DOMINATOR BOOSTER DS

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毎年この時期になると、何かしら新しいワックスを買ってしまう。
もちろんそれは、文字通りに私の足を引っ張るストップスノー対策のためだ。

黄砂やら、PM2.5やら、花粉やらなんやらと、
春の融雪の上に覆い被さって、ボードやスキーの滑走性を妨げる物質が
いちいち新たに現れてくれるが、それにしたって
春に雪質が悪くなるようになったのは、昨日今日の話じゃあない。

なのに、電気自動車やら、IPS細胞やら、
次々と未来は訪れて来ている21世紀もすでに14年が経過した今でも、
相変わらず春の湿雪ではボードが止まるわけだ。

「いい加減すごい製品が開発されるだろう」と、
首を長くして待っているいる私は、それがたとえ怪しい深夜の通販番組で
紹介されていたとしても、藁をも掴む思いでついすがってしまうだろう。

前もって言っておくと、こんなことをチマチマ書いている割には
私ははっきりとズボラな人種だ。そしてかなりの面倒くさがりだ。
だからこそ、科学の力でそんな面倒を省いて欲しいと心の底から願っている。

手間や苦労を省けるなら、

多少の手間暇は惜しまない
のが
私というへそ曲がりだ。

ワックスの効果は下地処理を含めた丁寧な作業に依るところが大きいので、
そんなズボラ人間がレポートする手抜きワックス情報であることを考慮に入れて
この先を読み進んでいただきたい。

前置きが長くなったが、
今回はDOMINATORの『BOOSTER DS』を試してみました。
ちなみに『DS』とはDIRT SNOWの略だそうで、
そんな分かりやすさも私が飛びつきやすかった要因です。

高フッ素+二硫化タングステン配合ワックス
春先の汚れた雪(黄砂、花粉、排気油等)、また火山灰等により雪が粗くなり板が滑らない場合に抜群の滑走性を発揮します。二硫化タングステンの効果的な作用と高フッ素が、汚れた雪に発生しやすい静電気を防ぎ、汚れや水分を瞬時に弾きます。


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いつものようにアイロンで溶かしてみれば、
「蝋」と名の付くもののような粘度はなく、
まるで花粉で出る鼻水のようにサラサラ〜〜〜っとしている。
なので、ひと度滑走面に落ちても貼り付いたりしないで、
触ればポロッと滑るように剥がれ落ちてしまうほど粘着性がほとんどない。

感覚的にはガリウムのグリーン以上に硬くて定着させづらく、
ある程度の深さまで浸透しているのかはなはだ不安になるし、
そもそも手間ばかりかかって逆に面倒だ。

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剥がしても鰹節やカンナの削り屑のようにはならず
スクレーピングしたそばから粉状になってしまうので作業時に防塵マスクが必須。
なんだか全部出て来ちゃってるようにも見えて、
ちゃんとワキシングが完了しているのか、にわかには信じがたい。

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2015_0328-6.jpg

んで、先々週のかぐらでSLASHER SPLIT(ストラクチャーなし)に、
先週の尾瀬岩鞍でミズメ/ヒノキ(ストラクチャーあり)に、
この『BOOSTER DS』を塗布して滑ってみました。
この時期は日に日に雪の状態が悪化し、一週間違えば劣化の進行具合は
かなりのものですので、それなりのサンプルにはなったと思います。

そして、私が注目しているのは、あくまでも「滑走性」の部分。
ここで言う滑走性とは、できる限りトップシーズンと変わらないターンを
楽しめる性能ということで、トラバースなど低速でも止まらないといった
性能は二次的な問題として捉えて比較したいと思います。

結論を申し上げますと、このBOOSTER DSと、
一昨年から使っている『DOMINATOR BUTTER』と、
昨年使ってみた『DOMINATOR HYPER ZOOM』との比較においては
私的にはHYPER ZOOMが一番印象が良かった。

かぐらで使ったSLASHER SPLITには、ストラクチャーが入っていないこともあり、
この硬いワックスが上手く滑走面に染み込ませられていないのかもしれないと思い、
尾瀬岩鞍で使ったミズメ/ヒノキ TT168には、
ペネトレーションヒーターを使ってまで無理矢理染み込ませたのだが、
その両者に明らかな違いは感じられなかった。

滑走性とは関係がないが、一日滑り終わったあとで滑走面をチェックすると
ワキシング時にブラシをかけたあとは馴染んで見えなくなっていたワックスが、
滑走面全体で白っぽく変色して浮き上がっているようになっていた。
雪上に浮く何か不純物か、凍結剤にでも反応したのだろうか?
こんな部分も精神衛生上あまりよろしくない。

もちろん同じ日に、同じ雪で試しているわけではないですし、
特に効果の持続性に関しては分からないので、参考にしかなりませんが、
この程度の差であれば、同じDOMINATORでも、
柔らかくてワキシングのし易い『HYPER ZOOM』で充分満足だ。
そして、こうしてアレコレ試していて思うのは、

止まらなくなるワックスなどない

という身も蓋もないこと。
あの前転しそうになるほど急激に来る “掴まれ感" を完全に無くすことは、
現代の科学力をもってしても無理だということだ。
あくまでもそれを「軽減する」ことまでしかできないのであって
ストップスノーでの特別な滑り方が必要であることになんら変わりはありません。
そして、各社血眼になってその解決策を探してはおりますが、
それらは結局どれも五十歩百歩の大同小異。
つまりここで考えるべきは「程度の差」ということです。

そしてそのかなりの部分が “気持ちの問題" でしかありません。
要はおまじないや占いといったプラシーボ効果と同じで、
一番「信じられる」ものを見つけることが一番の近道だと改めて思わされました。

結論のない寂しい結果になりそうな予感がヒシヒシとしてまいりましたが、
そんな私が今季試しているワックスが、コレひとつであろうはずもなく、
明日は「現場対応」という、
対応策に関しても別のワックスで試してみているので
その話もしておこうと思います。

注意:上記内容は、あくまでも個人の感想です。
  

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2015.04.08 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーアクセサリー

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