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CHAPPiE



第9地区』『エリジウム』の
ニール・ブロムカンプ監督最新作『チャッピー』を観てきました。

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今作のポイントは、第9地区同様
映画の舞台が監督の出身地であるヨハネスブルグであること。
ニール・ブロムカンプという監督さんは、
例によって退廃したディストピアを描かせたら右に出る者なしですので、
今回も混沌とした社会が描かれておりますが、そんな街の主役はギャングスター。
荒みきった街に暮らすギャングたちは、冷酷でタフなかなりのワルで、
憎むべき悪の権化でしかないのですが、それが次第にこの街で生き抜くための
大切なスキルであるように見えて来るのが演出の妙。

と、警察や敵対する勢力であったり、他人との距離感の取り方は冷酷なのですが、
身内同士を思いやる義理人情に厚く、天然ボケなキャラどころもあってどこか憎めない。
おかげで悲壮感など全くないストリートギャングを、
起動したばかりの、まだ赤ちゃんレベルの人工知能と、
最高の殺傷能力とを持つロボットが模倣しはじめてしまう。

そして、AIがインストールされた機体は、
そもそも廃棄処分になるはずだった機体であるため、
バッテリーが溶解してしまっていて、交換ができないため余命(電池切れまで)
5日であることが、物語を別の方向へ動かしていきます・・・

そんなポール・バーホーベンの『ROBOCOP』と、
スピルバーグの『A.I』とを足したようなストーリーは、
ピノキオ的なヒューマノイドの葛藤を描くという観点において、かなりの相似形。
そしてそこに『攻殻機動隊:GHOST IN THE SHELL』で言うところの
“ゴースト" の秘密に迫る展開も付加され総合的にかなり日本贔屓な印象。

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チャッピーのデザインにも、特に耳のように伸びたアンテナの意匠に
そこはかとなくジャパニメーションの香りがぷんぷんと漂っております。

ちなみに今WOWOWでスピルバーグ制作総指揮のテレビドラマ『エクスタント』が
絶賛放送中なのですが、こちらでもAIの存在意義と、その謎についてが
話のど真ん中にあったりしますが、人工知能にまつわる話は、
今エンタメ界で一番ホットなのであります。

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主役は『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテール。
そこにシガニー・ウィーバー、そして
個人的に驚かされたヒュー・ジャックマンなど、名優たちが脇を固める。
前作『エリジウム』のマット・デイモン、ジョディ・フォスターにつづき、
ニール・ブロムカンプももう普通に大物ハリウッド俳優たちを配役できるように
なったんだなあ〜と、マイナー時代から知る私はちょっと感慨深い・・・

そんなある程度の観客動員を見込まなければ起用できないような
大物を使うことからも分かるとおり、『第9地区』のような偏ったマニアックな
演出は控えめで、かなりダークな内容でありながら、
広い世代が楽しめる内容になっております。
つまりデート対応可!女性も楽しめるSFアクションに仕上がっていると思います。
  

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テーマ:SF映画 - ジャンル:映画

2015.05.29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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埼玉のへそ曲がり

Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
スノーボード。
近ごろ波乗り。

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