ゴールデンカムイ

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『テラフォーマーズ』は、正直読んでいて楽しめなかった。
毎週一話ずつ読んでいれば気にならないのかもしれないが、
単行本で読むと、ゴキブリ達の進化が速すぎることなど、
違和感が残って漫画に没入できない。

それに、ロバート・A・ハインラインの同名SF小説を、
ポール・バーホーベン監督で1997年に実写映画化した
『スターシップ・トゥルーパーズ』をベースにしている(と思えてしまう)ところが、
私的に気になって仕方がない。
何より『スターシップ・トゥルーパーズ』の方が何倍もオモシロイし。

それでも『テラフォーマーズ』は部下が買い揃えてくれた12巻までは、
なんとか読んだんですけど、その部下もなぜ13巻以降を買わないのかと問われれば、
分かる人にはその理由が分かると思います。

そんな悲しい思いをしていた私に
その部下は「次、これどうっすか・・・」と言葉少なに
『ゴールデンカムイ』を手渡してきた。

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早速、拝読すると・・・・・なんだこれ。やたらとオモシロイぞ。
ゴキブリヒーロー漫画と違って絵も上手だ。

主要な登場人物の背景がとても深く詳細に設定されていて、
それによってそれぞれの思惑の交錯の仕方に深みがある。
日露戦争あとの北海道が舞台というところもポイントで、
アメリカンドリームとはまた違う、それぞれの夢や野心を抱えた
個人、軍人、そして、新撰組の残党に至る、
多くの人間達がぶつかり合い、ときに助け合いながら、
アイヌの隠し金塊のありかを目指す物語だ。

登場人物たちが金塊を追うのは、単なる金目当てということだけでなく、
新世界の創造だったり、田舎に残した昔の恋人の病気の治療費のためだったり、
死んだはずの父親を探すためだったり、それぞれの真義に基づいた行動なので、
敵とか味方とかはあっても、そこに悪と正義の境はない。

そうした覚悟のぶつかり合いによって、
互いの命のやり取りを繰り返すストーリーに、
ハラハラ、そしてドキドキとさせられる、近ごろ珍しい劇画らしい劇画だ。

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北海道の厳しい自然が舞台なので、猟師メシというか、
捕まえた動物を、その場でアイヌ料理にして食べるシーンが多く、
アウトドア料理の漫画として読んでも、面白いかもしれませんな。
クッキングパパ的な。

goldenkamui2.jpg

さておき、しばらく終わりそうにないぞこいつ。

気に入った漫画が長続きするのは良いことなのですが、
「こち亀」や「ワンピース」のような終わらなさ加減とは違って、
謎解きというゴールのある設定なので、
なんやかやと引っぱられるのはちょっと勘弁願いたい。
できれば「ジョジョ」的な “1クール感” でもってカタルシスが欲しくなる。

でも、近ごろ良い漫画も少なくなってきたので、
それもしゃーねーか。

それと、今のうちに言っておくが、くれぐれも中途半端な映画化は止めて欲しい。
  

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2016.06.23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 徒然

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埼玉のへそ曲がり

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