
長ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い梅雨が明けたと思ったら、
急転直下に猛暑日がつづき、猛暑から1mmも涼しくならないうちに台風が押し寄せ、
これは秋の気配か?と、期待したのも束の間、恐ろしい残暑がぶり返してきた。
加えて近頃の台風や暴風雨の激しさによって、
林道がほんの短時間のうちに通行止めになってしまう可能性は以前よりも高い。
実際、私のホームコースと言っていい群馬の栗原川林道も、
今年は皇海山登山道入口から根利側への道が通行止めとなっており、
今年中の開通は見合わせとなっている。
つまり、まったくオートバイツーリングに出かけられていない。
かといって、週末何もできずにただ悶々と過ごしていたわけではないし、
伊達や酔狂だけで多趣味な人生を貫いているわけではないので、
オートバイツーリングに出かけられないからと言って、
さして問題もないのではありますが、
それでもやはり、どこか後ろめたさがつきまとう。
その理由の筆頭は、やはりオートバイが“ナマモノ”であるからだろう。
私は、古くから大先輩方に「乗らなくても一日一回エンジンは掛けろ」と
口酸っぱく言われてきた世代だ。
R1200GSにはほとんど毎日乗っているので余計に、
オートバイの調子を維持させるのはそうした気遣いであることは
骨身に染みて分かっているつもりだ。
なので、贅沢にも2台も所有し、
そのうちの一台には年に数回しか乗っていないなんて、
大先輩方に顔向けができない。
というための長〜〜い言い訳が、冒頭の話であります。
天候の善し悪しがその楽しみの大半を左右するオートバイツーリングほど、
なかなか想定や計画通りにいかない趣味もない。
むしろ、無計画に「明日天気が安定していそうだ」とか、
「林道の崖崩れや、それによる通行止めもなさそうだ」とかいった
状況の重なりに合わせて思いつきで出かけられる臨機応変さがないと、
なかなか良いタイミングで良い場所を訪れることができない。
そもそも思い切りの良さを失いつつあるオッサンの場合、
宿を予約したり、誰かと約束したりして、
雨が降ろう槍が降ろうが出かけなければならない状況の方が、
かえって良いのかも知れない。
毎日通勤でオートバイを走らせている私の場合、
血中オートバイ濃度はある程度維持されてしまっているので、
異常気象とかいう言い訳に事欠かない昨今は特に、
休みの日にツーリングに出かける意欲は年々減少傾向にある。

そんな重い腰を上げてくれることになる良いキッカケが、
蒸気機関車でありました。
私は旅行というものにあまり興味がない。
私の行動はすべて「そこで何ができるのか」が選択基準のすべてなので、
ただ単に雪山に行ったりしないし、
眺めるために海に行ったりもしない。
ましてやオートバイは走ることが楽しい、走るための道具なので、
移動手段などには決してならない。
なので、走って楽しい場所かどうかが優先順位の筆頭となるワケなのだが、
言ったように、それだと出発のタイミングを逸してしまう。
なので「走りの方がダメでもアレが見られれば」とか、
「アレが食べられれば」とかいった副次的なイベントはとても重要なのであります。
作冬、オグナほたかでご一緒したHNさんが、
Instagramに上げていたSLの画像がコトの発端。
すぐにHNさんに「そこはどこですか?」と問い合わせると、
なんと群馬県の渋川であるという。
私は大井川鐵道くらいしかナマで蒸気機関車を、
観たり、乗ったりできる場所があることを知らなかったので、
しかもそれが身近な群馬で叶うなんて驚きを通り越して感動すらしてしまった。
しかもだ。
何か特別な行事や催事でのみ運行されているのかと思いきや、
調べると『SLぐんま みなかみ』と『SLぐんま よこかわ』は、
ほぼ一年にわたって毎週末に運行しているという。
オートバイだって一日一回エンジを掛けるものなのだから、
蒸気機関車ともなれば、もう言わずもがなだ。
動態保存する一番の方法は「恒常的に走らせること」に他ならないのだろう。
それならば、と、いつも行く栗原川林道ーリングのついでに寄ってみようと、
ずっと思い続けられたおかげで、天候が安定しそうな敬老の日の三連休の初日に、
勢いよくオートバイで出かけることができたというわけだ。

まずは朝、SLが20分間停車するという渋川駅に向かった。
『SLぐんま みなかみ』と『SLぐんま よこかわ』には、
「D51」と「C61」の二機種が運行していて、
できれば「D51」の方を見たかったのだが、
この日運行していたのは「C61」の方でした。
ちなみに、なぜ「D51」なのかというと、
「D51が世界で一番美しい蒸気機関車だ」と、
叔父が熱く語っていたことを子供心に深く受け止めていたからだ。
入場券を買ってホームで間近にSLを眺める手もあったのですが、
乗客たちがゆっくり眺め回すための長めの停車時間でもあるようで、
ホームはすでにスゴい人だかりになっていたので、それは諦めて・・・


