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K2 TARO TAMAI SNOWSURFER 2017-18モデル 試着してみた

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すでに女性用モデルの登場と併せて、2019年モデルも発表された
『K2 TARO TAMAI SNOWSURFER』。

昨シーズンは、コアなショップでの予約注文販売分しかなかったのですが、
登場から2年目となる今シーズンは、大型の量販店でも
在庫として並べられている姿を見かけるまでになった。

となれば、試着しない手はない。

こう言っちゃあなんですが、気の小さい私の場合、
大型店は気兼ねなく試着ができるのでとてもウレシイ。

私も使っている昨シーズンモデルと今シーズンモデルとでは、
同じように見えてかなり違うという話もあり、
新しもの好きの私としては、「なんなら買い換えもアリ」
とか思いながら試着に臨みましたが、
結論から先に言うと、昨年モデルの方が私には合っているようでした。

1シーズン使って、私が昨シーズンモデルに慣れてきていること、
それなりに私の足に馴染んできていることもあるので、
一概にニューモデルとの比較はできませんが、
そんな私にとって、このニューモデルは名前は同じであっても、
もう別のモデルだと感じてしまいました。

以下はメーカー発表の変更点。
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*カラー変更
*トゥキャップに変更
 指先周りの剛性があがり、トゥサイドのレスポンスアップされます
 トゥキャップから繋がるロウワー外周の縫い目が一箇所になりました
*チャック付カバーも一体化により縫い目が減りました
*アウタータンの1番目のBOAガイド
(ワイヤーが通っているプラスチックのパーツ)を低いものに変更。
 それによりアンクルストラップによる食込みを減少。
*インナーのベルクロテープを廃止。
*インナーアッパー部分にボア採用。足当りの良さと脹脛への食込み防止。

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店頭での試し履きでしかないので、
あくまでも参考程度にしておいて欲しいのですが、
それでも3割増しで「硬くなった」ように感じました。

とはいえ、それはあくまでも「言葉にすると硬い」ということであって、
それはスキーブーツなどのハードシェルブーツに対して使う「硬い」とは違い、
むしろ、インナーブーツから伝わる感触に関してのコト。

特にインナーブーツの肉厚なムッチリ感がかなり増していて、
圧迫感はかなり強めに再設定されています。そういう硬さ。

BURTONや、同じK2の製品の中でも、他のモデルと比較すれば、
TT Snowsurferの特徴でもある、
足首の屈伸の柔らかさは依然として維持されていますが、
それでも旧モデルと較べてしまうとかなり硬い印象です。

そのぶん踵のホールド感は増しているようですし、
変更点にもあるように、
トゥサイドのレスポンスも上がっているのかもしれませんが、
立ったところから脚を屈伸させるレベルにおいては、
「とにかく別物」ってくらいに反発強めの印象になっておりました。

それと、試着時に気になった点があって、インナーがムッチリと
身が詰まっていることと関係があるのかも知れませんが、
かなりBoaを締め込まないとカバーのファスナーが閉まりませんでした。
これも使ううちにカバーが伸びて閉まりやすくなるのかもしれませんが、
私の旧型は、新品のときから、ある程度緩めにしておいても
抵抗感なくスイスイ閉まっていたので、これは少々気になりました。

さておき、そもそも「ライディング用でハイクのことはあまり考えていない」
とまで言い切った、使用場面の限られるブーツでしたので、
ニューモデルではBCでのハイクアップ時の剛性感も
多く確保した結果なのかもしれない。
というわけで、これは使う人によっても違うことはもちろんとして、
使う場面によっても、評価が分かれるのではないかと思われます。

といった具合に、ニューモデルは昨年モデルのネガを消していったぶん
旧モデルの持つシンプルでいてピュアな、そもそもの目的から
離れてしまったようにも感じました。
私の場合は特に、BC用に別のブーツを使っていることもあり、
ニューモデルで削られてしまったと感じる部分に、
このブーツの明解なコンセプトを感じているので、
旧モデルの価値の方が解りやすくて好きです。

それもこれも、
既存のブーツとは比較にならないくらい柔らかかった
プロトタイプを試着していたせいかもしれない。

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そして、見た目に関しても、
全体的な色味は新しいダークブラウンの方が確かにカッコイイとは思うが、
私は旧型のスウェード調のマットな質感と、
つま先のブラウンとベージュの切り返しのあるデザインが醸し出す、
高級なスニーカーのような見た目も、
軽快感を重視した方向性と合致しているように感じられて好みだ。

毎年細かなアップデートを繰り返しながら進化を続けなければならないのは、
ブーツやスノーボードに限らず、今や道具の使命でもある。
でも、多くの意見を採り入れることで、
マイノリティな魅力が失われることもまた、良くある話だ。

そんな意地悪なものの見方を横に置いておいても、改良が進むと、
ファーストモデルの株が上がる事もまた良くある事なので、
今回もそれだとウレシイなあ〜〜〜とか、
以上は私の皮算用も多く含む見解なので、なにぶんご注意いただければと思う。
  

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2018.01.31 | コメント(2) | トラックバック(0) | スノーボード

戸狩スキー場【1/21】

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アライを滑った翌日も予報は日本晴れ。
新雪は望めないし、気温が下がるので、土曜日の陽差しで溶けた雪は
一気に固まることが予想される。ならば緩むのも早い標高の低い場所に行こう、
というユウタくんの作戦が採用され『戸狩(とがり)スキー場』へ。

ちなみに、先日訪れたのは『戸隠(とがくし)スキー場』。

こちらもまたお初にお目にかかるスキー場だ。
首都圏からここまで来るには、
なかなか骨の折れる距離を走破する必要があるので、
つい、この真向かいにある巨大な野沢スキー場の方に吸い寄せられてしまう。
そのため、私にはなかなか来ることができない。ある意味秘境。

こんな日でもなければ、ここへ来ることもなかったと思うので
ラッキーでもあるし、何より今季は妙にこういったラッキーに恵まれている。
発掘の年だ。この歳になって発掘もないけどな。

さておき、仲間たちの持つ、遊びのバリエーションの豊富さには、
毎度頭が下がる思いだ。価値ある情報ヒジョーにタスカリマス。

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ここ戸狩スキー場は、中規模のスキー場で、
その設えは、かなりオールドスクールな印象。
私はむしろ、そのあまりの癒やし系にホッコリとしてしまうが、
こう見えて、流行の非圧雪コースも多く揃えているようで、
実は、ソッチ系のマニアックな方々のニーズにもちゃっかり応えている
イマドキのスキー場でもあるのだそう。

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あまりタイミングの良い画像ではないが、
かなりの腕前のモーグルの選手とおぼしき方が練習されており、
リフトから華麗なエアを見ることができた。
ジャンプ台を2箇所設けた、本格的なモーグル用のコースのようで、
オールドコースらしく、競技方面のニーズにも応えているようだ。

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この日も、目の前の広大な盆地を臨む、ナイスビューが目前に広がる。
そんな素晴らしい景観とは裏腹に、朝のうちの斜面はまあまあ硬く、
ボード操作にはそこそこ気を使わされる。

しかも、この日の私は、持病の首〜肩の痛みに加え、
昨日の雪板セクションでの転倒で痛めた背中まで痛み出してしまい、
あまり滑りに集中できない。気分はかなりブルーでありました(悲)。

そう言えば、
もう随分と長いことまともに転んでいなかったのだと改めて思い知らされ、
すでに痛みに対してすっかり免疫がなくなっていることも同時に思い知らされた。
もう身体も硬いから怪我もし易いし、もちろん治りも悪い。
若い人たちと滑っていると、ついそこらへんを勘違いしてしまうので、
尚のこと注意が必要だ。

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標高が低く南東向きのため、案の定、融雪はとても早かった。
っていうか、これじゃあほとんど春のシャバ雪だ。
11時を過ぎる頃にはなかなかのシャウダーになってしまった。
おかげで、身体への負担が軽くなって、滑り自体も楽しくなってきた。
助かる〜〜〜〜〜。

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トップシーズンにシャウダーを楽しむのもいかがなものか?とも思うが、
まあ、それもいいでしょう!
とか思えてしまうほど、痛んだ身体にやさしいスノーボーディングとなりました。
これまたローカルスキー場らしくて◎だ。

実は、ここではスノースケートなどのフリーフットの滑走が認められていて、
さっさとスノスケに履き替えてリフトに乗り出す仲間もいた。
確かに、このシャウダーとスノースケートの相性は良さそうだ。

さておき、みんなメキメキとフリーフットの腕前を上げている。
身体が痛いとか言ってる場合ではないぞ・・・ちょっと焦る。
  

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2018.01.30 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

ロッテ アライ リゾート【1/20】

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1993年に開業し、2006年のシーズンをもって廃業していた
アライ スキー場(旧称:ARAI MOUNTAIN&SPA)が、
今年、『LOTTE ARAI RESORT』としてリニューアル・オープンした。

欧米型の本格的複合リゾート施設ということで、
長期滞在を基本とした施設の設えは、当時としてはかなり斬新で、
今思えば、まさにバブル真っ盛りの施設でありました。
泊まったことないので請け売りだけど。

私なんぞは、アライスキー場が「コース外滑走」を認めたことで、
はじめてコース外を滑るという概念や、
「アバランチコントロール」という言葉を知ったほど、
バブリーな施設以外でも、なかなか時代を先取りしていたスキー場であった。

それ故か、時代の方がアライスキー場に追いつかず、
2006年シーズンを最後に廃業してしまった。
しかして、アライスキー場復活を願う声は根強く、
その後のパウダースノーブーム、JAPOWブームの波に後押しされ、
いよいよ今シーズン、その願いは叶うこととなった。

そんなわけで、私の周りのスキモノたちも、早割を購入して、
今シーズンはゼッタイにアライに行くぞ!と、
そのタイミングを手ぐすねを引いて待っていたわけだ。

とはいえ、このテのコース外滑走を得意とするスキー場の常として、
コースマップを眺めるだけでは全体像を掴むことすらできない。
やはり、ある程度スキー場のレイアウトなどを
実際に自分の目で見て知っておかないと、
その美味しさを満喫することはできない。

もしくは、ローカルに頼るしかない。

なんせ廃業してすでに10年以上も経つスキー場のローカルが、
そんな都合良く見つかるはずなど・・・・・

・・・・あるのである。
こちらにも何度か登場していただいているToshiさんだ。

Toshiさんは、お仲間達とこの近くに冬の間中住み込んで、
当時のアライを滑り倒していた生粋のローカルライダーだ。

そこで今回はToshiさんと、奥さまのAccoさんにご同行いただき、
アライをガイドいただこうという算段・・・・というか
ツアーを企画したところ、まさに手ぐすね引いて待っていた、
OYくん、テッちゃん、ユウタくん、コモさん、マッツン、ユカチン、
ミナちゃん、ブライくんが駆けつけて来てくれた。

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そして、この前日にToshiさんと滑っていたHAMAさんも合流し、
なんと総勢12人の大所帯でアライを滑ることとなった。

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しかして、この数日のアライは、新雪の「し」の字も降らない、
少雪週間に入ってしまっており、
残念ながらその本性の1%も暴くことのできない状況・・・
とはいえ、せっかくの機会なので、Toshiさんにパウダーデイを想定した、
ガイドツアーをお願いした。

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それにしてもここはデカい。
スケール感が完全に本州のレベルから逸脱してしまっている。
ここのところは、おとなしい積雪量の年が続いているが、
そもそもこの辺りは豪雪で鳴らしていた地域で、
実際、前営業期の最後となった2006年シーズンには、
雪が降りすぎて客が来られなかったといういわく付きの場所だ。
ここに新雪が降り積もったら、雪山に潜む諸々の危険性を含めて
トンデモナイことになるのは目に見えている。

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上の画像に見える場所、すべてが非圧雪だ。
そして、それはコースとは名ばかりの、剥き身の山そのものだ。

もちろん、滑走に関しては、当日の状況に即して、
厳しく管理されていることは言うまでもないが、
実際に目の当たりにすれば、誰でもその予感に打ち震えることだろう。

今回のタイミングは心の底から残念ではあったが、
やせ我慢でもなんでもなく、ここを良い天気のときに下見ができたことは、
ある意味ラッキーだったのかもしれないと、これまた本気で思う。
それほどに訪れる者に、ある程度の緊張感を強いるスキー場だ。

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今どきスキー場で「リゾート」を名乗るほどだ。
施設の充実ぶりもかなりのもので、
最近改装されたとはいえ、25年前に造られたものとは思えないほど。
ここがいかに時代に対して先走っていたのかが窺い知れる。

というわけで、レストランのお値段もかなり先走っておられたので、
半日滑ってさっさと撤収するまさにパウダー乞食。

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食事代の話は置いておいても、
近ごろ我々の間では雪板とスノースケートがブームで、
こんな春のような陽気ならば尚のこと、
さっさとそちらにシフトしてしまうのも無理もない話だ。
ちなみにアライの施設内では、スキー、スノーボード以外は全面滑走禁止。

これまたToshiさんに適当な場所に案内してもらって、
昼飯も忘れて雪板セクションの設営工事開始。

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私も挑戦するも、スタート後0.5秒でこの有り様だ。
この一回で全身打撲。もちろんこの一瞬で心も骨折した・・・
さーせん。出直してきます・・・

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そんな心の傷を癒すのはトーゼン肉だ!
その晩は、超絶に美味い肉と酒を、心ゆくまで堪能した。
この店は超絶に美味いっ!また来ます!

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もちろん、次はドカドカに降ったあとに来ます!
(つづく)

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2018.01.29 | コメント(2) | トラックバック(0) | スノーボード

何者

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朝井リョウの『何者』は、
就職活動中の学生達の奮闘ぶりを描いた小説だ。
私自身も入社試験の面接官を務めるので、
学生達がどういった心構えや裏技的な準備を用意周到にして、
しかもどれだけの不安を抱えて臨んでくるのかなど、
興味深く読むことが出来た。


就職活動をはじめた、長く劇団員として活動していた主人公の拓人、
拓人の同居人で、就活開始と同時に学生アマチュアバンドを卒業した光太郎、
入学以来の友人で、留学経験もある、光太郎の元カノの瑞月、
瑞月の友人で、たまたま拓人・光太郎と同じマンションに住んでいた里香、
そして、里香の同棲相手の隆良、この5人で、時に対策をシェアしたり、
時に愚痴を言い合い、聞き合いながら、
それぞれの就職活動の進行を軸に物語は進む。

音楽活動に固執せず、自身の将来をシンプルに考える光太郎。
家庭の事情を抱え、自身の希望だけで就職先を決められない瑞月。
同じ劇団に所属していた盟友であるギンジが、自身が主宰する劇団を立ち上げ、
就職活動はぜずに今も積極的な演劇活動を続けていることに、
尊敬と軽蔑の両方の気持ちを抱く拓人。

そして、常に世の中を俯瞰して「誰かの言いなり」になることを嫌い、
物事を斜めに見ている隆良に、出来ることは恥も外聞もなく、
やり遂げようと決意するが、それが裏目に出てばかりの里香。

光太郎と瑞月はそもそも付き合っていて、
拓人は瑞月に少なくない感情を抱いて、
もちろん友人である光太郎への配慮もあって、
まっすぐに瑞月に向かえなかったり、
ただでさえ面倒な就職活動に、恋愛感情も複雑に絡んでくる。

そんなどこにでもありそうな、
就職活動における問題や悩みが展開されていくわけだが、
そんな仲間といえども、実はライバルであり、
蹴落としたり、成功を妬むべき敵であることもまた、隠しようのない事実。

そんな、すぐ隣にいる人間への尊敬と、それを認めるわけにいかない、
小さな尊厳がリアルワールドの裏側に潜むSNSの中で蠢き始める・・・・・

何者1



実は映画の方を先に観ていて、
面白そうだったので、原作も読んでみたのだが、
笑っちゃうくらい小説を忠実になぞるように作られていた。
それはこのキャスティングにも表れていて、
上手いこと配役したな、と心底感心させられるし、
役者の演技も原作の世界観とズレなく忠実で、つまりとても上手い。

なのですが、今作に関しては、
文字通りに「行間」を読める原作の方が数段面白かった。


言ったように、本作の主題は就職活動の悲喜こもごもを、
描いただけの群像劇ではない。

本音と建て前を使い分けながら、
自分らしくあろうとする「自分」と、あるべき「自分」を使い分けながら、
否応なしに、そんな「自分」を、ときに断固として、
ときに冷徹に否定されてしまう、就職試験という残酷な世界と、
冷静な観察者としての自分の分析力と表現力を、
見知らぬ誰かに認めてもらいたいと渇望する
ソーシャルネットワークの世界とを、
比喩として併行に比較し続けるところがこの作品の見所だ。

自分の夢を捨てずに社会に出ようとする者、
出ていく社会を非難しながら、適合したフリをしようとする者。

人の夢を「そういうの痛い」と笑う者。
人の夢を素直に「うらやましい」と言える者。

取り繕われた自分の本性を隠し、
理想の人材であると信じさせるという意味において、
確かに就職試験とSNSは似ている。

本当の自分を取り繕うとする者と、
等身大の自分を見つめ続ける者とが、
友人という枠の中で共存する姿を描くことで、
読む者にその是非を問う内容となっている。

「だって、短く簡潔に自分を表現しなくちゃいけなくなったんだったら、
 そこに選ばれなかった言葉の方が、圧倒的に多いわけだろ」

「だから、選ばれなかった言葉の方がきっと、
 よっぽどその人のことを表しているんだと思う」

「ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのものを、
 想像してあげろよ、もっと」

サワ先輩は拓人にこう告げる。

このセリフは140文字に制限されるSNSの世界と、
決められた時間の中で自己表現を求められる就職試験、
どちらにも当てはまる言葉だ。

誰かを悪く言ったり、下げることで、自分を上げて見せる、
もしくはそれによって自身の精神状態を安定させようとする行為は、
ネットでも現実でも最低の行為だ。

自分を誇張することもなければ、かといって卑下することもない、
他人を誹る(そしる)ことや、中傷することのない真っ直ぐな自己表現は、
リアルでも、ネットでも美しいということを、
この作品は説いているのだと思う。
  

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

2018.01.26 | コメント(0) | トラックバック(0) |

New G-Class

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先頃開催されたデトロイトショーで、
メルセデス・ベンツの『新型Gクラス』が正式発表された。

ニューモデルを用意しているという噂が広まってから、
すでに30年以上も同じプラットフォームのまま製造されてきたGクラスを、
いまモデルチェンジすることの意義を、
どう解釈してくるのか?、ものすごい興味があった。

しかも、現在メルセデスは、SUVのエリアに対してはG-Class以外にも、
『GLA』『GLC』『GLC Coupé』『GLE』『GLE Coupé』『GLS』と、
モダンなモデルをなんと6機種もラインナップしている。

本来ならばとっくに退役していてもおかしくないG-Classを、
このラインナップのどこに据えてくるのか?
どう位置づけてくるのか?
クルマ好きなら誰でも、
その答合わせを楽しみにしていたことだろう。

そして、それらの答は、ほとんどのクルマ好きが望んだ場所に置かれてきた。

そう、完全な現状維持。キープコンセプトだ。

さすがに横幅など、サイズはアップされているようだが、
MINIだって、チンクエチェントだって、
ここまでのキープコンセプトを果たしてはいない。

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何より、このレンジ・ローバーの変わり様を思えば、
尚のこと、このことのあり得なさが滲みてくる。

何のためにモデルチェンジをするのか、ほんの少し考えただけでも、
この「何も変えない」事のスゴさがわかるだろう。
それほどまでに、すでに神格化されたモデルなのである。

化石のようなG-Classを、居住性や操作性に、安全装備を含め、
そのまま現代基準で蘇らせたことの意義は大きい。

聞けば、今ではG-Class独自と言っていい、
例の硬質なドアの開閉音までが再現されているという。

さすがはメルセデス・ベンツ。

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オジサン的にはもうこんな気分だ。

聞けば聞くほど溜飲が下がる思い。
まさに脱帽だ。
  

テーマ:自動車・バイク関連ニュース - ジャンル:車・バイク

2018.01.25 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

Burton Step On™ 初見のお話

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atuがバートンの新しいステップインシステムである『Step ON』を買った。

今シーズンは、ほとんど店頭には並ばないような激レアな代物なので、
こんなことでもないと眺めることさえ叶わない。
atuは足を怪我したことで、バインディングの装着時に屈まなくて済む
この『Step ON』に興味を持ったわけだが、何より、仲間内に
こういう初物にも果敢に挑んでいくスキモノがいるのは誠にありがたい。

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そんな『Step ON』だが、
登場して早々に、かかとにある『クリート』と呼ばれる
ロック機構に不具合が見つかり、そのリコールが発表された。

BURTONと言えども、新機軸を搭載した初年度はいろいろ起こる。
っていうか、今さらこれだけの革新的(?)なアイテムを投入できるのは
BURTONだけとも言えるが。

さておき、先日もバインディングの装着ストレスの話
ウダウダと書き連ねたが、
ストラップをしなくてもいいステップイン・ビンディング・システムは、
ホリデー・スノーボーダーにとって、
すでに永遠のテーマと言っても過言ではないだろう。

装着も楽で、操作感にも違和感がないとなれば、
わざわざストラップを装着する理由など、本来どこにもないはずだ。

スピードレースや、Boaがこれだけ幅を利かせる時代に、
ストラップ・バインディングを超えはしないまでも、
並び称されるようなシステムが未だ登場していないというのも、
よく考えれば不思議なことだ。
それだけこの世界に投資が行われていない事の顕れでもあるので、
このスポーツのこの先の振興のことを考えれば甚だ心配になってくる。

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そういう見地でこのStep ONを眺めれば、
質感や、工業製品としての説得力はさすがにBURTONだと唸らされる。
見る者に、直感で「新しい選択肢」の予感を抱かせるだけのチカラが、
ディテールに宿っていると感じた。

こういう部分を疎かにして、
肝心な部分の志の高さが伝わらないことの方がほとんどで、
その重要さに気づき、心血注げる企業って、ありそうでなかなかない。
今どきアップデートはサルでもできる。
どのレベルからスタートさせるのかが、とても重要なのだ。

私自身が履いてみたわけでも、滑ってみたわけでもないので、
その内容をここで云々することはできないが、
atuの話を聞いていても、そこそこの領域まで達成されていることが伺える。

以前私もAccucladeを使っていたので、それとの比較で見渡すと、
靴底が貼り付くようにボードに固定されるAccubladeと較べ、
踵の、しかも上部と、つま先の両サイドの3点に固定位置を設定し、
ブーツを外から下に向かって固定しようとするStep ONのアイデアは、
ストラップバインディングの装着位置を擬似的に再現して、
その操作感に近づけることを意図していることがよく分かる。

何より、Accubladeの足裏の硬さと、一段高い場所に乗らされている
違和感を考えれば、それだけでかなりの進化を遂げていることが想像できる。

ただ、atuも今回、滑走中に外れそうになったこともあったそうで、
それが、一日の終盤であったことを考え合わせれば、
正確な装着操作を徹底する必要性、それに対する集中した意識を、
一日を通して保てていないと危ないこともあるようだ。
こういった部分が年を追う毎にアップデートされ、
それに伴って安全性も向上されていくことを期待したい。

専用のブーツを含め、現状でバックカントリーでの使用までをも
考慮しているとは考えにくいが、スノーシューの使用や、
歩きやすさを考えたモデルも今後展開してくれるとウレシイ。
スプリットボード用の『Hitchhiker Step ON』とか、
出してくれるとは思えないけれど、「あったらいいな」とか、少し興味はある。

というわけで、このシステムが今後発展するのか、
意気消沈するのかは分からない。
でも、言ったように、この後に及んでまだ新しいシステムを打ち出そうとする
BURTONの気概、そして、トップランナーとしての責任感には
いちスノーボーダーとして、強い敬意を払いたいと思う。

歴史的な意味でも、BURTONの功罪はあるのでしょうが、
良くも、悪くも、スノーボード業界を牽引しようとしてきた
BURTONがいてくれて良かった。と、心の底から思う。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2018.01.24 | コメント(2) | トラックバック(0) | スノーボード

苗場【1/14】雪板 初試乗

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宿の辺りでも、夜の内からシンシンに雪は降り続いていて、
しかも、翌日曜日も午前中のあいだ降り続く予報だった。
視界不良も予想されるので早々にバックカントリーは諦め、
かぐらも混むだろうとふんで、この日は裏狙いで苗場に行くこととなった。

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風こそ弱めなものの、ご覧のように視界はかなり悪い。
予報通りに雪はこの時間も降り続いており、
一番下のコースでも、前夜からの雪は30cmほど積もっていた。

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しかして、前日のかぐら同様、この日の苗場の雪も、
らしくない軽い雪で、しかも、数日前の雨によってできた
硬い層の上に積もっているので、パウダーだと思っていくと
かなりガリッと足下をすくわれてしまう。
う〜〜ん、ほんの少しボトムが柔らかかったら・・・
新雪は軽くて良い雪なのにな〜モッタイネ〜〜〜
ホント、数日前に降った雨が悔やまれる。

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8時半から第1ゴンドラでスキー場上部へ向かうも、
ふわふわな見た目とは裏腹な、スリッピーな斜面が続く。
ただ、中腹の『女子リーゼンスラロームバーン』は、
吹きだまりもあって、そこはまあまあパウダーらしい足応えを楽しめた。

そのまま第2ゴンドラへ滑り込み、オカワリして、
今度は火打ちに抜けるボウル状の沢地形の楽しい『チャレンジコース』を満喫。
壁パウを蹴散らして遊ぶ。ちなみに壁は心配したほど凍ってはいなかった。

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もう一度、第1ゴンドラを降りる頃には、
頂上へ至る筍山ロマンスリフトが動きはじめ、我々が乗り込む頃には、
運転開始を待っていたと思われる人々ですでに大賑わい。

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芋洗い状態。パウダーも何もあったもんじゃない。
しかも、新雪の下はガリガリくんのコブ斜面。超手強い。

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今回は、決意と覚悟の下、MAGI38しか持ってきていなかったのですが、
前日のかぐらの三角で大当たりだったこととは対照的に、
この日の苗場では相性最悪・・・
「こういう場面をなんとかしようと思えれば、上達には役立つはず」
と、言い聞かせて別の意味でこの日の斜面と“向き合った” のだが、
とにかく疲れました。

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雪がグダグダになるまで滑って、
そのあとマッツンがワークショップで削った雪板に乗せてもらった。

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引っかかるセクションがない限り、ほとんど曲がれない、
基本的には直線番長。
そのかわり細々とした動きの自由度はハンパないので、
上手く扱えないと不安定この上ない乗り物だ。

よって、ふだんは見向きもしないような、
何でもない斜面が大冒険に変わる。
真っ直ぐ滑り降りるだけでスンゲー楽しい。
何より、できないことが最高に面白い!

その苦労を知っていればこそ、
できても可笑しいし、転んでも拍手喝采。
ゲラゲラととにかく笑いが止まらない。

新しい遊びの予感は大きいが、
これはバックカントリーのような向き合い方をする種類の遊びではないし、
グラトリのように、影で練習して上手くなっても、あまり意味がない。
何より、一人で黙々と打ち込むような種類のモノではない。

ひとしきりスノーボードで滑ったあとに、
前向きな暇つぶしとしてやるのがちょうどいい。
そして、仲間がいて成立する種類の、“他愛もない”、
そして、そこそこ “大人げない" 遊び。

これは明らかなパーティーマシンだ。
飲み会以外で、久しぶりに腹の底から笑った気がする。

スノーボードの楽しみは、コース滑走、バックカントリー、
そして、パウダーやピステンなど、面ツル斜面だけではない。
ひと滑り終えたあとの、斜面があまり楽しめなくなった頃から本領を発揮しそうな
この遊びの予感が堪らない。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2018.01.23 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

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埼玉のへそ曲がり

Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
スノーボード。
近ごろ波乗り。

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