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雑誌の表紙を額装するのは楽しいんです

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French Vogue Mars 1995

「おうち時間」とか「巣ごもり」とか、聞こえはいいかもしれないが、
度を超すとそれは本当に退屈な時間になる。
基本私は落ち着きならない、ほとんど家にはいない人だったので、
私の部屋は長い時間を過ごせるような快適な空間にはそもそもなっていない。
そのため、おうち時間とやらに飽きるのにも大した時間は要らなかった。

私の部屋にはモノが多すぎてかなり散らかっていることは
自分自身でも認識していたのですが、
なにせここで時間を過ごすコトが今までほとんどなかったし、
誰かをここに招くようなコトもなかったので、
あまりそのことに気を留めることもなかった。

緊急事態宣言からこっち、何日も部屋に籠もっていると、
その居心地の悪さにいよいよ我慢ならなくなってきた。
というか、時間ならイヤと言うほどある。
暇つぶしも兼ねて部屋を片付けることにした。

はじめると徹底したくなるし、ある意味自暴自棄にもなっていたので、
結果的にものすごい断捨離になった。
さすがに部屋に何もなくなるまでは捨てられなかったが、
「いつかまた使うかも」とか、私の貧乏性が残してきたモノたちは
呆気ないほどに一掃された。
その量は二週間に一度の危険物を捨てる水曜日が待ち遠しくなるほどで、
毎回それこそ山ほど捨てた。

ずっととっておいたCDもDVDや漫画の単行本と一緒に
買い取り業者に送りつけたのですが、雑誌は捨てるしかない。

一時私は、月に3万円くらい雑誌を買っていた時期がある。
スマホはおろか、インターネットもなく、
マニアな情報は雑誌からしか摂取できなかった時代だ。
知り合いはみんなコツコツ図書館に通っていたが、
漁るように買っていた時期がある。

もちろん、今までにも様々なタイミングでそれらは捨てられてきたのだが、
それでも「いつか読み返す日がきっとくる」という幻想に囚われて、
まだ大量の雑誌が家に残っていた。

そして今回、いよいよそれらも捨てることにした。

一冊ずつぺらぺらと中身を確認しながら本棚から出していくと、
毎回お気に入りの表紙が見つかって、それだけは捨てられなくなる。

そういうときは額装して残すようにしている。

もちろん、アートポスターや写真のように
「分かる人だけに伝わればいい」というものも好きだが、
「分かる人にもっと多くのことを伝えたい」という目的でデザインされた、
広告や雑誌などのグラフィックも好きだ。

多くを詰め込めばコミュニケーション量は増えるが、
興味関心など、購読欲は減ってしまう。
かといって削りすぎても読む気が失せてしまうこともある。
特に雑誌の表紙は、平積みや棚に陳列されたときなど、
雑多な環境において完結するもの。
週刊誌ならいざ知らず、趣味の雑誌ともなれば、
そこに映す世界観の鑑にならないといけない。
要素を盛るか削るかの判断は尚のこと難しい。
そんな職人世界が介在するところが好きだ。

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写真がきれいな表紙は多いけれど、
レイアウトも美しい表紙ってなかなかない。
レイアウトとは本屋での関心の惹き方を決める見出しの配置が主ですが、
RIDERS CLUBは歴史も長いこともあってこだわりが強く、
この年は特集や記事とは関係なく、表紙用の写真をわざわざ撮影していた。
見出しの整頓の仕方はもちろんのこと、年度ごとにロゴデザインや、
ロゴのサイズや配置の仕方まで変えていたので、
逆にそれらが全てピタッと私の好みで揃う表紙はそう多くない。

今回の第3次雑誌廃棄ブームで生き残ったのは、
こちらのRIDES CLUB 1996年1月号。
私は「緊張」している部分と、「緩和」されている部分の
バランスの良いレイアウトが好きだ。
こちらは写真、見出し、そしてロゴの大きさに至るまで、
それらのバランスがきれいにまとめられている。
欲を言えば巻頭特集がドゥカティだったらとは思うが、
それにしてもこの完成度は高い。カッコイイ。

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こちらの第2次廃棄ブームの時に生き残ったNALU 2012年10月号は、
ネット時代の雑誌らしく、表紙に写真を邪魔する
余計な見出しが並ばないぶんスッキリしている。
「レイアウトは“Lay”、“Out”。並べて外すのがオマエの仕事だ」と、
師匠に口酸っぱく言われたものだ。
とはいえ、実はデザイナーに要素を外す権限はないので、
それは言葉通りの意味ではない。
つまり必要なものをどれだけ整理して見せることができるか、
贅肉を削ぎ落とすことがグラフィックデザイナーの仕事。

一番上のフレンチ・ヴォーグの表紙は外すこととは対照的に、
盛りまくることでデザインを整頓させるグラフィック・デザインのお手本。
盛りつける方が削るより実は難しい。