渋川駅近くの鉄橋へ先回りすることにした。
公園などに置いてある蒸気機関車なら何度も見たことがあるし、
こうして実際に走っているSLを見る方が希有なことだし、
何より機関車なのだから走ってるところを見てナンボだろう。
それが鉄橋ともなれば気分も何倍もアガること請け合いだ。

『SLぐんま みなかみ』は高崎〜水上間を往復しているので、
鉄橋で「C61」を眺めてから栗原川林道へ向かい、
その帰りしなに上り線で戻って来るところも見てみようと
HNさんオススメの敷島駅に向かった。


ここ敷島駅は無人駅なので走り去る蒸気機関車を手軽に見学することができる。
やはり、ホームを通り過ぎる機関車というのは風情があっていい。感無量。
とはいえ、ほんの一瞬の出来事なので、
カメラなんか構えていると肝心のナマ機関車を見逃してしまうので注意が必要だ。
いやはや、蒸気機関車カッコヨス。
イマドキは『きかんしゃトーマス』人気にあやかっている部分も大きいとは思うが、
1949年に製造された機関車が走っている姿を今でも見られるなんて、
ある意味ジュラシックパークを地で行っているようなものだ。
しかもこちらはCGでも偽物でもない。紛うことなきホンモノだ。
これを男の浪漫と言わずして、何をロマンと言うのか。
じ〜〜んと来ましたよ。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ というわけで、明日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
肝心の林道ツーリングの話をさせていただきます。
超ロングダートが魅力の栗原川林道ですが、
全ルートの半分が通行止めとなっているので、そもそも期待薄・・・
それでも何でも行くっきゃない!と一念発起して向かったものの・・・
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2019.09.30
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AREthはもう何足目なのか数えられないくらい
私の家の靴箱を占拠しているが、
それでも見つけるとつい買ってしまう。
それに加えて「デザートカモ」とか言われたら
尚のこと見過ごすわけにはいかないじゃないですか。

