されてしまったわけであります。

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試着会で、試作品を手にとって見ることができていたわけだが、
改めて完成品を見渡してみると、やはり手の込んだデザインと、
野暮ったさや、ゴツさとは無縁の、スリークなデザインを実現する
とても手の込んだ丁寧な造り込みには関心させられる。

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ブーツデザインの真骨頂は、本来目に触れやすい外側に顕れるものだが、
私はこのブーツに関しては、両足の内側に来る側面の方が好きだ。
スッキリしていて、まったく新しい履き物であるかのような趣だ。

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そのスッキリさを助長しているのは、やはりこの
「防水/防雪ジップガセット」と呼ばれるカバーの存在が大きいのだろう。
試作品からの修正点で目立つのもまたこの部分。
試作品の中にはこのファスナーがすでに破損していたものもあったが、
このファスナーの入れ方が斜めにされたこととで、
開閉時にタブに力を入れやすくなり、
ファスナーの開閉が滑らかにできるようになったことで、
破損の心配を軽減したものと思われる。

それでも私は、
このファスナーの開閉作業には細心の注意を払って行おうと思っている。
何より、こんな物が着いているブーツを使うこと自体初めてなので、
脱ぐときにコレの存在を忘れて、開けずに脱ぎ始めてしまいそうで、
その方がよっぽど怖い。

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それと、このカバーはboaのワイヤーを保護するものかと思っていたが、
春の湿雪などでの水の進入をガードする防水性に加えて、
保温性を高めるための物らしい。裏側はフリースが貼られていて、かなり厚手だ。
山をハイクすることは、あまり考慮されていないとの話もあるので、
徒渉時の水の浸入までは防いではくれないだろうから、
このカバーにどれほどの効果があるのか、純粋に興味が沸く部分でもある。
これを追加するだけでも、それなりの額がこの価格に反映されていると思われるので、
わざわざ着けるだけのことがあるのか?という観点でも確認したい。

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はじめて使うダブルboa、
というか、boaだけで締め上げるブーツ自体が初めてなので、
その使い勝手も、耐久性もすべて未知数。是が非でも壊れて欲しくない部分だ。

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試作品を眺めているときには、さほども気にならなかったのだが、
カフの内側の部分がおおげさなほどに斜めにカットされている。
それと、ソールが水平に地面に着くように足を置いても、内股気味になるよう、
アッパーがソールから斜めに立ち上げられている。
これは工作誤差もあるのかもしれないが、BURTONを含め、
私が今まで使ってきたどのブーツよりも強めに設定されているように思う。

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冬山歩きはあまり考慮されていないとのことでしたが、
バックカントリーよりも、スキー場の方がよっぽど足を滑らせやすいので、
ビブラムソールの装備は安心感が高い。

何より、このようにビブラムソールに至るまで
全体のカラーリングが統一されているところには、素直に恐れ入る。
外注部品の特注は、少ロットの製品ではガッツリとお金のかかりそうな部分。
こういうトコロを粋に感じられないと、
73,440円(税込)という価格を飲み込むことはできないだろう。

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手に取った瞬間にその軽さを実感するが、
実際に測ってみても、890gとやはりかなり軽いことが分かる。

私が履いてきたブーツの重量をいくつか列挙すると、
『DEELUXE SPARK SUMMIT 12-13』が1,396g、
『DEELUXE INDEPENDENT14-15』が1,105g、
『BURTON ION Leather 13-14』が1,251g、
『BURTON ION 11-12』が886gなので、
これは最軽量と言っていい軽さだ。

もちろん贅肉も削ぎ落とされ、シェルもかなり小型化されているので、
バインディングが、MサイズとLサイズとの狭間に位置してしまう私の場合、
きっちりMサイズのバインディングでいける、このコンパクトさは心底うれしい。

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肉厚の薄さはそのまま保温性、防寒性に係わって来る部分なので、
それもあって先述のジップガゼットや、インナーブーツのみならず、
アウターブーツにまで装備される断熱材など、
防寒に対して厳重なほどに気が配られているのだろう。

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んで、実際に完成品に足を入れてみれば、
驚いたことに、試着したものよりもだいぶ「硬く」なっていた。
ふにゃふにゃとまでは言わないが、それまでのブーツの常識を、
軽く覆すくらいには柔らかかった試作品でしたが、
完成品の方は、かなり常識的な範疇に留められていると感じた。

