FRANK

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上に挙げた画像だけで、
この映画がかなりキていることがお解りいただけると思います。

「ソロンフォルブス」という片田舎で活動するバンドを率いるボーカルで
奇妙な被り物を絶対に脱がない男フランク。

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被り物や素顔が窺い知れない奇抜なメイクなど、
それ的なミュージシャンは数あれど、
フランクは音楽可動以外であっても絶対に被り物を脱がない。
彼にとってそれはステージ衣装などではなく、表皮そのものなのだ。
だから、バンドメンバーですらその素顔を知らないのだが、
フランクの才能に心酔しているバンドメンバーたちは、
その奇抜な行動を特に気に留めたりはしない。
かといって、ドラえもんのようなロボットが普通に街を歩いているのとも違う。
明らかに “おかしなもの" が存在する奇妙さを
「それもまた個人の自由」とでも言いたげに、あえて無視する世界が彼を囲む。

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被り物には換気扇や、スピーカージャックを繋げば
そのままライブができるマイクが仕込まれていたり、
実は常に予備のマスクを持ち歩いていたり、
被り物にきちんとビニールを被せてからシャワーを浴びていたりと、
張りぼてのような手作り感のあるそのディテールも含めて
かなり計算されたボケ方と、それ故の不気味さを醸し出している。

そんなコミカルで、どこかシニカルでもあるマスクを被った男という存在は、
ほとんど “出オチ" 状態なのであるが、そういったこととは無関係に発散する
カリスマ性や、どこか居心地の悪い妙な格好良さを表現している。

そんな倒錯した世界の裏返しのように、それらを俯瞰して眺める存在として、
真人間のジョンが、ひょんなことからソロンフォルブスに参加することになる。

生真面目で、ごくごく真っ当に育ってきたジョンにとって、
ソロンフォルブスとフランクは特別な存在に写り、
自身の音楽への情熱をぶつける対象となっていくのだが、
そもそもそういった暑苦しい情念とは無縁に過ごすメンバーたちには、
むしろそういったジョンの方に異質さを感じている。

しかして、エキセントリックでありながらも、
他人に対して強い優しさを持つフランクは
そんな真人間のジョンに深い理解を示そうとしはじめ
まともとは正反対の世界に生きるメンバーたちとの間に
少しずつ亀裂が入りはじめる・・・・・

特異と普通とのコントラストをコミカルに描きながら、
実はその中間で双方への葛藤を抱えていたフランクの悲しみを描き出します。

コメディともとれるし、音楽映画でもあり、ロードムービーでもある。
それでいて、そのどれでもないような後味の悪さというか
混沌とさせたまま、観る者を置き去りにするような乱暴さもある映画です。

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まじめなジョンに
アバウトタイム』のドーナル・グリーソン。
エキセントリックなイジワル女、クララに
『ダークナイト』のマギー・ギレンホール。

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そして、最後の最後にその被り物を脱ぐフランクにはなんと
X-MENで若き日のマグニートを演じたマイケル・ファスベンダー。

はっきりと無駄に豪華な俳優たちが渾身の演技で立ち向かう
そんなアンバランスさもこの作品のプロットを地で行くようなキャスティングだ。

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んで。買ってしまったよサウンドトラック。
マイケル・ファスベンダー吹き替えじゃなくてマジに唄ってた!
  

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2015.08.21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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埼玉のへそ曲がり

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