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BURTON ROVER Red Wing Limited Model

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DEELUXE『RIN』の登場にヤキモキを繰り返している私だが、
それはもちろん今すぐに手に入れて試すことができないから。

繰り返し言うが、いま私がスノーボードブーツに望むのは360°フレックス。
もちろん本当に360°にフレックスしたら足首ねんざしちゃいますので
それはあくまでもイメージ。
締めるとこは締めながらも、動かしたい箇所はしなやかに動かすことのできる
メリハリの利いたボンッ・キュッ・ボンッなブーツがご所望であります。

ブーツでもボードでも、その時その時の気分や趣向によって
あーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返しては
毎年のように使っては取り替えてを続けて来ました。
それでもボードは手許に残しておくことが多いので、
あとになって乗ってみることもできるのですが、
ブーツは手許に残さない場合がほとんどなので
あとから試してみたくても、もうそれはできない。

果たして、そのときの都合や嗜好によって使わなくなったブーツを、
今使ってみたらどう感じるのだろう??

なんとも自分に対して疑心暗鬼なお話ですが、
未来が来ないとその答が得られないのだから、
過去にその答を求めてしまうのも仕方のないことであります。

とか考えていたら唐突に思い出した。

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おれはまだBURTONの『ROVER LTD』手放さずに持ってるぞ!

かれこれ8年も前に買ったブーツを心変わりの激しい私が
なぜいまだにこのブーツを手放さずにいるのかと言うと、
それは単にコイツがカッコイイから。

Red Wingの定番ブーツ、アイリッシュセッターを、
Red Wingの純正皮革まで使って、そのまんまのカタチにして
スノーボードブーツにするなんてことを、弱小メーカーがするならまだしも、
天下のBURTONがここまで徹底的に馬鹿やるなんてもう最高じゃないですか。

とはいえ、カッコで選んだからこそ、
機能的な魅力に弱い私の好奇心という気まぐれによって
それ以降は使われることなくずっと箱の中に仕舞われていた。
そしてそれはこのまま私が死ぬまで仕舞われ続けていたはずであったが、
これまた私の好奇心によって、令和を目の前にしたこの日に
まるで平成を紐解くかのごとく箱は開かれた。

そうしてほとんど8年ぶりに再会したROVER LTDでしたが、
言っても1シーズンも使っていなかったのでとてもきれい。
ボロっと使い古されたものが出てくると萎えるが
これなら気分も新たに履くことができる。

さておき、久しぶりに箱から出して足を入れてみると、
納まり具合もとても良く、フィット感も悪くないどころかスゴく良い。
BURTONのブーツを履くこと自体が久しぶりだったのだが、
履けばすぐに思い出せるほど鮮明に良い思い出が蘇る。
8年も前の製品なのに、新しいモデル以上の品質感を感じさせるとは、
やはりBURTONって製品のクオリティが一段以上高い。
スノーボード業界の基準を押し上げているのはやはりBURTONだ。
改めて偉大だなあと思う。というわけで、家の中だけでなく、
実際にこいつを履いて滑ってみることにした。

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当時はこの奇抜さが逆に不真面目にも映ってしまっていたのですが、
今履いてみると、その実直なモノ造りとコンセプトをかなり見直すことになった。
こんなフザけた見た目だが伊達や酔狂でここまでのモノは造れない。

Boaに慣れきった私にとって、一番の懸念点であった靴ひもに関しては、
当時はこれでもか!と靴ひもを締め上げて
固定感を上げようとしていたことが思い出されるが、
今ではほとんど紐を締めないくらいの固定感の方がむしろ気分だ。
それだけ私の滑り方や嗜好が変わったということなのだが、
おかげで紐靴への苦手意識というか、煩わしさといった心配はかなり減っていた。

ただし、TT SnowsuferやSPARK SUMITTに較べると
足先がまあまあ冷たく感じてしまう。
そして、当時から気になっていたのだが、
靴底の氷上でのグリップが足らないのが玉にきずか。

私の初期型のTT Snowsuferに較べると、
肉厚なインナーブーツによる強めの圧迫感を感じるが、
試着した今季のTT Snowsuferに較べれば、まだまだ圧迫感薄めだ。
そして、シェルのアッパー部は、スノーボード用というより
ホンモノのアイリッシュセッターを少し硬くしたような、
ほとんど一般的なブーツと同等の剛性感しかないように感じるほどしなやか。
前方はもちろん、後側、足首を立てる方向にも動かす余地が残されている。

