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かぐら【1/13】今季初BC

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すでに1月も中盤。そろそろ登っておかないとなりません。

と、バックカントリーの話をし始めたところで、
こんなコトを言うのは申し訳ない気もするが、
近ごろの私は、スノーボードはゲレンデを滑る方が楽しい。

私の場合、バックカントリーに行くようになったのは、
ゲレンデ滑走に飽きたと言う理由が大半を占めていたことに改めて気づく。
なので、ゲレンデが楽しい場合、BCに出るのはつい二の次になってしまう。

とはいえ、バックカントリーに飽きたわけでも、
つまらなくなったわけでもない。
BCにはBCでしか味わえない楽しみがあるので、
今季ももちろんバックカントリーも楽しませていただくわけだが、
もしも「どっちの方が?」と問われれば、
今の私ならゲレンデ滑走と答えるだろう。

しかして、そんなコトばかり言っていると、
いざって時に必要になる登り筋が鍛えられない。
パーティーで行動することの多いバックカントリーの場合、
足を引っぱったり、最悪、ツアーを中断させてしまったり、
他人様に迷惑をかけることだけは避けなければならない。

もちろん、スプリットボードの場合は特に、
道具を事前にフィールドでチェックすることも重要な作業だ。
そのための準備は怠ってはならない。と、
心配性なオジサンなりに思う。

そんなわけで、私の初BCは毎シーズン、お決まりのかぐらで、
心も身体も、そして道具もほぐしていくのがルーティンだ。

今回はマッツン、ユカチン夫妻に、コモさんが付き合ってくれることになった。

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7時のリフト券発売開始時間に準備を完了させるべく、
5時前に埼玉を出発する。この日もマイカー出勤。
慣れた関越道ならお手の物だ。ドライブは楽しい。

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この日の予報は晴れ。
前日からの降雪もほとんどなく、
駐車場からすでにゆったりとした雰囲気が漂う。
降雪のあった翌日は、ロープウェイ乗り場に長蛇の列ができるほど、
ほとんど戦場のような殺伐とした空気が漂うので、
この日のような緩〜〜い空気感の方が私は好きだ。

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さておき、最強寒波はまだ日本海上空に居座っていて、
この日の気温もマイナス12℃!!!
私には、かぐらでこれほど気温が下がった記憶はない。

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7時半の始発ロープウェイで上山。
ロープウェイを降りて最初に目に入ってくる大会バーンも、
いつもより、ピステンが柔らかに見える。
そんなヨダレモノの誘惑を振り切って、かぐらエリアに向かう。

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ゲートオープンの時間まで、かぐらメインゲレンデで足慣らし。
しかして、この1本目のかぐらメインが最高だった!

見た目にきれいにピステンがかかっているように見えても、
風に叩かれる中腹部は特に、コーデュロイのまま
硬く凍っていることが多いのだが、
この日のピステンは、まさにピステン!(っておかしな言い方ですが)
こんなかぐらメイン滑ったことないっす!イッツ・ミラクル!

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とはいえ、そんな奇跡もこの一本だけで、2本目からはいつも通りに
ガタついてしまいましたが、だからこそのミラクル!
思い出更新だ。

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そのあとは、これまたいつも通りに、
この日のバックカントリーエリアを想像しながらコース脇に逃げ込む。
あとで聞いたのだが、数日前に雨が降ったようで、
軽い雪の下には硬く凍った層があり、たまにガリッと足下をすくわれる。
BCエリアでは尚のこと、これは気を付けないといけない。

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人も少なかったので、9時の5ロマの運行開始は避けて、
ゆったり9時半頃にハイクスタート。
それにしても良い天気。視界が良いと気分も良い。何より安心感が高い。

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この日は、見晴らしも今まで見たことないってくらいに
遠〜〜〜〜くまで見渡せるほど空気が澄んでいた。
先週の志賀に続いて、この日のかぐらもナイスビュー!

