近ごろF1がつまらない件

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昨シーズンからメルセデスAMGがダントツで勝ちまくっている状況が続き、
基本フェラーリファン、もちろんホンダ推しの私としても、面白くないレースが多い。
いよいよレース中に居眠りをするようになってしまったが、
20周後に目が醒めても状況に変化がなかったのには笑った。

世界的にも視聴率は降下傾向にあるそうで、本来なら先週末に開催される予定だった
チャンピオンチームであるメルセデスのお膝元であるドイツGPが、
シーズンのはじめに中止が決定されたり、
伝統のイタリアGPまでもが来季以降の開催が不透明な状況が続いており、
各所でF1の人気回復のための議論やら批判やらが噴出してきている。

上の画像は、そんな中、フェラーリが人気回復を意図しておこした未来のF1像。

レギュレーションも何も無視して、最高の技術で、
最速のオープンホイールレースカーである、
フォーミュラー1を創造したらこうなったというイメージイラストだ。

これがカッコイイかどうかはさておき、
こういった提案がフェラーリから出されるほどに事態は切迫していることに
注目すべきであろう。

4年連続でチャンピオンを獲ってしまったレッドブルへの過剰反応で、
主に空力に関する規制が強まりすぎたその反動など、様々な理由が考えられるが、
何よりの原因はやはりリーマンショックにギリシャ危機といった、
金融危機に他ならない、要は不景気が原因だと私は思う。

観戦チケットが高いとか、有料チャンネルでしか観られないだとか、
観戦者にとっての不景気の話もあるのだが、
それ以上に問題なのは参加チームの懐事情。つまり格差の問題だ。

これに関してはヨーロッパサッカー界での同様の事態が起こっているのは
サッカーファンの方ならご存じだろう。

お金のあるチームが強くて、お金のないチームは弱いというごく当たり前の話だ。
そこに世界的な不況の波が押し寄せて、その格差はより深刻なものとなってしまった。

そこで、お金のあるチームにお金を遣わせないためのルール作りが進んだわけだが、
そのルールによって2番手以降のチームが、シーズン中に
(考え方によってはシーズンオフの開発期間中であっても)
トップチームに追いつくための開発作業ができない状況を生んでしまっている。
その結果、ルール改正時に生まれた実力差をまったく埋めることができずに
メルセデスの独走という状況が続いてしまっているわけだ。
それは自動的に1チーム2台だけの争いを観続けされることにつながり
ファンがテレビの前で居眠りしてしまうという悪循環を生んでいる。

Moto-GP_0624.jpg

ちなみに、同じヨーロッパを起源にする2輪の世界最高峰レースである
MOTO GPはどうしているのかというと、
前年に優勝経験のないチームには、より柔らかいタイヤが使用できたり、
より多くのガソリンが使えるなど、ルールで弱者を救済している。
結果、現在2強と言われるホンダとヤマハ以外にも、ドゥカティやスズキといった
チームにもチャンスが増え、見応えのあるレース展開が繰り広げられている。

が、そもそも間口が広く、アマチュア精神の高い2輪ロードレースとは違って
貴族的な封建主義がはびこるF1がこれを参考に出来るかというとできない。

つまり、F1は、お金があってはじめて成立する種類の世界なわけだ。
そして、すでにお金持ちチームだけではショウとして成立させられるだけの
参加台数を確保できない。実質的にそれはメルセデス、フェラーリ、マクラーレン、
レッドブルの4チームだけで、それだと8台だけになってしまう。
中堅のウィリアムズを入れてもまだたったの10台だ。
じゃあ1チームの出走台数を3台に増やせばいいのかというと、
そんなお金持ちチームであっても、3台に増やすのはクルマの制作コストだけでなく
高給取りのドライバーのギャラや、チームクルーや運搬費などを含めた
運営コストを考えると、現実的には無理なのだそうだ。

何より、たった5チームで争われるリーグ線に魅力などないだろう。

そんなわけで、貴族的な連中の本音としては、
弱者の存在など無視してしまいたいわけだが、
そんな弱者に耳を貸す必要があることが、話をより複雑化しているというわけだ。

とはいえ、現在最高の技術の限界点が繰り広げる
究極のスペクタクルを観たい者としては、
ついて来られない側に基準値を持って行くのはいかがなものか?と、正直に思う。

なので、弱小チームにも、潤沢ではなくてもアイデアを具現化できる程度の予算と、
あえてルールに隙を作ることができれば、それによって
トップチームにも更なる開発をする機会を与えることになったとしても
奇抜で斬新なアイデアを見つけ出したチームが入れ替わり現れ
争いはもっと激化するものと思う。


brawnracing_0624.jpg

少ない予算であっても、画期的なアイデアでチャンピオンになったチームは
2009年のBRAWN GP(現メルセデス)が最後だ。
そのブラウンGPの前身が、
まさにリーマンショックでF1を撤退したホンダだという事実は
嫌みなほどに気が利いているジョークのような話だ。
  

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2015.07.23 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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