昨季まで履いていた『BURTON ROVER』の硬さを「10」とした場合、
試着した今季の『BURTON SLX』は「9」。
この『TT SNOWSURFER』は「8」といった程度にしか感じない。
ちなみに試作品は「6」といった感じだったので、
その印象は試作品からかなり変えられていた。

ただ、これは私にとっては、むしろうれしい誤算であった。
このあと使い込むうちに柔らかくなっていく予感はするが、
それにしても、最初はこれくらい剛性感があった方が慣れやすいと思う。

それに合わせて、踵のホールド感も、試作品から更に上げられており、
まず踵浮きは起きそうにない、頼もしい履き心地になってくれていた。

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そして、試着会で感じた、全体的にひどく柔らかいのに、
ふくらはぎ側だけは鉄板が入っているように、ハイバック方向にだけ
妙に硬く感じた印象もまったくなくなっていた。

試作品では、柔らかすぎてスプリットボードで使うのはまず無理だと感じたが、
これだったらハイクモードで通るアイシーな場所でのトラバースでも
いけそうな気すらする。
それでもスプリットボードでこのブーツは使わないだろうけど・・・

試着しないとサイズも選べないので、もちろん試着することは必要だが、
あまりに柔らかすぎたことで、購入を躊躇った方も多かったのではなかろうか?
逆に、あの試作品の嘘みたいな柔らかさを求めて予約した方には、
少々残念な結果となったかもしれない・・・・

「柔らかいブーツは初心者用であることがほとんどで、
 本当の意味でイイモノがなかった」という話の『イイモノ』の意味は、
このブーツのお金のかけ方やポイントに顕れていると思った。

繰り返すが、決して安くないこの値段を納得できるかどうかは、
「スノーサーファーが」狙うべき性能を得るためである以上に、
見てくれや、大人の所有欲を充たすような質感を追求した結果でもあることを
理解できるかにかかっていると思う。
もしこの価格のせいで購入を決めかねているのであるならば、
そういったこだわりを、ヨシとできるかどうかで判断して構わないと思います。
逆に言うと、見た目や質感にこだわらなければ、柔らかくて、
もっと価格の安いブーツは他にいくらでもあるということだ。

さておき、分かりやすいが故に「柔らかい」という部分に、
光が当てられることの多い『K2 TARO TAMAI SNOWSURFER』でありますが、
言わずもがな、柔らかさと耐久性はコインの裏表の関係だ。
使ううちに履き心地がどのように変わっていくのかも楽しみだが、
それが腰砕けにならずに、どれくらい先まで維持されるものなのか、
数年後にコインの目が、どっちに出るのかとても興味をそそられる。

そして何より、この履き心地、ホールド感だからこそ実現されるという
スノーサーフ専用と言わしめるこのブーツの有用性を、
早いところ雪上で試してみたい。

雪のシーズンに食傷気味だった私にも、これでほんのりと火が入りはじめてきた
(ような気がする)。
やっぱり私の場合、やる気はお買い物に比例しちゃいます。
  

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テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2016.10.03 | コメント(5) | トラックバック(0) | スノーボード

コメント

いいですよね〜

やっぱり、買いましたね。
私も、試着モデルから硬くなって嬉しい変更です。カラーリングも絶妙ですね〜
TT165のグリーンとの相性もバッチリでした。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

2016-10-04 火 09:18:48 | URL | Quetaro #- [ 編集 ]

Re: いいですよね〜

Quetaroさん
やっぱりこちらになびいてしまいました〜

2016-10-04 火 12:02:54 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

サイズ

こんにちは、値が下がってきたので購入考えてますが、サイズ感はBURTONと同じですか?ちょっと小さめとの話もありますが・・よろしくお願いいたします

2017-01-13 金 08:22:31 | URL | サイトウ #jhC0J7jE [ 編集 ]

サイトウさん
確かに今が買いかもしれませんね!
サイズ感はザ・日本製!といった感じ(どこ製かは知りませんが)で、
BURTONのASIAN FITよりも、私の幅広甲高の足には合っているようで、
私の場合、むしろサイズはBURTONよりも0.5小さくなってます。
個人的な印象としてはSHIMANOのときのサイズ感に近い印象です。

2017-01-13 金 10:07:57 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

ありがとうございます。来年も出るみたいですので発表を待ってからにしようか悩んでます(笑)

2017-01-13 金 11:18:03 | URL | サイトウ #- [ 編集 ]

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