アイリッシュセッターの独特のソール形状まで完全に再現していて、
それによって靴底は足の幅よりもかなり外に張り出しているのだが、
そのぶんバインディングとの接地感が強めに感じられてむしろ新鮮。

などなど、使用感に関しては概ね良好な印象でありました。

いや、これ想像以上にイイわ!
温故知新というよりも、コイツの登場が8年早かったってことかもしれん。
今こそうってつけの時代が到来しているとも言えるな。
  

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2019.04.17 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

HOVLAND BUCKSHOT トップデッキ改修作業

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果たしてそれが狙いなのか、ただの天然なのかはわからないが、
少なくとも日本人にとってのホブランドのグラフィックは
どれも好き嫌い、もしくは賛否の激しいデザインが採用されている。
少なくとも私の周りでこれを気に入っている、
もしくはカッコイイと言っている人間はいない。

先季までのデザインに較べれば、私は今季のバックショットの
サブデッキ(スキー)のデザインはそれほど嫌いではないのだが、
トップデッキの幼稚なグラフィックはもちろん、
届いた時点で塗装が未乾燥だったり、その粗挽きな塗装処理など、
完全に私の我慢の限界を越えてしまっている。

そんな市場の気分を知ってか知らずか、
ショップによっては購入時に杢目のトップデッキも選べたらしいのだが、
今となってはもう後の祭り。

そんな気分もあってPeacemakerのトップデッキを
バックショットに流用したりしていたのですが、
これからのスノースケートのトップシーズンに向けては
Peacemakerもダブルでスタンバイさせたいので
今のうちにトップデッキの改修を進めることにする。

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なんて言っていたのは実は1ヶ月以上も前のこと。
下面だけでなく、デッキマットの下も全面が塗装されているので
デッキマットを剥がそうとか思ったのが運の尽き。
これが簡単に剥がれてはくれなかった。
薬品類もいろいろ試したが、結局地道にスクレパーで剥がしていくほかなく、
手がすぐに痛くなるので一日に3cmほどしか作業が進まない。
もうデッキだけ新しいものに買い換えようかと投げ出しそうになったり、
だらだらとやっていたらすべて剥がし終えるのに3週間かかってしまった。

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そうしてやっとランダムサンダーで塗装を剥がせるところまで来た。
こうなれば作業は一気呵成に進む。

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つるつる。

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無駄にデカいリーシュホールはもちろん埋める。
なんでこんなに大きな穴が必要だと思ったのだろう???
まったくもって不可解だ。
パテ埋めも考えたが直径2cmもあるので丸棒を圧入することにした。
使ったのは4cmほどだが、ホームセンターで買える丸棒は1m単位・・・

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いっそ使っていないトラック用の穴もパテ埋めする。
ついでにリーシュホール周りの細かい凹みも処理した。

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ニス塗りと磨き作業の撮影を忘れたのでここで一気に話が飛ぶが、
ニスが完全硬化するまでの時間も含め、
塗装剥がしから10日で改修作業は終了。後は組立てるのみ。

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デッキマットも貼り終え完成であります!
こうなるとサブデッキも塗りたくなるな。

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私はこのホブランド純正のトラックも嫌いな部分なので、
本当は社外品の『ロッカートラック』を試したかったのだが、
手に入らないので仕方なく元に戻した。
Peacemakerのトップデッキとトラックを流用する際に
セッティングもアレコレ試したが、それも一旦元に戻すことにした。

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こだわりポイントは、デッキマットのネジ穴を避ける部分に
わざわざ11mmのポンチを使ってきれいな穴を開けたことと、
リーシュロープを通す穴は後ろでなく前にして、
しかもセンターではなく右にオフセットさせたこと。

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ここはポンチやキリでデッキパッドの穴を広げたりせずに、
ロープがウレタンのパッドに埋まるようにして穴が目立たないようにしながら、
ロープのヌケ防止になっているところもお気に入り。
こういう細かい部分にこだわれるのがセルフ補修のいいところ。

左ではなく右側にオフセットさせたのは、
腰から延びるリーシュコードは余ると邪魔だし短いと危ないので、
腰から遠くしてコードをできるだけ長く使うため。
前にしたのは、たまにコードを引っ張って操作する私の単なる好み。

ちなみに『ONEBALL』のデッキグリップはあると超便利。
グラブしたりしない私でも、サイドにグリップがあると持ち運びに便利だし、
トップ側にグリップがあるとタテに持ち上げることができ、
リフトから降りるときにここを握って降り場にスケートを降ろせば
般器からスケートに乗って滑り降りることもできたりする。オススメです。

うーん、ビューチフル。
愛着湧くわ〜〜〜〜〜〜

とかなんとか。記事をアップしといてなんですけど、
本当は自分でこういった作業をするのはできれば避けたい。
なぜならプロの仕事には絶対に勝てないから。

それなのに今回自分でやったのは
「失敗して捨ててもいいや」と思えるようなシロモノだったこともあるが、
言ったようにトップデッキを選べる買い方があったことを後で知ったから。
暇つぶしと自身の判断ミスをカバーする意地であります。
  

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2019.04.16 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

かぐら田代 【4月某日】 ウソみたいな大雪

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まるで白鳳が見せる土俵際の粘り腰のように、
これで最後これで最後と言いながら繰り返し寒気が入ってくる。

都内の桜はすでに満開を過ぎたというのに
富山では4月としては実に13年ぶりの積雪があったりと、
ここへ来て毎週毎週ABCストアの閉店セール並みに
平成最後のパウダースノーが大安売り。

こうなるとさすがの私も放っておけなくなってしまう。
っていうか、そんな寒波が張り出すタイミングもだいたい火〜水曜あたりで、
週末まで待ってはくれない。正直に申し上げて「なんかムカつく」。
という怒りをやる気に換え、途切れた緊張の糸を結び直して
虎視眈々とそのタイミングを伺っていた。

すると、ここのところ納期に追われてまともに滑りに行けていなかった
OYくんも似たような気分だったようで、あっさりと意気投合。
そうして4月の某日、二人で働き方改革。
一路、田代を目指すことにした。

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沼田の手前から小雪が舞いはじめ、三国峠はまんま真冬の様相。
これはすでに寒の戻りなんていう生やさしいレベルではない。
ワクワクを通り越してちょっと引いてしまうくらいの降りっぷり。
久しぶりの雪道運転にOYくんの顔もこわばり気味だ。

そうして田代ステーションに到着してもまだ雪は降り続いており、
その景色はほとんど1月下旬。気温もそれ相応に低く、
4月であることを完全に忘れさせてくる。

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始発のロープウェイを降りれば真冬感はさらにアップ。
ロープウェイ降り場の正面が急斜面というのも田代の醍醐味なのだが、
トップシーズンでもいきなり急斜面に飛び込むのには勇気が要るもの。
しかして、この日は諸々感覚が狂っていたせいで迷わず飛び込めてしまった。

というわけで、いきなりのドパウをいただいた。
40cm越え!の膝深の新雪は少々重いが、
前日の日中から降り続いたため底突き一切なし!

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連絡コースのオープンを大勢と待つのはいつものことだが、
ただでさえ人数の限られたこの日は
来場者全員でオープンを待ち、開門と同時に第6ロマンスリフトを目指す。

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繰り返すがこれは4月の出来事。
もう頭で考えている場合ではない。
頭は元より、細胞レベルでこの状況について行くことができないので
もう考えるのは止しておく。

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うわあ〜〜〜〜〜〜〜〜ドエライ気持ちイイ!
やっぱり新雪っていいわ〜〜〜〜〜

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斜度のあるチャレンジバーンでこの深さなので、
スピードを上げようが深くターンしようが、もうやり放題だ。
そんな斜面の途中で止まって写真撮ってる自分がアホみたいに思える。
オレはブロガーの鑑だな。

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この時期の本来のお楽しみはもちろんザラメ。
ザラメは気温の上下に加えて適度な降雨量など、条件が揃わないと生まれない。
つまり、完成までに時間のかかる実は新雪よりも奇跡的な雪質。
そこまでの中途半端な雪の時期が私のやる気を著しく削ぐワケなのだが、
この日の雪質はザラメを通り越してトップシーズン並み。
非圧雪斜面のみならず圧雪もまた楽しい。

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森の中も雪は重めなのでスピードコントロールはし易いのだが
コントロールしすぎるとすぐ埋まるやつ。
ツボ足だと膝上まで沈むので、埋まればなかなか出ては来られないだろう。
楽しい反面、操作にはいつも以上に集中力が要る。
これまたトップシーズンでもそうそうないことなので、
気持ちの緩んだこの時期なら尚のことのデンジャーゾーン。

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田代エリアをそこそこ回して、いつものようにそろそろかぐらエリアに向かおうと
思っても、連絡リフトがいつまで経っても動かない。
調べると強風でかぐら第一高速リフトが止まっている様子。
結局この日は一日中かぐらへの連絡コースは開かなかった。
なんだよ、だったら共通リフト券売るなよ!っていうか
田代エリア限定リフト券なんか売るな!と、大人げなく言いたくもなる。

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行動が田代エリアに限定されてしまうと一気に選択肢が狭まってしまうが、
代わりにかぐらからのお客さんもこちらに流れては来れらないわけで、
一日中空いたままであったのでまあヨシとしようか。

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風が強く、併せて雲もかなり速い速度で流れていくため、
陽が差すこともあったが雪も風も帰る直前まで止むことはなかった。

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この日もSPOONFISH。
ワックスの準備ができていたのがこれだけだったからなのだが
ワックスはもちろん春の汚れた雪用の『Kashiwax C.W.D』が施工されており、
この日の新雪にはあまり合わなかった。
こういう想定外の春の新雪にも対応する『SPRING BREAK』という
新しい春用ワックスがカシワックスから発売されたようだが、
まさかその売り文句にドンズバの状況に遭うなんて思ってもいなかった。
買っておけば良かった・・・後悔先に立たず・・・

そんな重めの雪だったので、抵抗の少ないTTの方が
塗布されていたワックスも含めて走ったかもしれない。

という隣の芝生的な迷いはあっても、それでもSPOONFISHは楽しかった
驚くような特徴は何もないのだが、我慢するところもまたまったくない。
その我慢の必要がないというコトが、実はもの凄い特徴。
羊の皮を被った狼では決してないが、
能ある鷹は爪を隠す的な、実はかなりクレバーでシブいボードだ。

告白すると、INDEPENDENTSTICKを手に入れてから
SPOONFISHは手放そうとか思っていたのだが、
思いとどまっておいてホント良かった。

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1時過ぎからお約束のスノースケート。
OYくんは最近自身の手でボトムに布を張った雪板。
もちろん両者は遊べるエリアが違うので、ここからは二手に分かれて遊ぶ。

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私のBUCKSHOTはここのところPeacemakerのデッキとトラックと
組み合わされていましたが、久しぶりにHOVLAND純正デッキに戻した。
私の足がデカいからなのか、私にとってはスクエアなフォルムの
HOVLANDの方が操作がしやすい。
ちなみにサイズ的に両者にはほとんど違いがないので、
それはコンケーブの仕方の違い。

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画像のリフト下部は穏やかなのですが、降り場付近が風ビュービューで、
初級者コースということもあってかリフトはかなりの徐行運転。
よって、横からの吹雪に煽られるリフトの上に軟禁状態。
スノースケートは雪の状態も良くとても楽しかったのですが、
そんなわけで、リフト2本でもうイヤになった。

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言ったように結局最後まで雪と風は治まらず、
一日を通して真冬のような状況が続いた。
楽しませてもらったのだからつべこべ言う立場ではないが、
これでザラメのシーズンがまた遠のいたことだけは確かだ。
嬉しいやら悲しいやら。なんともややこしいシーズンであります・・・

さすがにもうまとまった降雪はないよね?え!まだあるの!?
  

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2019.04.15 | コメント(2) | トラックバック(0) | スノーボード

バイス

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オリバー・ストーン監督作『ブッシュ』は
ジョージ・W・ブッシュ大統領を描いた、ほとんどコメディといっていい作品だが、
『バイス』は、そのブッシュ政権下で副大統領(Vice President)を務めた
ディック・チェイニーの半生を描いた作品だ。

大統領自身があれほど笑える題材になるのだから、
今作もまたハッキリとコメディだ。
だが、『バイス』がいまいち笑えないのは、
ブッシュがただの操り人形だったという“真実”だ。

ブッシュ政権時に9.11が起き、
アフガニスタンに侵攻し、その足でイラク戦争を始め、
イラクには大量破壊兵器などなかったという素晴らしいオチまでついた、
あのときの副大統領が主人公で、
もちろん今作で描かれるそれらのことはすべて真実。

それらを主導した張本人が実は副大統領で、
本来、大統領に何かあったときの安全装置としてしか機能しないはずの
副大統領というお飾りの存在が、
いかにしてすべての権力を掌握することができたのか。
という物語。

ただし、その時彼らが何を思ったのか、
彼らが何を目的としてその行動を起こしたのか?について
今作で描かれていることはすべて推測の域を脱していない。
あくまでも映画用に作られた脚本でしかない。

なので、今作の脚本が、観客をある結論へ“誘導”していることは確かで、
それを笑って受け流せるか、はたまた素直に受け取るのかによって
観終わった後の気分は180°違う。

つまり、最高の喜劇ともとれるし、
最悪の政治劇ともとれる。

ちなみに私には最悪の政治劇ととれた。
素直に脚本の誘導に従えたし、
個人的な悪意によって戦争が始められた以外の意図、
この戦争が国益になるということを想像することはできなかった。

そして今作が一番に問題視しているのは、
そういった政治を私利私欲の道具にする輩がいることの告発だけではない。
むしろそれを許している国民の無関心の方だ。

その無関心は、「テロとの戦い」や「リベラル」など、
分かりやすい政治目的の裏に隠された「油田」や「利益」など、
別の問題点への注視を削いでいる。
もっと言えば、様々な個人的な悪意を国民の関心から容易に逃がしている。

もちろんこれは米国に限った話ではない。
個人的な感想を言えば、
そもそも日本の政治家には世界的な影響力などほとんどないし、
ここまで性根が腐ってはいないような気もするが、
それにしても国民の無関心さで較べればメクソハナクソのレベルだ。

戦争が良くないことであるのは当たり前の話で、
それはイジメが良くない、格差社会が良くないと言っているのと同じで、
その“ありき”の結論だけを論拠に反対していては、
ここまで狡猾な悪意の前では簡単に論破され正当化されてしまうと私は思う。

9.11のNYのように、実際に日本が他国から攻撃されたとき、
私たちは戦争を止められるだろうか?
戦場が自国内ではないからと容認してしまわないだろうか?
反対するだけでなく、怯えるだけでなく、止める方法を模索しないこと。
戦争の目的が本当に国民の安全だけなのか?と政府を疑わないこと。
それがここで描かれる無関心だ。
そういった無関心を自覚する者にとって、
ハッキリと「耳の痛い」映画であります。

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こちらの肖像は任期中のディック・チェイニー本人。

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こちらがクリスチャン・ベイル演じる今作の中のチェイニー。
実にそっくりですね〜〜〜なんてコトが言いたいのではない。

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こちらは当時のラムズフェルド国防長官。
私、この人は良い人だとばかり思ってました。

クリスチャン・ベイル演じるチェイニーは、誘導する意図を持って、
そのまんま悪の化身としてスクリーンに映るが、
いま、実際のチェイニーの写真を見てあなたならどう思うか?

パウエル国務長官が自身の意に反して政権のために行動し、
黒人初の大統領になるとまで言われていた彼のキャリアが
そこで潰えたという話は、島国に住む私にも届いていたが、
ラムズフェルドも、チェイニーも、そういう人間には見えていなかった。

第32代大統領のルーズベルトが、車イスが必要なほどの
障害者であったことを当時の国民が誰も知らなかったという事は、
テレビの時代では当選できなかったであろう話としてよく語られるが、
これはその真逆の話だ。

比較的見た目の良い国家元首のいる極東の島国にも、
人気の高かった前首相の、とても見た目の良いジュニアが、
虎視眈々と次のタイミングを伺っているようだが、
そういうことも国民の無関心が生み出す虚像だとすら思えてしまう。

果たしてあのハンサムな二世議員は戦争を止められるのか?
これ以上の環境破壊を止められるのか?
私たちは無関心を止められるのか?

というわけで、私の無関心はこの映画によってかなり刺激されました。
アナタも是非、自身の政治への無関心を試しに、劇場へ足をお運びください。
(オススメ度:70)
  

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2019.04.12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

DEELUXE RIN

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私の『K2 TT Snowsufer』も早いもので使いはじめて3シーズンめ。
まだ大きくヘタってもいないし、心配されたBoaの耐久性も、
問題ないどころかかなり快適に使えている。

BC用の『DEELUXE SPARK SUMMIT』は特に気に入って6年めになるが、
それはBC(主にスプリットボード)の時にしか使わないからで、
過ごす時間の長いゲレンデ用は、最長でも2年しか
一つのブーツと付き合ってこなかったので、これは異例中の異例。

それでも毎年繰り返されるTT Snowsuferのバージョンアップに
まったく食指が動かされないのは、
ファーストモデルの方にこそ作り手の強いコンセプトを感じているからだ。

あくまでも試着レベルでしかないということを断った上であえて言うが、
モデルチェンジを繰り返すうちに
結局BURTONやDEELUXEの方に近づいて行っているように感じる。

そちら方面からTT Snowsuferに移籍してきた身としては
「戻って行っている」もっと言えば「逆行している」とも言え、
代を重ねるごとに独自性が薄れてしまっているようにさえ思う。

もちろんそれが悪いことでも何でもないのだが、
私はスノーボードブーツの製品としての純粋な完成度や品質感では、
K2よりもBURTONやDEELUXEの方が優っているように思うので、
それなら無理して新しいTT Snowsuferに履き替える必然がないというだけだ。

加えて、近頃は私自身の初期型TT Snowsuferへの評価も変わり始めていて、
中でもふくらはぎの方向に突っ張る印象が気になってしまっている。

これははじめて試着したグニャグニャに柔らかかった試作品でも感じたことで、
完成品はそれよりも剛性感が上がったためあまり目立たなくなってはいたが、
鉄板でも入っているのか?と思いたくなるほど後傾を嫌う頑固さは
変わらず残されており、使い続けるうちにシェルが柔らかくなり、
真後ろ以外はかなりしなやかに動くようになってくると、
その頑固さがまた目立つようになってきた。

すぐ新しいモノに目が行きがちな私の悪癖を横に置いて言うが、
そういったTT Snowsuferへの印象の変化は、
更に隣の芝生を青く見せてしまっている。

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来季登場する『DEELUXE RIN』は、そんな私にとって
今一番青々として見えるブーツだ。
(ほんとに青いし)

いま私がブーツに求めるのはまさにTT Snowsuferが登場時に謳っていた
『360° 全方向フレックス』。
それは『FOOTLOOSE』のスノーシューズのような柔らかさのことではなく、
あくまでもスノーボードシューズとしての固定力と柔軟性のバランスが
全方位にとれた動きやすさのことだ。
『RIN』はそんな予感に溢れている。

そんなRINの実物を、
先日白馬に行ったときに寄った『VEX』さんにお邪魔したときに見ることができた。
「画像はカッコ良かったのに実物はそうでもないな」なんてこと良くある話だが、
実物には画像で見た以上のイイモノ感が漂っており、まずは一安心。

単にAREthが好きだってだけの予感かもしれないし、
今までも紐靴から安楽なスピードレースに行っては
カッコイイ靴ひもに戻ったりを繰り返してきたので、
これもまたいつものシーズンオフの浮気心かもしれない。

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ダブルBoaの安楽さに慣れきっている今の私が、果たして
靴ひもに戻れるのか?に関しても、いっそ不安しかない。
そんな不安も拭う意味でも試着はしておきたいところなのだが、
私のサイズともなるとなかなか試着はできないだろうし、
サーモインナーともなれば、私の足に合わせて焼かなければ
その本質的な履き心地は試せないのでもう出たとこ勝負しかない。

ちなみに、RINにサーモインナー®搭載のTF (Thermo Fit)だけでなく
熱成形を必要としないノーマルインナーを搭載した
PF (Performance Fit)モデルもあるのは、サーモインナーを焼くには
専用のオーブンとそれ相応の技術と経験が要るためで、
RINをデザインしたAREthのスニーカーを扱う
スノーボード系でないショップさんでも販売できるようにするためだという。

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サーモインナーのフィット感の高さと、疲れづらい履き心地の良さは
SPARK SUMMITで重々承知しているし、
ある意味RINの源流とも言える今季の『Original SE』も
サーモインナー搭載モデルであることを考えても、
私ならTFモデルを選びたいところ。

と、かなり真剣に気になってはいるのだが、
私の足のサイズだと、シェルの大きさによっては
バインディングのサイズにも関係してきてしまうので、
そこのところの相性も確認してみないことには最終判断が下せないのは
果たして幸いなのか不幸なのか。

今にして思えば以前使っていた『DEELUXE INDEPENDENT』を
手放さすに取っておけば良かったな。と思わなくもない・・・

・・・・ん???
そういえば、あっちのブーツはまだ手許にあったな!
というわけで、その話はまたこんど!
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2019.04.11 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

またしてもSpoonfishの話

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どのボードでもシーズン毎に乗ったときの印象が少しずつ変わってくる。
それは、私の技術的な成長にも起因するが、
私のようにあれこれとボードを乗り換えているような浮気者の場合、
その年に贔屓にしているボードとの関係性によっても
乗り慣れたはずのボードでさえ印象が変わってしまう。

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今シーズンに関してそんな印象を生んでいるのは
『TT165 Softflex』と、『INDEPDENDENTSTICK』の2本だ。

インディに乗れば乗るほど『Spoonfish』の必要性が薄くなってしまい
「もしものときはSpoonfish」とまで感じていたSpoonfishにも
今シーズンはあまり乗らなくなってしまった。というより、
シーズンも大詰めに来てやっと今季初乗り。

それも、先日の試乗会で乗った『MOSS Q505』との相似性を感じたからであって、
久しぶりに乗りたいとか思ったわけでもなく、あくまでも外的な要因によって。
しかも、「もう手放そうか・・・」とまで思っていたので、まさに首の皮一枚。

そんなわけで、期せずして乗ることになったSpoonfishでしたが、
まさに期せずして気づきがあったので報告しておきたい。

まずはQ505との相似性についてだが、
やはりそれは似て非なるモノでありました。

機動性と安定性を両立させた、
圧雪でも操作性の良いディレクショナルボードという意味においては、
確かに同じジャンルに含まれているし、突飛だったり
無駄に特徴的な部分が、意図して排除されているところもよく似ている。

ただ、Q505の方が積極的な操作を受け付けるようにできており、
それはINDEPENDETSTICKのようにツイン的で反応も素早い。
それと較べるとSpoonfishは随分とオットリしており、
乗り手の意図通りと言うよりも、ボードが進みたいように滑っていく感じ。
較べればクイックな印象ではないが、ボード長が短いぶん動きに自由度があり、
ある程度は相殺されるのでトロくはなく、それによって独自の反応を示す。
そういう“オットリさ”加減。

いま執拗にクイックさを楽しんでいるのはインディに乗っているからであって、
私はいつもいつもクイックさを求めているわけではなかった。
ということに久しぶりにSpoonfishに乗って気づく。
とにかく私の基本的な操作に対する反応の仕方が「適度」に感じるのだ。

そうして思い返すと、やはりQ505は
様々な乗り手のイマジネーションに応えるべく、緩/急やメリ/ハリの
いずれにも瞬時に反応させるべく設えていることが分かる

TT165はピンポイントで発動されるカミソリのようなキレ味を
味わうための乗り物なので(普通に操作していては)決してクイックではないし、
自由度も極端に低いので、汎用性という意味では比較する気にもならないが、
TTと較べればずっとオートマチックに動いてくれるインディと較べても、
Spoonfishは私の入力に対する反応が明瞭でとても操作がしやすい。

入力に対して反発もしなければ、入力を逃すようなこともない。
すべての反力、応力が、外に出ていかずにボードの中で
すべて完結しているような感じがする。

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つまり乗り手に余分なお釣りが返ってこない。
これと較べるとQ505も操作の余分を出さないためには
それなりの所作や集中力が必要になる。

TTにしても、インディにしても、その中間に感じたQ505にしても、
事の大小は別として、操作に所作が必要だということに関しては
どれも似たり寄ったり。
Spoonfishが無味無臭に感じるのは、
一切の気負いや気兼ねがなくても乗れてしまうからで、
つまり私とのシンクロ率が異常に高いからなのではないのか?

これって肯定的に捉えれば、
私にとってのマジックボードってことなのではないのだろうか???
それはそれで悩ましいような嬉しいような。とても複雑な気分だ。
これはまた悩ましいパンドラの箱を開けてしまったような気もするが、
今後Spoonfishを基準に自分の技術を観察すれば、
もう少し違った発見があるかもしれない。

それにしてもSpoonfishというボードは乗る度に何かを感じさせてくれる

実際ここで披露してきた私の拙いインプレでも
SpoonfishがTTに次いで登場回数が多い。
そういう点を鑑みても、私と少なくない縁を感じてしまう。

乗れるようになりたいボードが、
必ずしも自分に合うボードというわけではないのか。
かといって乗りたいと望めばそのボードが
自分に合うようになるとも限らないのか・・・

こういった逡巡もまた
型のないフリーライディングの醍醐味なのかも知れないが
乗れるようになりたいボードの方に道具としての魅力を感じてしまうのもまた
フリーライディングだったりするんですよね。実に悩ましい。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2019.04.10 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

白馬五竜・HAKUBA 47 【3/24】

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珍しく宿の朝食をゆったりといただいて、
のんびり8時過ぎに出発しようと外に出ると、
辺り一面が雪景色に変わっていた。

気温低めで寒かったことは寒かったが、
焼き鳥屋からの帰り、アスファルトはもちろん乾いていて、
とても雪が降るなんて考えられるような状況ではなかった・・・

とはいえ、昨日のアイスバーンを覆い隠すほどの量ではないだろうと思い、
大した期待もせずに五竜に向うと、
やはり、一皮剥いた下には硬いままのバーンが隠されていた。

2019_0325-39.jpg

それでも前日のカッチカチの岩岳の斜面に較べれば5割増しで状況は良い。
と言えるほど、雪は想像以上に降ったようだ。
しかも、雪はこの時期にしては異様と思えるほど軽く、
水分大めの雪よりも弾力が増すようで、足応えも悪くない。

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そうしているうちに朝のうちは強風のため止められていた上部のリフトが動きだし、
そそくさと向かうと、そこにはとんでもない光景が広がっていた。
そう、まさかの新雪面ツル斜面。嘘でしょっ!?

さっきまでの弾力のある足応えを考えると、そこそこ期待できる。

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確かに、気を抜くとガリッとくる箇所がないではないが、
吹きだまりなどでは底突きしてもフワッとした感触を伝える箇所も少なくない。
完全な季節外れのパウダースノーだ。
オイオイ、マジっすか??

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あっという間に売り切れたことは言うまでもないが、
それでも3本ほど季節外れの奇跡を楽しむことができた。
前日の岩岳の記憶があるので、
よけいに幸せを感じてしまっていることは否めないが、
それも前向きに捉えて行こうじゃありませんか!
新雪万歳!

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この日は陽差しもあったので、少しは融雪もしているようだ。
時間を追う毎にエッジも効くようになってきた。
何より、見渡す景色が一気に真冬に戻されたのはとても気分が良い。

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さんざんスキー場上部の新雪を食い散らかしてから47側にも落とし、
2つのスキー場が組み合わされた広いエリアを端から端まで堪能させていただく。
冷静に考えれば大した雪でもないのだが、この時期に味わえる雪質としては
最上級と言っても過言ではないだろう。

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もちろん昼食後は、
前日は自粛せざるを得なかったスノースケート。

スノーボードでは程よく感じた雪面もスノースケートにはちょっと硬く、
まあまあ怖いができるだけマシだ。

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そうして14時過ぎまで遊び倒して終了。
さすがに斜面が硬いと脚が終わるのも早い。
でも、前日の状況から考えれば存外に楽しめた。

返す返すも恵みの雪でありました。
想像以上の幸運であったことは間違いない。

それにしても今季はこの時期に来てからの雪の粘り腰がスゴい。
「今季のラストパウダー」やら「平成最後のパウダースノー」が
毎週更新されている。
こんなことも時には起こるんですね。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2019.04.09 | コメント(3) | トラックバック(0) | スノーボード

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オートバイと
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