自転車いじり
今年の夏は久しぶりにどこかへ輪行に出かけようとか、
春先までは考えていたのであるが、諸般の事情がそれを許さず、
残念ながら今時点でその計画は叶っていない。っていうかすでに10月だ。
常に、カタチから入ることを旨とする私の場合、
もちろん計画の決定よりも遥か先にカスタマイズに着手してしまうわけなので、
旅の記録と一緒に紹介しようと思っていた自転車に施したカスタマイズだけを
この際記事にしてお茶を濁そうと思う。
私のBD-1はホイールを20インチに変更したときに、
高速化を狙って同時にスプロケットを60丁に大型化しているのだが、
ノーマル同様にバッシュガードの着いたチェーンリングに交換している。
バッシュガードとは本来、チェーンリングへの衣服などの巻き込みや、
その衣服へのチェーンオイルの飛散などを防ぐための物であるが、
複雑なフォールディング(折り畳み)機構を持つBD-1の場合、
バッシュガードには別の利用目的がある。
BD-1は、折り畳み時にクランク軸を中心にしてリア側が前方向に畳まれるのだが、
畳まれたフロントタイヤを避けるために、気持ち左にオフセットして畳まれる。
そのため、畳まれた状態だと、これだけチェーンが斜めに張られてしまう。
これをまた走行モードに戻すときにチェーンリングからチェーンが脱落して
しまうので、それを防ぐためにバッシュガードが必要となるというわけだ。
ただ、言ったように巻き込み防止のためのバッシュガードは、本来ズボンの裾の側、
つまり右側にだけあれば良く、普通反対側には不必要な代物なのだが
折り畳み時のチェーンの脱落防止のためにバッシュガードを必要とするBD-1の場合、
むしろその反対の(左足側)フレーム側の方が必要性が高いわけだ。
この60丁というチェーンリングは、なかなか普通には使われない特殊サイズで
あるため、それのバッシュガードというのもまた、この改造を施した8年前には
オーダーで制作してもらう以外に手に入れる方法がなかった。
そういったわけで、長らく内側はそのままチェーンむき出しで、
気を付けてモードチェンジを繰り返していたのだが、思い立って久しぶりに
検索してみると、時代はそんな変態にやさしくなったのか、
60丁のチェーンリングはすでに普通に手に入るようになっていた。
これでかなり気軽にモードチェンジができるようになった。
ちなみにチェーンリング ボルトも赤いアルマイトが施されたものに変えてみた。
う〜んオサレだ。
続いてはこちらのスケートボードのホイールのような物が着いているパーツ。
この見慣れない物体は何かというと・・・
『テレスコピック・ポーター』といって、折り畳み時にこの小さなタイヤを使い、
シートポストを掴んで転がして運べるようにするという、ドラえもん的発想のパーツ。
それまではショルダーストラップをフレームに掛けて、
肩から下げて運んでいたものを、これがあれば駅の構内などでコロコロと転がして
移動できるようになるというわけだ。
ちなみにBD-1は軽い方ではあるが、それでもその車体は10kgほどあるので、
まさに肩の荷が下りた気分だ。
内外の様々なアフターパーツメーカーやショップからコレ的なパーツが発売されたが、
こちらはなんとBD-1の純正オプションパーツ。
それだけに使わない走行時は縮めて(テレスコピック)見た目にスッキリさせるなど
出来の良さが違います。う〜んステキだ。
ただ、私のBD-1はほとんど初期型で、その後のモデルチェンジで
リアキャリアの取り付け用に追加されたステーが、車体側に備わっていない。
そのため、上の画像にあるように、今回着けたパーツの使われないステーが
所在なさげに余っていることが分かる。
そのため、このパーツを支えているのはサスペンションを固定している
ネジ一本ということになり、10kgもの車重をここ一点で支えていることを想像するに
これでは不安なことこの上ないし、ボルトを中心にして回転方向に動いてしまうので、
そのボルトが緩みやすいということにもなってしまう。
そこで、せめてもう一本ボルトを追加できるように変更することにした。
まずはその台座に5mm径の穴を追加する。
隣のボルトはポーターを仮留めするためのもので、
ここに本来サスペンションを留めるボルトが来るわけだ。
そのボルトを囲むように台座に残る丸い跡がサスペンションが乗っかる部分なので
そのサスペンション跡の内側にネジを固定するとなると、そのままでは
ボルトの頭が出っ張ってしまいサスペンションの取り着けの邪魔になってしまう。
それならば「開けた穴の左右に穴を開けて、いっそ三点留めにした方が・・・」と
思われたかもしれないが、その裏側の両サイドの部分に、これをテレスコピック
させるためのレールが走るためそれは不可能だ。
そこで登場するのがこの『面取りカッター』。
その面取りカッターで皿ボルトの受けを作り、そこに皿ネジを留めれば
この通り、ネジを使いながらその頭が邪魔にならず、台座は平らなまま残るわけだ。
というわけで、2点留めにできた。
そもそもこのパーツが想定している3点留めの方がより確実なことは確かだが、
2点留めでもなんとか支えることが出来ているようなので、
我ながらグッジョブ!と褒めておこう。
(かなりいい加減な作業だけれど・・・)
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テーマ:自転車(スポーツ用) - ジャンル:スポーツ
2014.10.02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自転車
