アメリカン・スナイパー

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反戦映画と捉える人もいるし、
戦争礼賛と捉える人もいるそうだ。

ただ、そういった賛否に関してはイーストウッドは狙った部分であろうから
今作はそういった意味では成功と言っていいはずだ。

その存在はすでに伝説と呼ばれ、
160人以上の敵兵を射殺した狙撃兵クリス・カイル。
その一人目は対戦車手榴弾を抱えて自爆しようとした子供だった。

一度の派遣で心を病んでしまう兵士が多い中、
カイルだけは4度もイラクに向かう。それも志願してだ。

狙撃という行為、もっと言うと、戦争という行為自体にゲーム性があって、
それがスマホの中でも、オリンピック競技の中でも
似たような快楽をその人に与えているとしたら?
仲間を思うチームプレイ、祖国を思う愛国心。何より手柄を求める自尊心。
サッカー日本代表とどこが違うのか?

死んでいく仲間と、生き残る自分。
その曖昧でいて決定的な境界線の違いは、いったいどこにあるのか?

そして、その境界線がある日、これ以上ないというほど明らかに
自分の頭の上に現れたら、単に運が良かっただけだということを
雷に打たれるように自覚するときが来たとしたら?

「もうここへは戻ってくるな・・・」
そのときにやっと仲間の言葉の真意に気づいたとしたら。

洗脳されたと言っていいような、鋼のように屈強な心が、
グラグラと揺れていく様を、淡々と、本当に淡々と描きながら、
そこには正義も悪もない、どこまでも純粋な
人間の持つ冷酷性と、信仰心について考えさてくれる映画です。
  

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2015.07.10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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埼玉のへそ曲がり

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