春の立山 2016【Day-2】

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その晩は夕方の4時半には風呂上がりに生ビールをジョッキで二杯煽って、
続けざまにBC姐さんの持ち込んだビールに良く合うつまみと白ワインを空け、
それから夕食のときに瓶ビールで改めて乾杯したら、疲労、寝不足、空腹、標高差と
満貫揃って7時前にはすでにヘベレケになっていた・・・・・

その後、ヘパリーゼHYPERを注入して
自分で持ち込んだ日本酒とともにラウンジになだれ込んだが、
それを飲みきることなく8時半には無念のノックダウン・・・
この日も多くの知人達との再会を繰り返していた付き合いの良いBC姐さんを残して
男3人は布団に逃げ込んでしまった。姐さんスマヌ。

ちなみに私も多くの方々と再会した。
そしてコチラをお読みいただいている方にもお声がけいただいた。
こんなへんぴでニッチなブログを読んでいらっしゃる偏った嗜好の方々は
やはりトドノツマリ春の立山に集まってしまうのだろう。
放っておいてもオフ会の様相だ。いつもお読みいただきありがとうございます。

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さておき、早寝のおかげで朝の6時にはパッチリとお目覚め爽やか。
前日までの予報は「曇り」と心配させられたが、
朝食中にはすでに青空が広がりはじめ、8時には雲ひとつない晴天となっていた。
しかして、夜中のうちにうっすらと降雪もあり
かなり冷え込んでいたようだったので、斜面の雪の状態が気がかりだ。

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8時過ぎに雷鳥荘をあとにした我々であったが、
実はこの時点では一ノ越方面に向かうことだけ決めていて
どこを滑るかは決まってはおらず、余分な荷物をデポするために
とりあえず室堂ターミナルに向かった。

雷鳥荘に荷物をデポして、もう一度雷鳥沢を登る選択肢もあったが
これだけ天気が良いのならば、昨日とは方向を変えようというわけだ。

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上の画像は往きのロープウェイから見渡したタンボ平の画像だが、
ご覧の通りのかなりの藪ヤブしい状況であった。
本来であればトロリーバスとロープウェイ、ケーブルカーには乗らず
昨年同様にここを滑って一気に黒部ダムまで滑り降りてしまいたいところではあるが、
あえてアドベンチャーは避けて確実に室堂内部を楽しんでからターミナルまで戻り
往きと同様に乗り物に乗って扇沢へ戻ることにした。

ガイドツアーではロープウェイ乗り場まで滑り降りたパーティーもあったようだ。
一応様子は見たものの、最初から全行程往復のチケットを買っていたので想定内。
こういった判断も、先週のオープンに引き続き二週続けて立山乗り込んでいる
BC姐さんの事前情報あってのことだ。ありがたや。

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というわけで、上の画像左の雄山か、右の浄土山か、はたまた龍王を落として
一ノ越に登り返すかの3択となったが、一ノ越の稜線に出るまで決定保留で進む。
行き先も決めずに先に進むのが好きでない方もいらっしゃるかもしれないが、
予め視察をしていないからこそ、間近に見てから決めることも大切だし、
何よりこんな優柔不断なところもプライベートツアーのいいところだと私は思う。

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さておき、それもこれも経験豊富な仲間がいるからこその物種だ。
もちろん経験豊富ではあっても、決してプロのガイドではないので
最終的な判断や有事のバックアップはガイドツアーには遠く及ばない。
だからこそ自分たちで出来ることの限界をそれぞれが把握し合って
行動する必要があるし、天候や状況が悪ければ余計に
臆病でセイフティな判断を心がける必要がある。

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もう春だし、チューブが凍ったりすることもないので
今回も立山はハイドレーションを使っての水分補給。
これだけ天気が良いと汗をかく量も多く、水分の残量が分からないので
補給のペースが掴みづらいのが玉にきずではあるが、
とはいえハイドレーションはとても便利だ。
粉末のポカリスエット(1L用)を充填して飲んでいたのだが、
家の水道水で作った一日目のぶんより、
雷鳥荘の水で作ったこの日のぶんの方が美味しかった。

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そして、案の定一ノ越の稜線に出る手前の斜面はカチンコチンに凍っていた。

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もちろんクランポン出動!
同じシールの効かない雪面でも、昨日のグサ雪を登ることに較べれば、
サクサクと歯が食い込んでむしろ直登の方が登り易い。
しかして、こんな硬い斜面を滑っても1mmも楽しくない。
つまりこの向きの斜面はまだしばらくの時間は硬いままだ。

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よって、雄山はやめて逆面になる浄土山のボウルを滑ることにした。
上の画像の遠く富山を覆う雲海の左に見えている斜面がそれだ。
龍王岳から左に巻いて浄土山の山頂を目指す。

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立山連峰の主峰、雄山を背にして龍王岳をひたすら登る。
いちいち絶景だ。

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龍王岳との分岐点、富山大学の観測施設を過ぎると、
山の裏側を覗くことができるようになる。
この日は立山以外は低く立ちこめた雲に覆われていて
まるで飛行機から見るような雲海が広がっていた。
あまりの美しさに涙が出そうになる。「荘厳」の意味を細胞で理解する。

この画像ではその迫力の1%もお伝えできていない。
是非ご自分の目で確かめてもらいたいと心から思う。

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室堂ターミナルから2時間半で無事浄土山山頂に到着。

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遠くにまるでミニチュアのような蛇行する『雪の大谷』を臨む。

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絶景をバックに雷鳥荘で用意してもらったお弁当を食べる。
これがまたやたらと美味い!

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お腹も心も充たしたほぼ正午に一本目をドロップ!
IK隊長の見立ての通りに、すでに雪も充分に緩んでいて
前日以上に踏み応えのあるナイスザラメ!

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私は画像右手の稜線に近い岩の上からスタート。
出だしがかなりの急斜面でちょっとビビったが、2ターン目から絶好調だ!
ここもMAGIC38の本懐を果たすべく、限界までターンを引っぱるラインで落とす。
画像だとこの斜面のスケール感が出ないので悲しい。
恐ろしくデカイとだけ言っておきます。
気持ちイイ・・・・・

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言ったようにこの日は室堂ターミナルから帰るので、
同じラインを登り返して、次は浄土山をターミナル側に向かって落とす。
さすがに二回目は速い。40分程度で再び浄土山の山頂に戻る。

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せっかくなので私一人だけ北峰にある『軍人霊碑』を見に行った。
この慰霊碑は明治42年に建立され平成17年に再建された
日露戦争で戦病死した富山県出身者2,595名(第9師団歩兵第35連隊)を
祀ったものであるらしい。これがここに建立されているのは、
浄土の名の通りに、ここが天国に近い場所だからだろう。

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室堂ターミナルからほぼ目の前に見える浄土山まで
一旦浄土山を通り過ぎるようにして一ノ越に向かい、一ノ越手前で右折して
龍王岳の稜線を登ってターミナルの真裏側から山頂にアプローチしたわけだが
お次はターミナルに戻るために北側の来た方へと落とす。

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ここが泣きたくなるくらい足応えの良いフィルムクラスト。
ここを隊長に続き二番目に落とさせてもらったのだが、
一人滑り降りる度に通り雨のようなザーーーッという音と共に
凍ったフィルムが砕けて滑走者を追いかけるように斜面を滑っていく・・・・
神秘的だ・・・

立山に感情を揺さぶられてかなりナイーブになっていることは否定しないが
いちいちの出来事に感動してしまう。
山自体が神と崇められる理由も良く解る。
山には人智の及ばない磁場のような特別な何かがあることだけは確かだ。
少なくとも私にはそこら辺の山でそれを感じることはない。
ここ立山こそまさに霊峰と呼ぶに相応しい場所だ。

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そんな幸せな時間もあっという間だ。
浄土山からは登り返しも歩くこともなくターミナル前に滑り込み
無事14時半頃に室堂ターミナルに帰着。さあうちに帰ろう。

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室堂ターミナルはアジアからの団体客の方々でごった返していたので
それ相応に帰りの乗り継ぎに時間をとられることを覚悟したが
団体客と個人客とを分けて乗車させてくれるため、一切の待ち時間もなく、
むしろ往きよりもスムースで流れるように乗り継ぎを済ませながら
あっさりと扇沢に戻って来られた。ヘトヘトのところこれはとても助かる措置だ。

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昨年から続けてやって来たので、昨年の経験もある程度活かせたし、
斜面のイメージも持ってドロップできたし、
今回の立山は昨年よりも更に楽しむことができた。
それもこれもこのウソみたいな晴天による視界の良さのおかげだし、
何より経験豊富なこの仲間たちのおかげだ。

来年ももちろんここに戻ってくるつもりだ。
毎回毎回こんな幸運に恵まれるはずもないので、
次あたりは立山の厳しい一面を見せつけられることになるかもしれないが
それも楽しみにして、次に訪れるその日を待つことにしよう。

そして、立山をもって私の2015-16シーズンの滑り納めであります。
シーズンの総括と、細々としたことはまだ書き綴るつもりでおりますが
また次のシーズンまで、ひとまずは雪の上からあがらせていただきます。

BC姐さんやIKさんのように、
まだまだこの冬が終わらない方々も多いことと思いますが
最後まで怪我のないように楽しんでください。

それではひとまずお疲れ山〜〜!
  

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2016.04.27 | コメント(4) | トラックバック(0) | スプリット・ボード

コメント

憧れ

UPされた内容を見たらやはりというかやっぱし「立山」は違うなという感じがします。
私もいつかは「立山」目指せれば・・・・と。
また来シーズンの活躍期待してます(笑)

2016-04-27 水 16:14:49 | URL | yoshinobu #Io/pAqII [ 編集 ]

やっぱり、立山で始まり立山で締めですかね。
来シーズンは、2年振りに立山行きを心に決めました。
へそ曲りさんが言うように、行かない理由より行く理由を作らなきゃダメですね〜。
シーズンお疲れ山でした!

2016-04-27 水 16:21:28 | URL | Sugaya #- [ 編集 ]

Re: 憧れ

yoshinobuさん
立山でもし晴れたりしたら、
もうそれだけで最高の体験になると思います。
「いつかは」なんて仰らずにすぐに計画を立ててください!!!

2016-04-27 水 16:32:17 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

Sugayaさん
北海道も立山も、案ずるより産むが易しで
行ってみるとたいして遠くもないし、
お金もかからないですよ。
何より立山で体験することはすべてがPriceless!
充分お釣りが来ます!

2016-04-27 水 16:36:27 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

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