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ファントム・スレッド

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男は1950年代のロンドンのオートクチュールの中心的存在、
レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)。

その天才的なセンスは圧倒的で、高圧的な彼の存在を際立たせてもいた。
そして、時計のように正確で、荘厳なルーティーンの中でのみ閃きを得る
彼の独自のスタイルは、その生活の中に一切の妥協と不穏を許さない。

「弱い犬ほど良く吠える」とも言うが、
本当に強い人間は周りに対して高圧的な態度を取ったりはしない。
レイノルズもまた、その完璧主義の裏側に
母性の救いを必要とする弱い男でもあった。

自身の生活のリズムを脅かす他者の介入を許さないレイノルズは、
独身主義を貫き、彼のマネジメントを務める独身の姉シリルと、
亡くなった母親の亡霊に自身の安定を求めていたが、
それでもその時々のガールフレンドを自身の家に住まわせてもいた。

朝食中にデザイン画を書き起こすレイノルズは、
ガールフレンドが朝食中に薦めてきたパンが気に入らず
姉のシリルに彼女との生活の終わりを告げさせる。

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そんなある日、ひとつのドレスを作り終え、
精神的にも疲れ果てたレイノルズは休養を取るため別荘に向かう。
食事に向かったホテルのレストランで、
ウェイトレスを務める女性アルマに一目で惹かれたレイノルズは、
次のガールフレンドとしてアルマを自宅に住まわせることにする。

それでも同じように厳粛なルーティーンに身を置くレイノルズは、
やはりアルマに対しても厳しい態度で当たっていく。

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そうしてレイノルズはアルマもまた自身に都合の良い存在に
仕立て上げようとするのだが、
アルマはそれまでのガールフレンドたちとは違っていた・・・


「ファントム・スレッド」とは直訳すれば
「亡霊の糸」、「幻の糸」といったところか。
その頃の針子さんたちの過酷な肉体労働を、
糸で操られる人形になぞらえた当時の隠語なのだそうだ。

恋愛など、人間関係を「糸」でつながれたように表現することはよくあるが、
ここで使われるファントム・スレッドもまた、
糸でつながれた(もつれた)男と女の駆け引きを意味している。
冒頭これでもかと畳みかけるように見せつけてくるレイノルズの高慢さと、
それを尊敬しながらも抗うアルマという女性との駆け引きは、
アルマの“ものすごい方法”によって終戦を迎える。

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自分勝手な男と、それを認め尊敬しながらも、
それに屈することのない女の陣取り争いには、
観る者に破局というゴールしかなさそうに見せておいて、
実に平和的な決着(その方法はかなり暴力的ではあるが)を見せる。

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主演は三度のアカデミー主演男優賞に輝く名優ダニエル・デイ=ルイス。
『リンカーン』で演技を究めてしまった彼が、
その先の役作りに困難を感じ引退を発表したのだが、今作は彼の引退作。

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でも、他人の感情になど一切の関心もない
高慢で高圧的な男を演じた彼の存在感はすでに圧倒的で、
今作でも神経質で繊細な暴君を生み出していた。
とにかく観ている方も嫌になるくらい魅力的で居丈高な人物像は、
彼なしでは生み出せなかったであろう。

「完璧なルールを守る」という、他人に分からせやすい言い訳に
自身の弱さを隠そうとする男は多い。
ルールを破る者には更に高圧的で攻撃的な態度を浴びせかけ、
更に自分を厚いメッキの下に覆い隠そうとする。

そんなかなり“痛い”男が、狡猾さの欠片もない、
純真でいて野心的な愛情をもつ女性に屈していく様はまさに必見です。

女は与えながら奪っていく。
最後に生き残るのは、やはり女性なのですね。
(オススメ度:70)

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2019.04.26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

春の北海道 3Days 2019 【4/15:ニセコアンヌプリ】

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疲れもあって昨晩は22時には就寝してしまった。
遊び倒して飲み散らかしてバッタリと眠るなんて、
なんて最高な週末なのでしょう。

しかして、最終日の朝は雨。
ホテルの窓から眺めるヒラフのゲレンデには、
それなりの雨粒が落ちてきていて
センターフォーは中腹から上が雲の中に溶け込んでいる。
さすがに雨の中滑りに出かけるような若さはすでにない。

