とらわれて夏

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まるでTUBEのヒット曲みたいな題名に、思わずヒザが崩れ落ちそうになるが、
そんなユルめの邦題とは違って、中身はとても骨太な
心に滲みる人間ドラマでありました。

ちなみに原題の『Labor Day』は、
この物語が労働者の日を週末にひかえたある日からはじまることを意味していて、
特に内容を表した題名ではないので、
邦題を考えるコピーライターの方は相当に苦労したことと思う。

さて、その内容だが、
簡単に言うと「脱獄犯との許されない悲恋」、
いわゆるストックホルム症候群を題材にしていると思われるかもしれないが、
そんな何となく伝わって来た噂話レベルだけで思い込みの食わず嫌いをすると
きっと損をする、想像以上にとても内容の濃い作品です。

離婚後13歳の息子ヘンリーを引き取って二人で暮らすアデル。
「母は、夫を失ったのではなく、愛を失ってしまった」とヘンリーが思うほど
引き籠もり気味なアデルには、過去のトラウマによって受けた心の傷を
今も引きずってしまっている。

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そんなアデルは、ヘンリーと二人で買い物に出かけた先で
脱獄犯の男に捕まってしまい、自宅でその男を匿うことになってしまう。

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しかし、脅迫の上の無理強いではなく
脱獄犯らしくない、あくまでも紳士的な振る舞いに
母子は少しずつその男に心を開いていき、
母は失った愛を、息子は失った父との時間をその男の中に観始めるが、
そんな時間も長続きするはずもなく・・・・・


愛情に飢える女性と、そんな母親を大切に思いながらも
母親の「女」の部分を垣間見ることに嫌悪する思春期を迎えた息子。

そして、最後まで明かされない、
女性が精神を病んでしまった理由と
男が投獄された理由・・・

そうして、実は観る者の先入観を含めたそういった「思い込み」を、
巧みに演出に盛り込んでいることが、あとになってそれが勘違いだったと
分かる仕掛けになっていて、意外とサスペンス的な風味もある作品です。

そうして迎えるラストシーンには、きっと誰もが胸を打たれること間違いなし!
(たまに間違いもある・・・かも)私は泣いたね・・・いい映画です。
  

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2015.08.07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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埼玉のへそ曲がり

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