北海道8days Day-5

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週末にはニセコに行かなければならないと知りつつも、
ついついその逆側に位置する知床まで足を運んでしまった。なので、
ここからは完全なリエゾン(ラリー用語:競技区間に対する移動区間のこと)だ。
とはいえ、一気に札幌周辺まで戻るのは現実的ではないので、
この日は旭川まで戻ることにする。
っていうか、旭川に行きたい。

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神経質な私はテントではあまり寝ていられないので、
目覚ましがなくても5時には自然と目が醒める。
何より、今日は知床峠を走るのだ。はやる気持ちを抑えながら撤収作業に励む。

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遠軽まで来た道を戻るのもシャクなので、知床峠を越えて羅臼に出たら、
〜標津〜中標津〜屈斜路湖〜北見〜層雲峡と回って旭川に至るルートにした。
ざっと400km以上ある。
こういう無茶な行程を立てる時点で我ながら好きだなあと感心もするが、
それを可能にするのがBMWというモーターサイクルだ。

HP (High Performance)を冠した 本格的なエンデューロモデルである
HP2 Enduroでさえ、「疲れ知らずのオートバイこそ最速のオートバイ」
とでも言いたげな、BMWの不文律は頑なに守られている。
冗談抜きに一日1,000kmくらいは疲れ知らずで走破できてしまうだろう。
但し、「運転に飽きなければ」という条件付きではあるが・・・

というわけで、そろそろ運転にも飽きてきたし、
疲れも溜まってきているので、旭川ではホテルを予約することにした。
3日ぶりにベッドで寝られると思えば、400kmくらい屁でもない。

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多少の無理をしてでも知床に来たいと思わされるのは、
この壮大な景色が見たいからに他ならない。
この日も晴天が続く予報であったため、
是が非でも朝陽に照らされる羅臼岳を観てみたかったからだ。

「絵はがきのような」とか、「映画のワンシーンのような」とか、
美しい景色を形容する言葉は数あれど、ここ知床の原生林を臨む景色は、
まさに筆舌に尽くすというやつで、言い表す言葉が見つからない。

本来なら秘境と言っていいような場所に
こうしてオートバイに乗って来ることができてしまうのだ。
まさにジュラシック・ワールドそのものだ。

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知床峠では、立派な角を生やした牡鹿にも会えた。
山中では数十頭にのぼる鹿と遭遇したが、すべて雌鹿。
牡鹿を見られるのはほんと珍しいし、
臆病な鹿はカメラを構える前に走り去ってしまうが、
ここ知床の鹿は「我関せず」といった風情で、近寄っても堂々としている。

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ここ知床峠が羅臼岳を望む絶好のポイントになるはずであったが、
残念ながら雲がかかりはじめてしまった。
もう30分早く出発するんだった。

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そうこうしている短時間の間に、雲はモクモクと沸いてきて、
峠を過ぎる頃には、羅臼側は完全に雲の中。

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それでも羅臼はまだ、雨こそ降ってはいなかったのだが、
この先、標津に向かってはそうもいかないようだ。

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案の定、羅臼を過ぎてすぐに霧雨が降り始めた。
オートバイの場合、むしろ土砂降りよりも濡れるし、ジメジメと鬱陶しい降り方。
そういえば、北海道に来てからずっと、根室地方だけは雨マークのままだったことを
ここに来て思いだした。

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中標津を過ぎる頃には雨は止んだが、依然として霧に包まれたまま。
せっかくの景色が一切封じられている。残念だ。
北海道は移動距離が長いので、一日のうちで天候がクルクルと変わる。
決して良いときばかりではない。

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屈斜路湖に着くも、見向きもせずに『屈斜路湖畔林道』を目指す。
湖畔をなぞるように周遊する、砂利道の湖畔林道であったが、
こちらもまた通行止め・・・それを告げる看板もまた真新しいものだったので、
これも先の台風の影響だろう。

湖畔林道を周回して美幌峠に抜ける予定だったが、それも叶わず。
また10km以上も屈斜路湖をなぞるように戻るのもなんなので、
そのまま102号線から北見に抜けることにする。

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おかげで、途中の藻琴山展望台から屈斜路湖を一望ですることができた。
美幌峠からのパノラマも圧巻だが、
ここからの眺めは屈斜路湖に近いぶん、それとはまた別の趣がある。
災い転じて何とやら。臨機応変の良い面が出た格好だ。

北見からは石北峠を抜け、層雲峡に出て大雪国道を北上するつもりであったが、
肝心の石北峠が、これまた土砂崩れにより通行止め・・・
やはりこの近辺はかなりの影響が出ているようだ。

留辺蘂まで39号線を20kmほど引き返して、結局242号線で再び遠軽まで戻り、
丸瀬布から旭川紋別自動車道(無料区間)を経由して
旭川に入る迂回ルートに急遽変更。

というわけで、層雲峡にも行けなくなり、
この日の行程で北海道の景観らしい景観を楽しめたのは藻琴山展望台からの眺望のみ。
あとはひたすら移動するだけとなった。
走るのが目的で来てるとは言いながらも、やっぱり寂しい。

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なんて、ちょっとセンチになっていた矢先。
留辺蘂で242号線に入ってすぐ、
今度はパトカーに設置される移動式オービスに出くわした。
今回は100mほど離れた前走車のブレーキのかけ方が、
妙に急だったので異変に気づくことができた。

恐る恐る近づくと林の中に隠れるパトカーは、
まるで沿道に良くある、サイレンだけを模した疑似看板のようだった。
疲れているときなど、余計にこういった不吉なサインを見落としがちになるが、
今回の私は冴えている。

旅先で交通違反で捕まることほど理不尽なこともないだろう。
たとえ軽微な違反であっても、旅の記憶を台無しにするくらいの負の破壊力がある。
返す返すも北海道神宮の御利益としか考えられない。

そんな幸運にも助けられながら、なんとか旭川に到着。
旭川まで来たら、モチロン冬に北海道を訪れる度にお世話になっている
『SPRAY』に寄らないわけにはいかない。
なんとSPRAYは今年20周年!コングラッチュレイションっ!!

残念ながらこの日、オーナーの荒井さんはお休みで、
お目にかかることはできなかったが、
顔なじみのスタッフのナッちゃんはいてくれた。
今シーズンは、ナッちゃんにカムイ近辺の裏山を
案内してもらう約束をきっちり取り付けてからSPRAYをあとにした。

さておき、SPRAYに着いたのは17時過ぎ。かれこれ10時間走っていたことになる。
石北峠の回り道で、40km以上も余分に走ることになり、
最終的に450km走破することになってしまった。
最後の最後に80kmも走らされる高速道路には、かなりウンザリとさせられる・・・
時間を節約できる高速道路は確かに便利だが、オートバイで走るのはホント苦痛だ。
そんな萎えそうになる気持ちを奮い立たせてくれたのは、
三日ぶりの布団に加えて、もちろん『大黒屋 成吉思汗』だ!!!!
「成吉思汗」と書いて「ジンギスカン」と読むとは、
お恥ずかしながら、ここをはじめて訪れるまで知らなかったが、
もちろんモンゴル帝国の創始者に会いたいわけではない。

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駅前のホテルにチェックインして、クイックシャワーを浴びたら、
取りも直さず大黒屋本店まで猛ダッシュ。
19時の時点ですでに8組ほどの方が店頭に並ばれていた。相変わらずの人気ぶりだ。
それでも30分ほど並んだら、カウンター席に通された。

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そこからはひとり生ラムに舌鼓〜〜ここの生ラムは別格に美味い。そして安い!
「ジンギスカンの中でも美味い」とか言ったレベルではもはやない。
焼き肉ジャンルにおいてはっきりと宇宙レベルの美味さだ。
死ぬまでに一度は食べておくことを心の底からオススメする。
(死ぬまでに〜〜のくだりは宗谷岬の塩帆立らーめんに続き二度目だね)

キャンプ道具一式は旭川から自宅に発送して、基本ツーリングモードはここまで。
明日はニセコで仲間たちと合流して、ダウンチルと観光モードへ、
一気にモードチェンジだ。
(つづく)

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2016.09.13 | コメント(0) | トラックバック(0) | HP2 Enduro

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オートバイと
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近ごろ波乗り。

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