まずはのんびりと朝食をいただくことにしたのだが、
こういうときにキチンとしたホテルに居ると
旅のバリエーションが豊かになって助かる。
やはり高いホテルにはワケがあるね。

朝食後部屋に戻ってまずは全日空に電話。
20時の飛行機を前倒しできないか確認すると
さすがに格安ツアーのチケットは変更不可。

約12時間。
どれだけ北海道が好きでも雨の日に時間を潰す手札はない。

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というわけで、渋々ながらもアンヌプリスキー場に向かうことにした。
ホテルの目の前のヒラフではなく、わざわざアンヌプリに向かったのは
アンヌプリならゴンドラとフード付きのリフトが下から動いているから。
要は屋根があるから。

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しかして!
9時過ぎに到着したアンヌプリの駐車場からすでに雨は上がっており、
ゴンドラ降り場はガスっていたのだが、
50mも滑ると雲を抜けてしまい視界も良い。

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この時期の雨は雪面の汚れを洗い流してくれるので
ボードもめちゃくちゃよく走る。
しかも、流石はアンヌプリ。雨であってもピステン作業に抜かりはない。
美しいコーデュロイが整えられており、つまりかなり向き合える!

ご存じの通り、アンヌプリの広さと斜度は、
まさにネッチョリカービングのための道場で、
キッチリ向き合えばゴンドラからの一本でモモの乳酸が爆裂する。

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気の多い私には珍しく、
今回のトリップにはSpoonfishだけ持ち込んだのだが、
やはり目まぐるしく雪質が変化するこの時期には、
その対応力の広さが尚のこと際立つ。
一本持っておくととても安心感の高いボードだ。

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すっかりやる気を無くしていたことなんてどこ吹く風。
広いバーンを端から端まで使った横に思いっきり引っ張るターンで
上から下まで一筆書きに勤しむと3本で脚がなくなる。

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そして正午頃には朝の重く鬱陶しい雨雲は流れて
この頃には晴れ間も覗きはじめた。
なんてラッキーなんでしょう!間違いなくオレ様のおかげだな。

そうして13時前には完全に電池切れ。
持てる体力をきっちり使い切ってやった。

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レンタカーは毎年3回はお世話になっている
すっかり馴染みのレンタカー屋さんなのですが、
今回借りた2台は車種だけでなく色まで一緒だった。
まったく同じかと思いきや、私が借りた方はなぜかエアロバージョン。

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時間があるので昼飯を我慢して札幌のカレーの名店へ向かう。
札幌というか北海道の人はみんなカレー好きなので
カレーの情報には事欠かないのだが、
残念ながら私はそれほどのカレーグルメではないので情報の持ち腐れ。
食べれば確かに旨い事は分かるのですが、店ごとの微妙な差違までは分からない。
今回一緒に行動しているサッちゃんが週5日食べるほどカレーが好きなので
素直にサッちゃんのアテンドに従うことにする。

ここの店主のカレー愛もまたハンパなく、
サッちゃんのカレー愛と絶妙なシンクロを見せてしまい
1つ質問すると答が10返ってくる。
店主しかいないので話し込んでいる間は作業に取りかかってくれない。
話は後でゆっくり聞くから早く作って、お腹空いてるの。お願い。

来週は立山に行くのですが、atuは今回が初立山。
それもあってあれこれ山の道具を物色しに『秀岳荘』に寄ったのですが、
私がミイラ取りになってしまい、
いつもなら見つけても絶対に買わないような高価な帽子を買うハメに。
旅先ではどうしてあんなに財布の紐が緩むのでしょうか。
でも良い買いモノだったから思い切りがついて良かったけどね。

そうして空港に向かうと、お土産を買う時間を残す程度のオンタイム。
旅慣れてる〜〜〜〜っていうか、やはり帰路は平日の方が諸々空いてて気楽だ。

というわけで、春の北海道トリップもこれにて完結。
今回の春トリップが今までで一番天候が心配だったけれど、
何だかんだで3日ともきっちり遊び倒すことができた。
しかも、例年以上に雪の量も質も良かったと思う。
また来年も来たいな〜〜〜〜〜〜