というわけで、モデルデザインよりも、
このカラーの方が気に入ってしまったニューモデルの『LOX』であります。
いつも『I』か『II』を選びがちなコンサバな私ですので、
つま先が一文字飾りになったデザインのストレートチップタイプのモデルに
初めて手を出せたのは、デザートカモのおかげ。
ハイ。ソーナンデス。
今回スリッポンの『SOL』を除き、スニーカータイプで
デザートカモが採用されたのはこのLOXのみなのであります。
色違いの同じモデルが並んでいるより、
こうしてデザインから違うモデルが仲間に入ってくれるのは
衝動買いの後ろめたさが薄れてとてもうれしい。
そんなお気に入りのAREthの中でも、はじめて履く『LOX』ですが、
履き心地はかなり軽快。つまり軽い。
それでいてフィット感はまさにAREthのそれで、
レスポンスの高さはまるでローカットのスノーボードブーツ。
かなりガチッと足に填まる感じなのにすこぶる軽快感が高い。
それと、スニーカーとはいえスケート用のスポーツシューズと
言っていいAREthの場合、特に革のアッパーを持つ『I』などは、
足に馴染むのに少しばかり時間がかかるのですが、
それと較べるとキャンバス地の『LOX』は最初から履き馴らした印象。
いきなり履き心地が良いところも重要なポイントだ。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて明日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
物語のすべてがPCデバイスの画面の中で進行するサスペンス映画
ということで、ほとんど期待していなかったのですが、
暇つぶしに観たら目から鱗だったグッド・アイデア・ムービー
『SEARCH』のお話です。これぞまさに発掘良品。
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2019.09.26
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常に優良なコンテンツが求められるエンタメ業界ですので、
発行部数の伸びた話題作はもちろん多くの映画プロデューサーたちから注目される。
中には「最初からそのつもりで書いてません??」と疑いたくなるような、
ほとんど映画をノベライズ化したような原作まである。
それが悪いと言いたいわけではありませんが、
今やそれだけ小説は(漫画も)映画やテレビとほとんど隣り合わせに存在していて、
私の場合、それが前提のような作品を読んでしまうと、
少々悲しい気分になってしまう。
それは別に純文学が偉いと言っているわけではない。
小説(漫画)の映像化というのは、ある意味その行間に籠められた意図を、
読む人間の視点や経験でもって埋める行為に他ならないので、
想像力を総動員してせっかく埋めた行間を、
あっさりと他人の見解で反故にされるのが見るに耐えないだけだ。
最近読み漁っている湊かなえの作品も、よく映像化されている。
湊かなえの書く行間は、読む者をものすごく刺激してくるので、
映像作家としても見過ごせないのだろう。
先日も『ポイズンドーター・ホーリーマザー』の5編が
WOWOWで連続ドラマ化されていた。
あれをどうやって???と、純粋に不思議に思ったので観てみたが、
やはり本で読んだときの方が衝撃が強かった。
たとえば本書の題名にもなっている
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』という物語は、
「ポイズンドーター」の章と「ホーリーマザー」の章とに別れているのですが、
娘の言い分と、母親の言い分のどちらに共感するのかによって
見方は大きく変わると思う。そしてそれらは読んだ人の背景によって
どちらかに偏るように最初から意図して書かれているように思う。
ですが、ドラマはどちらかに偏らせないように平等に描かれており、
残念ながら私の埋めた行間とは違ってしまっていた。
なので、というか、そういったことがほとんどトラウマになっているので、
『告白』も『白ゆき姫殺人事件』も、映画だけ観ているのだが
(両者ともすばらしい映画作品でありました)、
あとから原作を読むことはしないでいる。
(なんかこの話は書いてておもしろいので、今度『贖罪』の話でもしてみよう)
やはり行間を読み手が勝手に埋める行為が小説を読む醍醐味なのだと思うし、
行間が良く埋められる小説こそ、自分と相性の良い小説なのだろう。
『永遠の0』もそうでしたが、
映像ディレクターが埋めた行間と自分にズレがあるのも悲しいパターンだし、
『何者』のように自分の読んだ行間がバッチリ映像化されているときもある。
『私の男』のように、映画を観てから原作を読んでみたくなったケースもある。
誰がその原作に目を付けるのか?誰の意図で解釈するのか?
というような偶発的な事柄によって映像化の是非が問われてしまうので、
要は賭けでしかないわけなのだが、
残念ながらその賭けに勝つことは稀だ。
なので私が読んでしまった話題作が映画化されるという情報には
いつも複雑な心境にさせられる。
『アイネクライネナハトムジーク』は本日20日(金)から公開。
そもそもが企画っぽい作品だったので、これは映画としてもおもしろいかも。
小説は過去・現在・未来の時系列が分かりづらかったので、
映像でそのあたりが整頓されているとうれしい。
気になるのは、三浦春馬と多部未華子という有名俳優を配置してきたこと。
この物語の良いところは群像劇であるところだと思うので、
この役どころだけに大物を配置しているということは、
脚本の組立が私の読んだ行間とは違うことが予想されること。
そうでないことを祈りたい。
『蜜蜂と遠雷』は、
最近の話題作の中では飛び抜けて映像を想起しやすい作品だったので、
「やっぱりね」感が高いのも事実だが、だからこそ商業主義的に
思いっきりエンタメ作品にしても上手く行きそうな作品だ。
でも、松岡茉優は違うと私は思うんだよな〜〜〜〜
栄伝亜夜という登場人物が抱えている影は
松岡さん的な影じゃなくてもう少しヘルシーなものだと思うんだよな〜〜
確かに広瀬すずじゃあ当たり前すぎだとは思うけど、
私的には有村架純あたりがベターなイメージ。
売れっ子だからスケジュール合わなかったのかな。余計なお世話だけど。
10月4日公開。
個人的に一番期待しているのが『マチネの終わりに』。
なぜかというと、この物語を理解できる人が読む行間に
大きな差は生まれにくいと思うから。
そういう意味でも、確かに福山雅治はドハマリ感が高いのだが、
それが逆になんかムカつくのが福山雅治という役者だ。
『そして父になる』のときのように、その福山雅治のムカつくところを、
上手く利用してくれていると嬉しい。
言わずもがな、石田ゆり子は大好きなので余計にそう思う。
11月1日公開。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて来週火曜日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
カワイイ従姉妹姪に波乗りに連れて行って欲しいと言われて
デレデレになって海に連れて行ったお話です。お楽しみに。
テーマ:映画情報 - ジャンル:映画
2019.09.20
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というわけで、電動スケートもInsta360 ONE Xで撮ってみた。
今回は、何よりユルユルっとスケートでする近所の散策の楽しさが
この動画で伝わればと思いながら編集しました。
職場と住まいを近くすることを『職・住近接』と呼び、
都心のタワマン物件などを好む層が
よくそのキーワードを使われておりますが、
私の場合は『職・遊・住近接』が心得であります。
何度も言うようで恐縮ですが、
私のような野外派の遊び人にとって、
やっぱり埼玉のトカイナカ感って最高であります。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて明日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
読んだ小説が映画化されるのは、好きな漫画が実写化されるよりも
複雑な気持ちになる。というお話。
読んだ小説が立て続けに3本も映画化されるのは良いことなのか?
それとも、分かりやすい小説を選びすぎなのか?
テーマ:サーフィン・ボディボード - ジャンル:スポーツ
2019.09.19
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