なので、最初からこれだけ要素が少ないと
実はデザイナーの力量を魅せる仕事場がないとも言える。
だからこの表紙のキモはあくまでも写真だ。

サーフィンの素晴らしいところは、1秒を1分に感じさせるところにある。
この写真は、そんなサーフィンの時間の増幅力を見事に映し出している。
サーファーや波の姿を大写しにしたい気持ちをグッと堪え、
そんなサーフィンの時間的な観念をシンプルに写したこの画を、
表紙にセレクトした編集者の力量にまずは敬意を表したい。

そして、デザイナーの仕事として注目すべきは、
画面の左上に伸びていく波頭が、左隅の角にきちんと収まっている点。
こういう画面の緊張感の置き方に気を配れるのは大したものだと思う。

さておき、
最近はほとんど雑誌を買わなくなったので、もう額装することもないかな。
次は額装前提で雑誌を表紙買いしてみようか。

それと、モノが多すぎて極端に床面積が狭かった私の部屋が、
今回の大掃除で想像以上にスッキリと片付いたので、
夢だったルンバの導入も想定内に入って来たこともうれしい出来事であります。

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ これからの土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
不定期掲載とお伝えしておりましたが、
ひとまずは、月、水、金曜の週3日ポストしていこうと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
  

テーマ:雑誌(既刊〜新創刊) - ジャンル:本・雑誌

2020.05.13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 徒然

2019〜20 スノーシーズンをふりかえって

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滑走日数:21日

訪れたスキー場またはエリア:13ヵ所

バックカントリー:1日/1エリア

ご一緒した方々:のべ47人
(実人数約15人)

パウダースノー:5日新雪率23%

少雪に加えて、個人的な事情もあって、
今シーズンの滑走日数は21日に留まった。
昨シーズンから17日減。

滑走日数が少なくなったこと以上に、
今シーズンは北海道に一日も行けなかったことが悔やまれる。
北海道ではいつも多くの方々とご一緒させていただくので、
ご一緒させていただいた方々の数は一気に半分に減ってしまった。

個人的な事情も何とか軌道修正ができ、満を持して、いざ北海道!
って頃に、今度はコロナ騒動に見舞われてしまった。
つくづく間の悪いシーズンでありました。

ただ、思い返してみると、それでも満足なシーズンであったと思えるのは、
今シーズンへの期待値がそもそも低かったことも確かにあるのだが、
そんな中でも一回一回に課題を持って滑れたこともあったと思う。

確かに雪が少なすぎてコンディションの悪い日もあるにはあったが、
そんなモチベーションを支えてくれる程度に
ゲレンデの状況が整っていてくれた日が多かったこともラッキーだった。

なので今シーズンは、例年以上に自分と、
そして道具と向き合うシーズンとなった。

INDEPENDENTSTICK:1日

T.T 165 Softflex:3日

T.T 168 ミズメヒノキ:5日

SPEEDMASTER:5日

K2 NISEKO PLEASURES:4日

スキー:3日

スノースケート:3日


TTを中心にした出動構成であることはここのところの傾向に添った結果ですが、
TTと何を組合わせるのか?というこれまたここ数年の課題に対し、
今シーズンはそこに『SPEEDMASTER』と、
K2 NISEKO PLEASURES』が加わった。

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SPEEDMASTERをクイーバーに加えることは、
積年の希望でもあったので、付き合い方に関しても想定通りでありましたが、
例によって思いつきで手に入れてしまったNISEKO PLEASURESに関しては、
インディにSpoonfish、SLASHERなどがしのぎを削っていたポジション、
ある意味、激戦区であったのにもかかわらず、
あっさりと取って代わってしまった感がある。

それと、スキーに関しても『LINE SAKANA』によってチャクラが開いた。
スノーボードに熱上げていた間に、スキーを取り巻く状況や世界観は、
私の見知っていた頃とは、すっかり様相が変わってしまっていたようだ。

がらりと変わっていたスキーや、
ゲンテン以外のボードから感じた新しい価値感は、まるで浦島太郎。
外に目を向ける機会を得ることができたのも今シーズンのトピックだ。

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そして、何をさておいても言っておかなければならないのは、
黒船のように襲来した『DEELUXE RIN』の引き起こした、
私にとっては、もはや革命と言っていいほどの大きな変化だ。
もちろん「これでなければできない」というものではなく、
「私に欠けているものを見つける良い手助けになってくれたモノ」
という解釈が正しい。とはいえこれは、
今季と言わず、スノボード人生最大の出来事だったのかもしれない。

そんな波瀾万丈な2020シーズンでしたが、
秋の立山も今シーズンは雪は多かったようですし
(おかげで大きな雪崩れも発生していたようですが)、
家からたまに眺められる富士山の雪も、今年は例年よりも多いように思える。
ただ逃がした魚の大きさを思い描いているだけなのかもしれないが、
だからこそ、余計に悔しい気持ちが募る。

来シーズンはこの満たされない思いをぶつけて、
心から満足、納得のいくシーズンにしたいものであります。

今シーズンも遊んでくれた皆さん。
ありがとうございました!
今シーズン遊べなかった皆さん。
来シーズンこそよろしくお願いいたします!
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2020.05.11 | コメント(4) | トラックバック(0) | スノーボード

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Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
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近ごろ波乗り。

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