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おまけ
新千歳の出発ロビーのお寿司屋さんのお弁当がこの時間ナント半額!
ズワイガニの弁当、定価¥1,500ですよ!
定価じゃ手が出せません〜〜〜〜〜
そうして機内で弁当を食べていると、通りかかるCAさんの全員が
「何かお飲み物いかがですか?」と聞いてきてくれるのでちょっとうれしい。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2019.04.25 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

春の北海道 3Days 2019 【4/14:Groovy Session】

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もちろん今回の来道の主目的は佐々木勝巳さんと遊ぶことだ。
近頃はニセコではなく手前のルスツにばかり行っているのだが、
わざわざルスツまで来て遊んでくれる。本当に有り難い人だ。

そんなわけで、今年も勝巳さんに
“ニセコの春の遊び場”に連れて行っていただいた。

今回のメンバーは、私、atu、ユウタくん、サッちゃんに加え、
キロロで一緒に遊んでもらっているノブ一派のHYSくんも
ぎっくり腰のノブに代わって参戦してくれた。

ちなみに昨晩は、Boroyaのあと立ち飲みのバーにハシゴして、
〆のラーメンまでメイクしてしまったのだが、
目覚めも良く、ホテルの朝食バイキングも美味しく戴いてしまい、
どういったわけか体調万全。
シーズンも大詰めに来て、雪〜酒〜雪のローテーションに合わせて
きっちり身体が出来上がっているようだ。

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春らしくゆったりと9時にハイクをスタート。
今回も昨年につづきシャクナゲ岳に連れて来てもらった。
天気に因るところも大きいと思うが、
ここは北海道らしい雄大なロケーションを春らしく堪能できる
言うなればスローライフなBCエリア。

ここのところ気温が一気に上昇したので、
山の上部に雪解け水でできる池が出現しているのでは?という
期待もあったのだが、残念ながらまだ池はできてはいなかった。
もし池ができていたら、
もちろんスプラッシュ・ライドを決め込むつもりでありましたが、
確実に水没していたと思われるので、結果的に良かったのかもしれない。

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1時間ほどで森を抜けるが、
シャクナゲ岳に取り付くにはもう1時間ほどかかる。
すぐそこに見えているのに、なかなか近づいて来ない系の山。

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それにしても良い天気。
この週末の週間予報はあまり良くなかったのだが、
雲が少し増えながらも昨日に引き続きのピーカン・デイ。
やっぱオレは持ってるわ。

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10:40。シャクナゲ岳の山頂に向かう分岐までやって来た。
見晴らしヨシ。気分も良し。
やっぱり、ただ登るだけとかストイックなことは私にはできない。
こういうご褒美がなければ甲斐がないとか思う種類の人間にとって、
この場所はとても分かりやすく目の前にぶら下げられた人参になる。
春らしいゆったりとしたハイクを楽しめるし、
それはつまり、初心者にも最適なルートだと思う。

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そこからビーナスの丘に向かってまずは軽く一本。
この日も施工してきたカシワックスが絶好調。
引っかかりなく走ってくれるし、雪の反応もとても良く感じられる。
昨年はC.W.Dを使わずに後悔したのでリベンジを達成した気分。

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チセヌプリをバックにツボ足で丘のピークへ。

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ここからは岩内を越えて積丹半島、
そしてキロロや余市岳まで見渡せるナイスビューが広がる。
薄曇りだった昨年よりも5割増しで見晴らしが良い。
2時間程度のハイクでこのロケーション。返す返すも北海道恐るべし。

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さて、いよいよここから本日のメインディッシュ。
長沼に向かって滑り降りる。
昨年も滑っているラインなので、今回は初見よりも攻められるのが嬉しい。

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この時期、長沼は雪原の下に隠されているのだが、
夏に来るとこんな風景が広がる(らしい)。

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というわけで、一番手で行かせてもらう。
気持ちレギュラーに巻いたら、そこからはリグループポイントまで
ほぼ直線的に向かうラインを選択。
斜度があるラインなのでよく走るのだが、雪は適度な抵抗感を伴っており、
そこそこ飛ばしてもボードの反応が良いので操作もし易い。

レギュラーのバンクに引き寄せられて右に引っ張りすぎると
少々ねっぱったようで、届かずに挫折するメンバーもいたので、
直線ラインを選択したのは正解だった。これも昨年学習した結果だ。
やはり二度目に滑るラインは思い切り行けていい。

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いや〜〜〜エガったわ〜〜〜〜(幸)
まさに至福の一本。

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Our line.

