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SPARK R&D SPARK PUCKS

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『Karakoram』や『Plum』など、独自のインターフェースが導入された
スプリットボード用バインディングも増えてきたが、私の使っているSPARK R&Dは、
その始祖と言っていいVoileのインターフェースを前提に開発されている。

しかして、そのVoileのユニバーサルパックの工作精度はお世辞にも高いものではなく
製品個体差含めて、それは製品と言うよりも加工素材と言ってもいいほど
ユーザーが手を加える必要のあるお粗末なモノでありました。

とはいえ、未だ登行〜滑走、分解〜組み立てに関する
技術的方法論は確立されてはおらず、
カオスと言っていい過渡期にあるスプリットボード製品界。
新機軸を携えて参入してきた新たなメーカーに対しては懐疑的にならざるを得ない。

そう考えるとVoileの工作精度はさておき、スタンダードシステムだからこその
安定感や安心感など、長く使われてきたからこその良い部分にも
高い価値があることもまた事実だ。

というわけで、あとはVoile社にさっさと製品精度を上げてもらうことに
越したことはないのですが、そうは問屋が卸さないのもカオスの一因だ。

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一昔前までシロモノ丸出しのグレーしかなかったユニバーサルパックですが
ある日突然ブラックに変更されたり、設定用のガイドの形状が改められ、
気持ち程度ではあるがセッティングがし易くなったりと細かなアップデートはあり
期待はさせてくれたものの、待てど暮らせど精度面での改善は見られなかった。

そうこうするうちにさすがのSAPRK R&Dも業を煮やしてかどうかは知らないが、
いよいよこのデファクトな部分にも自社製品を追加してきてくれたというわけだ。

しかして、
そのSPARK R&Dにしてもヒールロッカーの不具合のような
ザッツ・アメリカンな大らかさが時に見てとれるので油断はできない・・・

・・・とかグダグダ心配していてもはじまらないので早速購入して確認してみた。
んで、結論から先に述べるとこれがまた良くできていた。
Voileのユニバーサルパックが8千円程度なのに対して1.2万円と
1.5倍もの値段を請求してくるモノなので何はともあれまずは一安心。

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Voileのユニバーサルパックに対して、SPARK R&Dは
ただ工作精度を上げただけの製品をリリースしてきたわけではなく、
そこにはSPARKなりの新機軸も多く盛り込まれていた。
注目したいのは面倒なセッティングに関しての改善点。
Voileのパックの場合セッティング変更のためには
いちいちネジを緩め切らなければならなかったのに対して、

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このSPARK PUCKSはこのようにネジを入れた仮留めの状態で
前後左右に加え回転方向のセッティングまで
可視化された解りやすい状態で自由自在に変えることができる。

一度セッティングを決めたらそうそう変更を加える必要もないのではあるが、
ことVoileのユニバーサルパックに関しては、
わざとなのかどうかも疑わしいほどネジがスッと抜けないようなネジ穴のサイズ
であったり、アウターとインナーに刻まれたギアが噛み込むことでアングルを
出すのですが、そのギアがキチンと噛み合わなかったり、
何より最大公約数的に細かいセッティングは諦めざるを得ない大雑把さ加減など、
たった一度だったとしても、それにかかる心労と面倒くささ加減は
やったことのある方なら誰でもお解りであろう。
私など大げさでなくかなり憂鬱になるほどであった。

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そして、MagnetoやArcに装備される穴の開けられたベースプレートであれば
この小さいガイドを上下のパックの間に挟んでからバインディングを装着すれば
大きなガイドなしに現場でも手軽にセッティングの変更が可能になる。

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Voileのユニバーサルパックの場合ブーツセンターは出せなかった
(厳密には2段階でできる)ので、面倒でもヒールカップを前後させて
ブーツのセンターを出すしかなかったのだが、このSPARK PUCKSの場合は
ボードの幅方向に対して1cm程度の範囲ではあるが前後にも動かせるので、
バインディング自体をボード左右のセンターに微調整することも可能になった。
これにより仮留めの状態で実際にブーツも填めてドラグしないか目視で
ブーツセンターを確認することもできる。
現場での応急処置のし易さだけでなく事前セッティングの場面でもかなり便利だ。

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何より、SPARKのバインディング本体の溝の高さと
そこに納まるべきパックの高さがまちまちで、
モノによっては2mm以上削る必要があったのですが、さすがはSPARK同士。
文字通り“あつらえたように” 何の気苦労もなく適度な抵抗感を伴いながら
バインディング本体が滑るように填まってくれるのは
大げさではなく、もう天にも昇るような気分だ。
苦労が報われたというか、すでに感動の域に達している。

2015_1111-17.jpg

インナーパックがスチール製なので、唯一重量増が懸念されたが
その有用性を考えればほとんど無視していいレベルに納まっている。

ただし、スチールとプラスチックをハイブリッドした
違う素材同士が噛み合う構造は、素材の熱膨張力の違いが出るので、
温度差の激しい場所で使う場合だとネジが緩みやすかったり、
それによって固定力が下がってしまうケースも想像される。
何よりプラスチック製品にとって0℃以下になる場所はシビアだ。
とはいえ繰り返しのフィールドテストができているようにも思えないので
実際にひとシーズン試してみなければ最終的な結論は出せないが、
ことセッティングに関して申し上げれば三階級特進のバージョンアップを果たした
と言って差し支えない出来映えかと存じます。
また使ってみてご報告いたします。

・・・と、しらばっくれながら書き綴ってまいりましたが、
画像にチラチラ出ている青いバインディングの話はまた明日・・・
  

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テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2015.12.02 | コメント(2) | トラックバック(0) | スプリット・ボード

コメント

非常に興味深い投稿ですね。
24g差であれば重量は許容範囲内ですが、設備投資ができないため来シーズンに持ち越しです。是非評価を熱望します。

さらにさらに明日の投稿も気になる~
限定ものをゲットするとはさすがですね。
フレームカラーが僕の板にピッタリなんですが。

2015-12-02 水 17:54:52 | URL | マッキー #USanPCEI [ 編集 ]

マッキーさん
SPARK PUCKの方はほんとにセッティングし易いですよ。
マッキーさんの板にピッタリ???でしたかねえ〜?(笑)

2015-12-02 水 20:12:13 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

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