ブリッジ・オブ・スパイ

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スピルバーグの映画観るの久しぶりだな〜と思って調べたら
『リンカーン』以来3年ぶりだった。
毎年新作を観ていたような錯覚に陥るほどの人気監督さんなので、余計にそう感じる。
そろそろ撮りたいものも少なくなってきたのか。栄枯盛衰は世の習いであります。

時は冷戦の真っ只中。
情報合戦という新時代の戦争の中での出来事。
逮捕されたソ連のスパイ、ルドルフ・アベルを、法定で弁護することになった
弁護士のジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)。
裁判はあくまでも民主的に対処したアメリカの姿勢を世界に示すためだけの
形式的なものでしかなく、検事、判事、マスコミ含めて、
世論は敵対するソ連のスパイを死刑にすることしか頭にはなかった。

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ドノヴァンはアメリカ国民を危機に陥れる情報を漏らしていた
ソ連のスパイを弁護するというだけで、国民から大きな反感を買うことになり、
しかも負ける事が決まっている裁判であっても、弁護士としての職務を全うしようと
努力を惜もうとはしなかった。

なんとか死刑だけは回避しようと画策するドノヴァンは、
ある秘策でもって、事実上死刑が確定していたところから
懲役30年に減刑することに成功する。

その秘策とは
「もし今後アメリカ側のスパイが拘束されたときに、
 捕虜同士を交換のための奥の手にできる」というアイデアであった。

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そんなドノヴァンの単に口を突いて出ただけのジャストアイデアが、
まさに現実のこととして起こってしまう。
アメリカのスパイ偵察機U-2が撃墜され、
パイロットのパワーズ空軍中尉がソ連に拘束されてしまったのだ。

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そうして、ドノヴァンはあくまでも個人の弁護士という孤立無援の立場で
ソ連との人質交換の交渉をすることになり、
単身交渉の地である東ベルリンにあるソ連大使館に乗り込むことになる・・・


現代の状況に置き換えて言えば、
都会で暮らす民間人が、イスラム国と人質交渉をするようなもの。
当時国交のなかった東側の国に、孤立無援の状況で乗り込んでいくという
前代未聞の状況の中、口八丁、手八丁でならすニューヨークの腕利き弁護士が
いかにソ連と東ドイツという二国を相手取って人質交換の交渉を進めるか
極限的な状況でのタフな仕事ぶりが見所であります。

そんな大金をもらってもしたくないような仕事を、
正義感だけで引き受け、そして実行した男の勇気と、
そうする中で芽生えるソ連のスパイであるアベルとの信頼関係を通して
敵意だけで向かい合うのではなく、自分たちの掲げた憲法に則り、
自身の信じる方法で立ち向かうことで得られる、
真の平和像を見せつけてくれます。

とはいえ、冷戦時代の毒々しいようなスパイ合戦の
残虐性やサスペンス的な雰囲気は薄く、
子供と一緒に観られるような、伝記物語のように描かれた
まさにスピルバーグらしい映画といえる作品でありました。


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と、ここで、最新の公開作品に話は変わって・・・・
最新とか言いながら、全米ではすでに2015年に公開されていたので、
それから早1年が経過しておりますが、どういったわけか日本での公開は
噂すら上がらなかった『エクス・マキナ』が、
いよいよ来週(6/10)から公開されることになりましたっ!パチパチパチ!!!

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お蔵入りの危機を避けられたのは、
本年度のアカデミー賞特殊効果賞を受賞してくれたおかげだと思われるが
それがなかったら危なく日本で観られないところだよ・・・
さておき『エクス・マキナ』とても楽しみでありまっす!!!!
  

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2016.06.03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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埼玉のへそ曲がり

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