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昨年と同様にそこから登り返して最初のトレースに戻る。
思わずツボ足で登り始めてしまったのだがスノーシュー履けば良かった。
と思い直したのはすでに中盤に差しかかってから。
これに関しては昨年から学習できていなかった部分。

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これまた昨年同様に長いレギュラーバンクが並ぶ斜面へ。
ただし、今年の方が雪がねっぱって
バンクまで高いスピードを維持できなかった。

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そして登行ラインをトレースして無事ゴール。
実はこの日、チセヌプリスキー場跡地では
地元のクロスカントリーの大会が開かれていて、
そちらとスタートもゴールもほぼ同時でありました。

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ノリで大会のゴールラインをくぐっていたら、
大会関係者(しかも偉い方の人)に呼び止められ、
参加者に振る舞われる豚汁をご馳走になってしまった。
これまたウンマイ!ありがとうございまーす!

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13時に無事帰着。
天気も良いしクルマに戻ってからもリラックスできるのが春BCのいいところ。
楽しかった〜〜〜〜〜〜〜

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と、ここで終わらないのが我々(特に私)という人間だ。
ここからイワオヌプリまで移動してスノースケートだ。

そうなんです。スキー場では滑れないと知りつつも
懲りずにスノースケートは持ち込んでおりました。
一本も滑らずに帰るわけにもいかず、そのための意地の一本。
もちろんフルハイクしなければならず、
始めたはいいが、登り返す気力も体力もなかったので、本当の一本勝負。

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中途半端に短い距離だと思いを残してしまうため
せめてリフト一本分は!と心に誓い、意地の30分ハイク。

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こちらはアンヌプリの北斜面の下部。
昨日は「アンヌプリの頂上からこちらに滑り降りようか」と
一瞬脳裏によぎったものの、思いとどまったのは、
この全層雪崩がまさにその寸前に発生していたことを
昨日ここにいたショウちゃんから聞かされたから。

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正直スノースケートに合っている雪質ではまったくなかったが、
それでもやっと叶った北海道でのスノスケ体験。
滑走の気持ち良さより達成感。
まあまあ苦労して持ち込んだのですが、これで報われました。

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ホテルに戻って温泉で汗を流したら
『数量限定 サッポロクラシック 春の薫り』で乾杯!
うんめ〜〜〜〜〜〜っ!

もちろんその夜も勝巳さん、ウオイズミ監督と倶知安で宴会。
それなりに早めに切り上げましたが、そこそこ飲んだ。
ここまで含めてツアーコンプリート。これぞGroovy Session !!
またやりたいっスね〜〜〜〜〜!勝巳さんヨロシクです!

来年はこちらをお読みの皆さんも
Groovy Session募集しちゃいましょうか?

さて、この翌日の予報は朝から雨・・・
なんとか二日間はキッチリと遊べたが、
この時期ともなると3日とも良い天気でやり過ごすのは難しいようだ。
すでにまあまあの満足感だし、一日ノンビリして帰るのもいいかな。
(つづく)

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2019.04.24 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

春の北海道 3Days 2019 【4/13:ニセコグランヒラフ】

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今年も春の北海道に向かった。
すでに恒例行事になってしまっているので「なぜ春に北海道へ?」と
聞かれても、年を追う毎に上手な答えが見つからなくなってくる。

もちろん惰性でも何でもなく、前向きに行きたくなるのですが、
雪質にしても何にしても本州とさほどの差もなくなるこの時期に、
あえて北海道まで行くことを、他人に正当化させるだけの論拠は
残念ながら持ち合わせてはいない。

とにかく春は春で、やっぱり北海道は楽しいわけである。

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ちなみに今回は全日ニセコステイ。しかも、
ヒラフのセンターフォー乗り場の目の前にある『ホテル ニセコアルペン』。

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飛行機は往復ANAで、二泊三日朝食付きでツアー代金3万円!!!
こんな贅沢が許されるのも春ならではだし、これが安いと感じられるのも
トップシーズンも来ているからだということも自覚しているので、
あまり説得力がないことも分かっちゃいるが、この際言わずにはいられない。
とにかくお得感が満載なわけである。

