FC2ブログ

The Snowsurf Spoonfish 152 バンブーデッキ【インプレ篇】

spoonfish_banboodeck-12.jpg

やはりSpoonFishは乗りやすい。
最近142の方には乗っていないが、以前所有していた頃の印象でも、
この乗りやすさに関しては142でも152でも変わらないように思う。
(シンプルに体重や身長で選んで良いということだと思う)

しかして、
この乗りやすさがショートボードであることから生まれてくると考えるのは
拙速にすぎると思う。

むしろ、SpoonFishの良いところは
「短いのに安定している」「短いのにバタつかない」など、
「ショートボードなのに〜」と言いたくなる部分にこそあると思う。

そしてもちろんショートボードなりにクイックな動きも許容するので、
実はGENTEMSTICKのラインナップ中、一番汎用性の高いボードでもあると思う。

つまり、額面通りにショートボードの楽しさだけを想像して乗ると
少々肩透かしを喰うことにもなりかねない。
短いのに意外と粘る、つまり普通に扱えるボードなのだ。

毎度言っている通り、
GENTEMSTICKは「自由に動くけれど、不安定」とか
「エッジが有効に効くアングルを外すと途端に横っ飛びする」とか、
少しばかり偏っているくらいのモデルの方が、
一見さんにとってはその価値を理解しやすいし、
乗りこなすための時間を楽しむことにも繋がるので、
むしろこういった優等生は避けられる傾向にあるように思う。

誤解を恐れずに言えば、たとえばMAXFORCEや、FLOATERなどに
そういった印象を持たれることが多いように思う。
(来季のラインナップから、MAXFORCEを含めた
 FREERIDE SERIESが姿を消してしまったのは心底残念でならない)

だが、SpoonFishに関しては、そんな普通さに「短い」という
機動性に関しての偏りが残っているトコロが重要なポイントだと思う。

クルマに喩えれば、昨今、乗り心地と動力性能はほとんど反比例しないので、
普通乗用車とスポーツカーの境界線は、限りなく曖昧になりつつある。
でも、リアエンジンのポルシェを乗りやすくしていっても、
GT的にはなったとしても、決して乗用車にはなり得ないことと同じだ。

つまり、元来不安定になりかねない素性を持つショートボードの
安定性を追求した結果、独自の世界観を持つボードが生まれたのだと思う。

GENTEMSTICKには、RocketFishというダブルテールのショートボードが
もう一本いるわけなのだが、私の感覚だと、RocketFishの方が
よりショートボードとして、良い意味でショートらしい「軽さ」を持っている。
RocketFishもその長さに似合わないロングターンでの安定性を持っているが、
私はSpoonFishでするターンの方により重厚さを感じる。

もちろんテールの長いモデルに較べれば、ドライブ感は比例して少なくなるので、
深雪の中での遊び方、楽しみ方は制限されるだろうが、
太さを持たされながらも、そこだけとても柔らかい不等厚が設定された
このトップのデザインによって、パウダーでも充分以上の浮力を持っているし
それによって前足もきちんと踏んでいけるので、
トップの反応も良く、従って操作自体とてもし易い。

そして、今まではどこかスケートライクな硬質な反応を見せていた部分に、
今回バンブーデッキが採用されたことによって、
更にしなやかさが加わり、サーフライクになったようにも感じる。
私にとってそういったしなやかな反応の仕方はとても高級に感じられ、
軽やかさと重厚感を併せ持つ、本当にヤバいボードになってしまったと思う。

だから、長さに関して苦手意識を強く持ってしまっているけれど、
乗り方に関しては、長いボードのように普通に捌けた方が良いという方に
SpoonFishはファーストボードとして、ドはまりのボードだと言えると思う。

逆に長さに関して苦手意識がないのであれば、
長いボードで出来ないことを試しながら、長いボードのような安定成分を
引き出せるという、二律背反した乗り味を、
“1.5" 的なセカンドボードとして楽しむことができるわけだ。

たとえば朝8時から滑り出したとして、11時くらいに雪質が変わってきたり
そろそろ斜面を変えるか、という段になって、
ボードを換えに駐車場まで行くだろうか?・・・私は行かない。
偏りまくったラインナップが揃うGENTEMSTICKの中にあって、
そういうマインドチェンジに対応できる数少ないモデルではなかろうか?
味噌汁女房。

The Snowsurfというサブブランドは、GENTEMSTICKの裾野を広げる役目を
担っていることは明らかだが、言ったように、SpoonFishというボードは
これ一本でなんでも出来てしまうため、ひょっとするとメーカーとしては
一番売れて欲しくないモデルということになるのかもしれない。

コレにしか出来ないことが少ない代わりに、
コレに出来ないこともまた少ないボードなのである。

メインを張れるサブボードという独自のジャンルが、
私には堪らない魅力を感じさせる部分だ!



spoonfish_banboodeck-13.jpg

言ったそばから30本限定でレイトリリースが発表された(すでに完売)が、
このリリースの報に触れただけでは、私はこれを買えなかったと思う。
やはり、実物の放つオーラには抗えないし、
目に見えるものの魅力に従う買い物の方が私は好きなのだと改めて思う。
ただ、目に見えるものの中から読み解くストーリー性があってはじめて
一目惚れは成立するものだ。
モデル毎の特色はもちろん、「バンブー」や「ミズメ」「アウトラインコア」に
「ソフトフレックス」「アクセルキャンバー」に「フラットキャンバー」など、
個性的なキャラクターを組合わせる実験的とも言える
こういったストーリーの紡ぎ方の巧みさがGENTEMSTICKの強みなのだと
改めて思うし、私の大好きな部分でもあるわけだ。

そういえば「TURBO」とか「16 VALVE」とか「MID SHIP」とか
大好きだったなあ・・・成長してねえなあ・・・
  
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2015.03.24 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

埼玉のへそ曲がり

Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
スノーボード。
近ごろ波乗り。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR