たまたま観ていた『TVタックル』の話

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22日、月曜日の夜。観るともなく点けていたテレビに、
最近テレビでよく見かけるホリエモンこと堀江貴文氏と、
2ちゃんねる管理人、ひろゆきこと西村博之氏が出演していて
結局最後まで観てしまった。

番組は『たけしのTVタックル』。
お題は現在社会問題にもなっている「ネットいじめ」や「リベンジポルノ」を
はじめとしたネット上での誹謗中傷行為について。

自民党議員に弁護士、評論家を相手取り
上記の両名が論戦に火花を散らしていた。

最初の論点はネットでの発信に登録制を用いるか否か。

匿名性を排除できれば、
ネット上でのいじめや誹謗中傷は減るというのが有識者の考え。
片や堀江氏とひろゆき氏は、ネット社会の自由を損なうとして反対の立場だ。

もちろんこういったディベートにゴールも答えもなく、
結論など生み出されないし、番組側の制作意図はプロレス中継と同じなので
片方が片方にボコられるところを放送できれば御の字。
「ホリエモンは相変わらず話し口調がチンピラだな、
 良いコト言ってるのに、悪いようにしか聞こえない」とか、
「この自民党議員は何の下準備もなく、よく出て来られたな〜勇敢だなあ」とか、
まさにプロレス中継を見る感覚で観ていたのですが、
意外に重要な話がポンポン出てきて最後は目を見はってしまった。

登録制の話では、ひろゆき氏が、そもそも海外のサーバーが使われている場合、
日本の法規制では取り締まれないから無意味だと反論したが、堀江氏は、
誹謗中傷を示唆するワードが打ち込まれると、その文章を投稿するボタンに
「これからあなたが投稿する文面で誰かが傷つく可能性があるかも知れません」と
注意を促す『Rethink』の話を例に、単純に規制に走る前に、
出来ることがあると訴えかけた。

ドローン少年ノエルをはじめとした、ユーチューバーと呼ばれる方々の話に及び
「あんなものは文化でも何でもない」
「Googleの策略に乗せられているだけだ」と有識者はこき下ろす。これには
「スポンサーのお金でテレビ番組を創っているテレビ局と何が違うんですか?」と
ミもフタもないけどまさに正論で返していた。技あり。

そういった話の中でひろゆき氏が以前どこかで披露した持論が紹介される。

「僕に子供ができたら
 2ちゃんねるを見せないというフィルタリングをする
 のではなく、2ちゃんねるを見せても大丈夫な
 教育をしたいと思っています」


それおまえが言うか?
原爆造っておいて、核攻撃のスイッチを押さない子供に育てます。
ってのと同じだぞ??とは思ったが、至極ごもっともな意見だ。
他の誰もこのことに言及しないし、それを作った本人が言うんだから、
むしろ逆説的で妙な説得力を感じてしまった。目から鱗。

私はどちらかというと自民党議員を含めた有識者寄りの立ち位置で
番組を観始めたわけだが、最終的には双方の真ん中辺りで落ち着いた。

登録制をはじめとした法規制も間違っていないし、
そんな法規制に頼らずに、ネット社会を守ろうとする
ネット住民たちの自身の自浄作用も大切だ。

年収1千万を超えるような方々が多く存在するユーチューバーと呼ばれる
方々にとって、テレビ局同様に視聴率で売り上げが変わるわけだから
より視聴回数の稼げるコンテンツを提供しようとするのは道理だし、
そもそもつまらなければ観られないわけだから無害だ。
コンテンツが文化的かどうかの基準で視聴されているわけではないし、何より、
面白いと思って観ている人がとても多いという事実から目を逸らしてはいけない。

ただ、視聴回数獲得のためであっても、越えてはならない一線は確かにあって、
テレビ局のような自己規制がユーチューバー全員にあるのかというと
ドローン少年を例に挙げるまでもなく、その規制を平準化するのは無理だろう。
では、サーバを管理するYoutube、Googleにそれがあるのかというと、
そもそも多国籍企業なのだから多くはは望めない。

当のひろゆき氏が「2ちゃんねるを見せても大丈夫」と言うように、
2ちゃんねるに何某かの害があることは確かです。
自分の発言に責任を持つ意志のない事を表明するために構築されているとしか思えない
あの美しさのかけらもない言語表現など、2ちゃんねるをはじめとした
ネット掲示板の世界には、私もとても強い拒否反応を感じます。
そういった部分は『Rethink』の方法論を含め、是非自浄作用を促したい。

いわゆる「闇サイト」に関しては言語道断。
海外サーバーだろうが何だろうが、少なくとも国連加盟国間で規制を強化するべきだ。
それで国連加盟国外に出て行ってくれれば、事の善悪がさらに分かりやすくなって、
大助かりだ。


とか、テレビを観ながらあれこれと考えにふけっていると、
ふと思い出されるのが先ほど紹介したひろゆき氏の言葉だ。

「僕に子供ができたら
 2ちゃんねるを見せないというフィルタリングをする
 のではなく、2ちゃんねるを見せても大丈夫な
 教育をしたいと思っています」



そうなんです。
『はだしのゲン』が図書館からなくなってしまったあの話と同じなんです。
子どもたちから隠すことが解決策なのではなく、
それを見ても本質を見誤らない見識を持たせることが大切なのだと思います。

それらを見た人間が軽率に、
どう考えても割に合わない犯罪行為に及んでしまうことは、
そのコンテンツを見せている方だけの責任ではないと思います。
問題の根っこはもっと別の奥深い所に隠れていると思います。

社会がこの問題に真剣に取り組もうと思ったら、
ごくごくパーソナルな権益に分け入っていく方法と、
そのための勇気を持たなければならないと思います。

そうやって、見せる方への法規制と、見る側の教育。
この双方のどちらかが欠けても問題は決して解決しないと思いました。



その一翼を担うべき「学校」という仕組みに
「ブラック学校」なんていう話が出てきてしまうと
本当に絶望的な気分にさせられます。

独り者の私が気楽に言って、
実際にお子さんを育てていらっしゃる親御さんの皆さんには、
本当に気の毒なことだと思いますが、
やはり最後の砦は家庭なのだと、思いました。
  
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2015.06.25 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然

コメント

難しいですよねー。

ネット上での情報を良い悪いを見分け判断して、
社会に害のない生き方を自身で選択できるようになる子供…
ネット耐性の強い子供…


教育でなんとかなるもんですかねぇ…とも思うし。
国や自治体に任せても形骸化しそうだし、
色々な経験をしてきたからこそ、その判断ができるようになる気もしますし、
最後はやっぱり親なんですかね。

2015-07-01 水 01:44:40 | URL | Toshi #- [ 編集 ]

Toshiさん

私もこの記事ポストするのはちょっと勇気要りました。
正解なんてないんですけど、究極的には「善悪」のつけ方の問題なので、
意外と「白黒」はっきりする話なのかもしれません。

で、それを学ぶのは「内外」でしかないのですが、
「外」の一番の場所であるはずの学校が今あの有り様なので、
その半分である「内」で、まずはしっかりやるしかないのかな、と。

私たちの時代は草むらに捨ててあるエロ本探しに行ったくらい
悪意が隠蔽されていたので、それが良かったのかもしれませんねえ・・・

2015-07-01 水 11:00:16 | URL | 埼玉のへそ曲がり #- [ 編集 ]

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