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今回は羽田からユウタくんと二人旅。
atuが札幌に長期出張で来ていて、
今回はそちらの仕事が片付くタイミングでの来道。
atuは札幌のショウちゃん、前日から札幌入りしている京都のサッちゃんと
この日はイワオヌプリへ。
私とユウタくんはせっかくホテルがゲレンデの目の前なので
ヒラフに行くことにした。

ニセコもこの時期営業しているのはすでにヒラフとアンヌプリだけ。そして、
ニセコ広しと言えどもスノースケートができるのは花園の一部とモイワだけなので
すでにスノースケートができるスキー場はない。
これからがスノースケートの一番美味しい季節なのに・・・

さておき、ヒラフを滑るのは2年ぶり。
トップシーズンのヒラフは、海外からのゲストたちで激しく混雑している
という話を横に置いておいても、近頃の私ははすっかりルスツの虜なので
尚のことヒラフには足が向かない。

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11時過ぎには着替えを済ませてゲレンデに到着。
とりあえず一番上まで行ってみようと、キング第4降り場まで行くと、
“ナントカと煙は高いところへ上がる”という例え話通りに、
ナントカな二人はゲレンデを一本も滑る前からツボ足でアンヌプリの頂上へ。

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この日の羊蹄山はこれ以上ないほどの美しいお姿をご披露あそばされており、
なかなかそのお姿を拝むことができない私にとって、
インスタ映えなんぞ一気に百万光年ほどぶっ飛ばすほどの絶景ぶり。

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アンヌプリ頂上から裏を覗けばそこにはイワオヌプリ。
この時ちょうどatu、ショウちゃん、サッちゃんが登頂していたので
この画像に写っているはずです。お暇な方は探してみてください。

このまま北斜面を滑るにはイワオの駐車場に
クルマをデポっておく必要があるのでなかなか滑ることができないのが、
今ならイワオにatuたちがいる・・・とか、つい危険な誘惑にかられるが、
ここはグッと我慢。

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まずは一本、頂上から藤原の沢へまっすぐに落とした。
滑りはじめの上部は滑りやすいクラストでしたが、キング第4降り場と
同程度の標高から下はまだ雪が緩んではおらず手強いデコボコ。

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というわけで、リベンジ気分でもう一回登り返し。
今度は滑走距離は短くなるのだが、エース第4の上部へ向かう。

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フィルムクラストに気持ちも昂ぶる。

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こちらのピークもまた絶景であります。
チラッと羊蹄山のお釜の中も覗けるほど、アンヌプリもまた高い山だと分かる。
羊蹄山の標高1,898m、アンヌプリ1,308m。
そんなアンヌプリの頂上に、この時期の雪なら約15分のツボ足で
上がれてしまうのだからニセコ恐るべし。

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こちらの面は面ツル〜〜〜〜〜〜
この一本がこの日のハイライト。
雪もよく走るし、足応えもほとんど新雪のそれだ。
この一本だけでもで北海道までやってきた甲斐があるというもの。
すでに気分は最高潮でございます。

そのまままっすぐトップ・トゥ・ボトムでゴンドラ乗り場まで滑り降りたのだが、
キング第3クワッドリフトより標高の低い斜面はすでにボッコボコ。
1mmも楽しくないことが判明し、
あまりにも手強い斜面にモモ筋の乳酸が爆発した・・・

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というわけで、ナントカな二人は三たび頂上を目指して登り返し。

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3本目はあまり誰も滑っていなかった中央のライン。
決して面ツルではなかったのですが、クラスト具合と
幾重の滑走ラインによって撹拌された融雪具合がほど良く、
このラインもなかなかに良い足応えでいくつものターンを刻むことができた。
キモチイイっ!!

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今回はここのところの調子の良さを買ってのSpoonfish一本勝負。
この日の雪質と『カシワックス C.W.D』の相性は抜群で、
ストップスノーは一切ナシ。
もちろんSpoonfishの出番に相応しい場面でもあったのですが、
この日TT165に乗るユウタくんを見るに、TTでも良かったかも・・・と、
後ろ髪を引かれなくもなかった。
隣の芝生はいつも青いんだよな〜〜〜チクショ〜〜

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2時半過ぎまで滑ったらもう脚が動かなくなり、
ホテルで休んだらゲンテンのショールームへレッツラGO。
幸か不幸か出物には出くわさなかったので今回はお土産なし。
ホッと一安心。

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そうして夜は倶知安のGROOVYに集合。
イワオに行っていたatuたちだけでなく、ぎっくり腰で静養中だったノブも
札幌からわざわざナオちゃんと来てくれた。
しかも、たまたま和田直也くんと、菅原のガッちゃんもGROOVYにいて
もちろん二人もその場で拘束してみんなで『Boroya』へ。
遅れてウオイズミカントクも登場し、
初日からみんなでワイワイと飲み食いさせていただいた。
は〜〜〜〜楽し。

そして翌日はこれまた恒例の『GROOVY SESSION』!
なのだが、そんなわけでまだまだ倶知安の夜は長いぜ!
(つづく)

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2019.04.23 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

四季の森ホワイトワールド尾瀬岩鞍 【4/6】

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本当は海に行きたかったのだが千葉も茨城も波があまり良くない。
西寄りの予報だったので、いっそ伊豆まで行こうかとも思ったが
そこまでのやる気は湧き上がっては来ない。

この週末も諸々の予定とやる気が噛み合わず、依然として腰は重いまま。
とはいえそれは、片道2時間の道中が億劫で、
やる気がそれを越えてくれないというだけの話。
サーフィンやスノーボード、もっと言えばスノースケートはしたい。

とかなんとか、朝4時のベッドの中で思案を繰り返していたら
あっという間に5時を過ぎてしまった。
そこから気持ちを入れ直してエイヤッと出発したのはほとんど6時。

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三寒四温とか言う以上に、近頃乱高下を繰り返す気温ですが、
この週も半ばで一旦冷え込んだものの週末に向けては
また気温が上昇しはじめた。
前夜までは標高の高いかぐらも考えていたのだが、
6時起きでは7時半の営業開始には間に合うはずもないので、
手前で営業開始時間も8時と遅めの尾瀬岩鞍に行くことに決めた。
ちなみに、川場スキー場の方がより手前なのに足が向かないのは
スノースケートができないから。
すっかり丸沼にも行かなくなったのも同じ理由。
(丸沼は一部のコースのみ滑走可)

元気とやる気さえあれば、伊豆はもちろんこの時期ならば
奥只見も視野に入るわけだが、そんなわけで、関越自動車道を途中下車。

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6時に家を出たのに8時の営業開始前に充分間に合ってしまうのが
春シーズンの良いところ。もちろん厄介な道中の積雪もないので
鼻歌交じりのドライブ気分。
ベッドから出てさえしまえば億劫な気分もきれいさっぱりだ。

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群馬の山間にも木曜あたりにまあまあの降雪があったはずなのだが、
この日の岩鞍はすっかり老け込んでいた、否、春めいていた。
尾瀬岩鞍もこの週末、つまりはこの翌日の日曜日で
今シーズンの営業は終了なので、それもやむなし。
むしろ今シーズンは雪が多く残っている方だと思う。

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ただ、関越自動車道の前橋を過ぎたあたりから「横風注意」の表示が出ており、
若干の嫌な予感がよぎったが、案の定、強風のためゴンドラが休止していた。
リフトで乗り継いでいけば頂上まで上がれるので時間を掛けて行くことにする。

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天気は良好。
朝のうちは硬かった斜面もほどなく緩みはじめ、
2〜3本目の斜面がベストだった。
とはいえ、そこからグズグズのストップスノーにまでは至らず、
準備して行った『Kashiwax C.W.D』との相性もとても良かった。
というわけで、私にとってこの日の雪質は概ね良好でありました。

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画像はそのベストの時の『ミルキーウェイ』。
この頃にはゴンドラも動きはじめ、まさに春の岩鞍が全開でありました。
あ〜楽し。っていうか来て良かった。

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(ゴンドラが止まっている間のリフト乗車分も含めて)
5本連続でミルキーウェイをやっつけた頃に斜面はぐずつきはじめてきた。
それでもこの日も連れてきたSpoonfishなら気兼ねがない。
この季節の雪だとコントロールがし易くラクになるのだが、
Spoonfishだと尚のこと精神的にラクになるため体力的にもあまり疲れてこない。

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とはいえ、飽きてきてしまうのは致し方なし。
そうとなればスノースケートで「味変」。

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この日も『BURTON ROVER LTD』を持ってきたのだが、
いつもならスノースケート時には『AREth Morgenrot』に履き替えるところを
試しにそのままROVERで滑ってみた。すると・・・・・
案の定、操作がとてもし易い。

ただし、これは私がきちんとデッキを踏めていないことに
起因しているものと思われるので、
完全な“逃げ”でしかないことは重々承知している。
それでも、この操作のし易さは捨て置けない。
足首の動きにデッキがきちんと反応してくれるため、曲がり遅れが生じない。
これは安心感が高い。

ただし、ROVER以外のスノーボードブーツでも同じ事ができるとも思えない。
ROVERはアッパーの柔らかさだけでなく、靴底も柔らいため、
つま先の操作も受け付けてくれることも扱いやすさの大きな理由だと思う。

とはいえ、スノースケートでもカービングに拘る私の場合、
ここまでくるとますますスノーボード的になってしまうので
それってどーなの?と、内心思わなくもない。

2019_0408-17.jpg

スノースケートでもミルキーウェイを4本やっつけたら上がることにした。
やはりスノースケートはスノーボードの倍以上の筋肉負担がある。
モモ筋がもたん。
道具の切り換えに使った時間以外、約5時間滑りっぱなし。
あ〜〜〜大満足であります。

さて、4月も半ばになろうというのに、まだ大雪が降ったり
雪山への気持ちがなかなか春になりきれない今日この頃ではありましたが、
この翌週に訪れた春の北海道トリップの様子を
明日から三日連続でお届けいたしますので
どうぞお楽しみに!!!!
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2019.04.22 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

スパイダーマン:スパイダーバース 3D IMAX版

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もう劇場公開が終了するってタイミングになって、
やっと『スパイダーマン:スパイダーバース』を観に行くことにしたのは、
様々なコメントを読むに「3D版を観ておくべき」という意見が多かったから。
今回はレンタル開始を待てばいいか、とか思っていたのだが、
ファンからの要望で3D版を再上映する劇場まで出てきて
いよいよ観に行かざるを得なくなってしまったというわけだ。

『スパイダーバース』はスパイダーマンのアニメ版と言えば確かにそうなのだが、
何度も実写映画化され、しかも現在のスパイダーマンは『アベンジャーズ』に
参加しており、続編の『ファー・フロム・ホーム』も今夏公開が決まっている
このタイミングで、「なぜ今アニメ版なのか?」と考えれば、
今作がただのスピンオフに留まらないことは容易に想像がつく。

つまり、アニメーションでなければ描けない物語があるということだ。

spider_verse32.jpg

アメコミには様々なVerse “多次元” が存在していて、
個々の次元ごとに、その次元に合った主人公がそれぞれに存在している。
それらが「アメイジング」だったり、「ホームカミング」だったり、
「ヴェノム」だったりすることに加えて、
スパイダーマン自体にも国籍、肌の色、性別を超えた
多くのバリエーションが存在している。
今回はそんな多次元に存在するスパイダーマンたちが一つの次元に集結し、
力を合わせて強敵を倒すという流れ。
スパイダーマン作品多けれども、そんなところが今作が唯一無二である所以。
市井の少年が特殊なクモに噛まれたことで特殊能力を獲得し、
自身が好むと好まざるとに係わらず大きな責任を背負ってしまうという
サム・ライミ版を踏襲するあたりも馴染みやすいとても“らしい”物語。

そんなレガシーと言っていい土台の上に、
突然授かった大きな能力を使いこなせず、
挫折や様々な困難を乗り越えながらも成長していく少年の姿を描くあたりは、
まさにアニメ向きなのだが、最後は覚悟と共に覚醒してみせる
痛快な冒険活劇である部分は、劇場公開作品ならでは感が満載だ。

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もちろん、スパイディヲタクたちを唸らせる設定や、
“イースターエッグ”のように作品中に埋め込まれた過去の作品への
オマージュなど、スパイダーマン好きやアメコミ好き、もっと言えばアニメヲタク
までも含めたマニアな層に対する細かい仕掛けもあるにはある。
でも、そういったニッチ層を超えて、この『スパイダーバース』が
広く評価されているのは、アニメーションという枠を超え、一映像作品として
既視感のない新たな映像体験としての挑戦が功を奏しているからだと思う。

