それでも夜は明ける

12-Years-A-Slave.jpg

実在したソロモン・ノーサップの『12年間、奴隷として』をベースとした実話だ。
原題は『12 Years a slave』。
邦題は『それでも夜は明ける』。

この題名を読み取るだけで、すでに胸がいっぱいになる映画だった。

アメリカの奴隷制度時代を描いた作品は数多いが、
この『それでも夜は明ける』が特別なのは、
北部で “自由黒人" として暮らしていた主人公が、
拉致誘拐され南部に売り飛ばされてしまうという点。

ニューヨークで、妻と二人の子供と、
白人と同様の文化的な暮らしを過ごしてきた世界と、
それが一変する南部での奴隷としての生活とのコントラストを
少ない台詞で、淡々とまるで紡いでいくように流れる映像だけで
人間の残虐性と無慈悲さ、そして強さ弱さを “感じさせる" 演出には
開始早々あっという間に惹き込まれてしまった。

その原題が語るように12年間の奴隷生活を経て
最後には主人公は解放されるのであるが、そこに歓びの演出はない。
あくまでもマイナスが0に戻っただけ、否、失われたままであることを
強く訴えかけてくる。

逆に、南部に暮らす白人達の悪魔のような所行も、誇張されることなく
事実を事実として、観る者に提示するその演出は、
だからこそ余計に強く胸を打たれるし、吐き気を催すし、はっきりと気分が悪くなる。

やはり、地球上で天災以上に人間のすることが一番恐ろしいのだと、
細胞レベルで知らせてくる映画だった。



今までにも動画や映画をネット上で買ったことはあったが、
動画配信サービスで映画をレンタルして観たのは今回が初めてだった。

私が使ったのはPlaystation Storeで、SD版でレンタル415円からなので、
ツタヤに新作を借りに行くのと金額的には変わらない。
もちろん借りに行ったり返しに行ったりといった煩わしさがないので、
先週のような雨の週末にはとても助かる。
しかも、この『それでも夜は明ける』はレンタル開始前の先行配信なので、
せっかちな私には持ってこいだ。

ただ、当然のことに思いっきり通信環境に依存するので、
我が家のADSL環境では不安定なことこの上ない。
映画を観ながらバックグランドでダウンロードしていたのだが、
途中で通信障害が発生し、それに連鎖するようにPS3の電源が落ちやがった・・・
もちろん購入履歴は残っているので、
48時間以内なら何度でも再生が可能なのではあるが、
使い方の良く解らない初心者の私は、それが解るまでかなりパニクった。

便利なんだか不便なんだか。
  
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2014.10.10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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埼玉のへそ曲がり

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