北海道8days Day-4

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昨晩はキャンプ場内に林立する背の高い白樺が、
台風のためと思われる強風に揺れる音が激しかったが、
テントが強風で煽られたり、何より豪雨で水浸なんてコトにはならなかった。
そしてその翌朝は、雲は多めながらも、きれいな青空が広がりはじめている。
間違いようのないツーリング日和だ。

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二日ぶりにテントを撤収して、いよいよ出発の準備が整ってもまだ
行き先が決まらない。
候補はふたつ、当初の予定通りに北見周辺の林道へ向かうか、
もしくはここから先はダートは諦めて、大好きな知床に向かうか。

こちらに来てから調べれば調べるほど、3つ立て続けに上陸した台風の影響で、
北見と足寄の間の地域、特に富良野方面の被害は甚大の様子。
関東で報道されている程度のことは、ほんの些細な部分だけなのだと知る。
しかも、ついさっき温帯低気圧に変わった台風10号は、
秋田を中心に東北地方に被害をもたらしたようで、
北海道の被害はすでに風化しはじめている。
もうすでに “異常” 気象ですらないというわけだ。

と言った状況なので、その近隣の林道が影響を受けていることは容易に想像がつく。
であるにも係わらず「それでも行ってみたい」と、
モノ好きにも思う自分もいて、なかなか決めきれない。

いずれにせよ、この期に及んであれこれ悩めるのもまた、ひとり旅の特権だ。
自由だ。

モヤモヤしながらも、まずは名寄の本屋さんに行き、
やっと『村上海賊の娘(2)』を手に入れることができた。早く読みたい。
その時点でもまだ行き先を決めきれず、とりあえず二つの候補地の
最終分岐点となる遠軽まで、まずは黙って進むことにした。

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それにしても素晴らしい青空だ!
ツーリングマップルには「快走ルート」という表記がいくつか現れるが、
私にとっては、北海道の道はどの道であっても
(高速道路以外は)すべて快走ルートだ。
ひと度郊外に出れば信号もアップダウンもない道がほとんどで、
目の前で繰り広げられるパノラマ映像を風と共に感じることができる、
ほとんどバーチャルに感じられるほど、嘘みたいな現実体験ができる。

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特に遠くまで見渡せるような丘陵地帯を走ると鳥肌が立つほど爽快だ。

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滝上から137号線で遠軽に抜けようとしていたら、
その137号線は中立牛の辺りから先で法面崩壊のため通行止め・・・
国道273号線までV時に戻り305号線を迂回して
紋別から通行止め箇所の先に出ることにした。

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せっかくなので迂回路の途中にある林道を覗くと、
こちらも通行止め。

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もう一箇所、『支流の沢林道』を覗くと、
道の真ん中に大雨の濁流が流れたことを示す深い轍が横たわっていた。
500mほど分け入るが、U字溝よりも深いこの轍にタイヤを落としたら、
そこから引き出すだけで骨が折れそうだ。
キャンプ道具一式を含め、フル積載の状態では尚のこと
コントロールがシビアになって危ないので、ここは素直に撤退することにした。

道北の林道の状況とあまりに違うことに面食らう。
やはり道央への台風の影響には計り知れないものがあったようだ。
この時点で北見周辺の林道を走ることは諦めて、知床に進路をとることに決めた。

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ちょうど昼に遠軽に到着。
写真は『太陽の丘えんがる公園』から見渡す遠軽町。

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ここで、途中のセイコーマートで買ったメロンパンを頬張る。
三度、三度、地元の美味い海産物を食べているわけではない。
予算の都合もカロリーの問題もちろんあるが、
ひと度走り出すと、地図を確認するとき以外はバイクを停めたくなくなる。
何より、知床に行くと決めた時点で頭の中はすでにウニ丼で一杯だ。
昼飯のために寄り道している時間も、心の余裕もすでにない。
そうと決まれば一目散にウトロを目指す。

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遠軽からウトロまで170km。ひたすらに走る。
本州の60km/hくらいの感覚でいるとラクに80km/h以上出てしまっている。
何より、北海道の平原をフラットツインで進むならば、
75km/hくらいが、ビートもサウンドも整って一番気持ちの良いスイートスポットだ。
それほどにスピード感覚はすぐに狂うし、すぐに陶酔しきってしまうので、
北海道をオートバイで走るには、何より自制心が大切になる。

途中、旭峠道路を過ぎた、国道333号線の若佐の手前の気持ちの良い直線道路で
ネズミ捕りに出くわすも、対向車の方のやさしいパッシングによって無事回避できた。
体力が消耗し、危険察知能力の下がる長距離走行中だと、
回りの些細な変化を感じ取れなくなるものだが、
この時はすぐに悪い気の流れのようなものを感じ取れた。
これも出発前に手に入れた北海道神宮のお守りのおかげだと、
素直に信じることにする。

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網走の天都山から網走湖を臨む。これまた絶景。

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斜里を過ぎ、道北とはうって変わって静かなオホーツクを左手に眺めながら走る
知床国道は私の大好きな道だ。
しかもこの日は、たくさんの虹が迎えてくれた。涙腺が緩むほど感動する。

オートバイでする旅の醍醐味は、
溜め込んだ重荷をバックミラーの中に置き去りにしながら、
未来だけ見つめて進んで行けることだと思う。
歩きだと過去を意識させられるが、オートバイだと未来を見つめられる。
クルマだとリビングのまま移動するようなもので、疲れるだけで何の感慨もない。
つまり、過去に囚われないのがオートバイでする旅の良さだと私は思う。

なんて、柄にもないことを思ってしまうのは、
出発前に観た映画『わたしに会うまでの1600キロ』のせいなのだが、
旅路の果てにこんな奇跡みたいな景色が待っていたら、
誰だって自身の幸運を感謝せずにはいられないだろう。

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17時に無事ウトロの国設知床キャンプ場に到着。
テントを張って一息ついたら、キャンプ場内にある『夕陽台』から、
オホーツクに沈む美しい夕陽を眺める。
ほんの数分で太陽は沈んで行ってしまうが、まさに「息を呑む」とはこのことだ。
知床で得られる感動はいつも深い。

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美幌の時のように、キャンプ場内とはいかないが、
ここもキャンプ場から歩いてもすぐの場所に、温泉『夕陽台の湯』がある。
まだ赤々と染まる空を眺めながら浸かる露天風呂は、これまた絶品であります。

そして、風呂上がりには待ちに待ったウニ丼を求めて
漁港近くの定食屋の暖簾をくぐるが、店内の壁には、
残酷にも「生ウニ終了」の文字が・・・・
今年のウニ漁はとっくに終わってしまっていたらしい。
少し考えれば分かりそうな話ではあるが、
ウニ丼で一杯になった私の頭に、もはや思考能力は残されてはいなかった。
代わりに食べた海鮮丼も、もちろん負けず劣らずの美味さではあるが、
それをもってしても、この失望感を埋めることは叶わなかった・・・・・(涙)

さあ、ツーリングもいよいよ大詰め、2日(金)からはノブ、ショウタくんに加え、
東京からatuとOYくん、そして愛知からエヌオットが、
ニセコまでスケートを滑りにやって来る。
そして京都から同じく北海道をツーリング中のサッちゃんも合流する予定だ。
それに合わせて明日9月1日(木)は、旭川までの約400kmを走破しないとならない。
明日も長旅だ。(つづく)
  

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2016.09.12 | コメント(2) | トラックバック(0) | HP2 Enduro

コメント

20歳の時、自転車で北海道を走りましたが見事に道東ステージだけ毎日雨に降られて、知床など「知床峠」の看板しか見ておりません。
もう二度と北海道を旅することなんてないだろうな…と思っておりましたが、今回のレポートの写真を見て、知床峠をリベンジしたいと思いました。
それにしても、へそまがりさんは本当に楽しんでますよね。自分はアラフォーも終盤に差し掛かり、婚活に疲弊し、独身であることに辟易するばかりで途方に暮れる昨今です。
自分も人生の楽しみ方を身につけたいです。
その為にも北海道ツーリング、来年の夏あたりに検討してみたいと思います。

2016-09-13 火 13:06:27 | URL | SK #tbU4LQaE [ 編集 ]

SKさん
夏の北海道もまた、素晴らしいですね!
でも、冬に行くのと同様、案ずるより産むが易しで、
ことお金に関しては、行ってさえしまえば、さほどもかかりません。
ただ、長期休暇を取るのはそうそうできることではないので、
そこはハードルが高いですかね。

というわけで、私の場合は、良く言っても開き直り、
悪く言えば、頭のネジがかなり緩んでいるだけですので、
あまり私を参考にはなさらない方が良いと思われます。

とはいえ、このブログを読んだ方が、
何かをはじめるキッカケになったら、それはとてもうれしいことです。
人はすぐに自分を狭いところに押し込めたり、規定したり、
何かを諦めさせたりしてしまいがちですが、
ときにはTake it easyに、難しく考え過ぎず、
失敗を恐れずに行動することも大切だと、
無責任ながらも、そう思います。

2016-09-13 火 14:40:04 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

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