アニメとはいえ、すべてを3DCGで描いているので、
日本で言うところのアニメーションとはだいぶ趣が違っている。
かといって近頃のゲームのようなリアルなCG映像とも違う。

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あえて言えば日本画のタッチをそのままフルアニメーション化した
高畑勲監督の『かぐや姫の物語』の延長線上にある作風。

スムースな動きと精巧なCG表現をベースにしながら、
古いパルプ紙に印刷されたオフセット印刷の粗いドットで
ペイントされていて、古紙の質感までをも画像に描き混んでいる。

しかも、幾重に重ねられた印刷技法の
それぞれのレイヤーが独立して立体化されており、
一枚の画の中で奥行きを出す画法には心底シビれさせてもらった。

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そいった最先端ペイントでもあり、アナログとも言える独特な風合いが
黒人の少年がフードに短パン、スパッツに、
エア・ジョーダンを履くというスタイルを含めた
ポップなストリートカルチャーを多く取り込んだアートに
絶妙なミクスチュアを魅せ、その世界観はシンプルにカッコイイ。

残念ながらこういった詳細で精細なタッチをPCやスマホの画面で
お伝えすることはできない。
なので、今作の良さを最大限に伝えることはハッキリと不可能。
騙されたと思って劇場に行っていただくほかない。

というわけで、観るなら絶対にIMAX 3Dで観て欲しい。
とはいえ、もうほとんどの劇場で終了してしまっているのですが・・・
(もしまだ観られたらオススメ度:90)

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

2019.04.19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

4年ぶりのサイクリング

2019_0404-40.jpg

山は雨予報ですっかりやる気をなくしていたとある週末。
土曜も日曜も朝の4時にはアラームをセットして
一旦目を醒ましてはいたのですが、どうにもそこから先に進めない。
もちろん天気のせいにしているだけで、
単にやる気がないというだけのことなのだが、
誰とも約束がないフリーな状況だと、ついサボり癖の方が勝ってしまう。

土曜日の埼玉県南部は一日曇りで夜から雨の予報だったので、
朝のうちにR1200GSのブレーキパッドの交換をした。
整備のための工具を引っ張り出すときに目にとまった
自転車も一緒に奥から引っ張り出してみた。

かれこれもう4年も乗られていないBD-1は埃まみれで、
タイヤは空気が抜けきってしなびたミカンのようになっていた。
試しに空気を充填してみると、後輪は指定の空気圧を維持できたが
前輪は完全にパンクしていた。

というわけで、整備の済んだGSに乗って近所の自転車屋に
タイヤとチューブを買いに向かった。
私のミニベロに合う20インチなんてタイヤサイズを
在庫しているような自転車屋なのでそこそこマニアック。
案の定、私の目には宝の山のように光り輝いて映り、
ついつい余計なモノまで買い物カゴに入れてしまう・・・
やはり私という人間は買い物によってやる気スイッチが入るようだ。

2019_0404-43.jpg

家に戻ってタイヤとチューブを交換して、
チェーン、ディレイラー、ブレーキと一通り清掃と調整を済ませた。
そうして、日曜日の朝も一応4時には起きたが二度寝し、
昼過ぎから近所に花見サイクリングに出かけた。

2019_0404-41.jpg

片道20km程度ではあるのですが、
あくまでも散歩程度にしか漕がないので私には充分以上の距離と時間。

考え事をするにも、何も考えないにしても、自転車の速度はちょうどいい。
気持ち良いな〜〜〜

2019_0404-44.jpg

実はこの数日前に、ご近所のマッツンとユカチンに第一子が誕生し、
この日その足でずうずうしくも病院に押しかけてしまった。
生まれたての命はやはり眩しいのだが、
すっかりお爺ちゃんの歳になると輪をかけて眩しく映るものなのね。

ひょっとしてだが、自転車で行ったからこその感情もあったのかもしれない。
クルマやオートバイ、電車やバスでも
こういった気持ちは湧いてこなかったのかも。

う〜〜〜〜〜ん・・・
人生の機微に自転車っていいのかも。
  

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

2019.04.18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自転車

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埼玉のへそ曲がり

Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
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近ごろ波乗り。

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