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途中、ツボ足で膝くらいまで埋まる場所を軽くラッセルしたが、
雪はとても軽い。

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視界も良いし、天候も崩れそうにないし、
何より雪もイイしで、なかなか狙えない「三角」まで行くことに決めた。

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久々に三角を真下から見上がる。
ここまでなんと1時間。速っ!!
すでにトレースラインができていたとはいえ、
いつもより30分以上速い。なかなかのペースだ。

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ご覧のように雪の結晶もきれいで、かなり軽い。

そして、ここから斜度がキツくなるのだが、
この日の雪は踏みしめやすく、とても登りやすかった。
何より、何事もなく1時間程度のハイクをこなせるだけの
登り筋もできていたようで、まずは一安心。
この感じなら3時間程度のハイクは確実にイケる手応えだ。

しかして、このあとになかなかの修行が待っているとは、
この時はまだ知る由もない・・・

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三角登頂!
気温の上昇とともに、日本海側がかすみ始めてしまっていたが、
それでもここからの見晴らしは、
いつも通り(三角には晴天の時にしか来られない)に素晴らしいものだった。

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今回は、私とコモさんがスプリットで、マッツン夫妻はスノーシュー。
三角くらいなら、っていうか、かぐらの場合はどちらでもあまり差はない。

そして、山頂でこのブログをお読みになっている方に声をかけていただいた。
三角の山頂でお会いするのも奇遇とも言えるが、
山頂くらいモロモロの濃度が高い方しか来られない場所ならば、
このブログの場合はさもありなん。ではありますかな。
さておき、これからもよろしくお願いいたします。

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11時30分、ドロップ!

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登ると滑るのとではやはり大違いで、
日射の影響で、滑るには少々ミルキーな足応えでしたが、
それでもやはり、三角の大斜面を滑るのは気持ちいいっ!

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ただし。
30cmほどの新雪の下に、凍った雪面のある部分もあり、注意も必要でした。

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この日の相棒は『MAGIC38』。
試しに、先日のTT165で調子の良かったセッティングにしてみた。
乗れなくもないが、やはりMAGICでは取り回しが重くなってしまった。
何本も乗り換えるような使い方をしていると、こういう問題が発生する。
ボードの良さを引き出しながら、自分の滑りを見つけるのは、ほんと難しい。
でも、それもまた楽しい。

さておき、三角のようなオープンバーンを滑るときに、
MAGIC38以上に気持ちの良いボードはないってくらいに気持ちイイ。
MAGICにして良かった!

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そして、途中で中尾根に登り返せばいいものを、
欲張って滑り降りてしまったのですが、
噂通りに沢はまだ埋まってはおらず、ボトムにも落とせずに、
中途半端なトラバースでムダに体力を削る修行系となってしまった。
ふくらはぎ痙りそう・・・き、きつい・・・

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というわけで、登り返して二巡目に突入する気マンマンだったのですが、
見事に心を折られてしまった・・・
でも、あとから気がついたのですが、
スキー場管理区域外へのゲートにつながる第5ロマンスリフトの
営業時間は、なんと12時まで。
管理区域外へ出る時間を制限したいのだろうが、
それにしたって早すぎやしないか??
これだと、中尾根か、反射板など、近場でないと、
事実上5ロマでの登り返しは不可能だ。
せめて13時にして欲しい。

まあ、この日はトラバースに体力を削られて、
それどころじゃあなかったので、エラそうなことも言えませんが・・・

ランチのあとは、いつものとおりにみつまたの大会バーンで
カービングに勤しむも、2時には足パンッパンッでギブアップ・・・

逃げるように温泉に浸かって、
日曜日に備えたコトは言うまでもない・・・

そのあと、休日出勤から解放されたOYくんも合流し、
かぐらにある飲み屋で、遅くまで飲み明かした。
さて、明日はどうしようか。

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 閑話休題 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

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みなさんは今シーズンから運用が開始された
『TREK TRACK』をご存じだろうか。
詳しくはホームページをお読みいただきたいが、
IoT通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」を活用した、
位置情報サービス。ってところかな。
このサービスの開発にマッツンが携わっていて、
それもあって今回使ってみることにした。

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このように、アプリで現在位置と、
進行中のトラックをリアルタイムに見ることもできる。

まだ認知されていないこともあり、記念すべき利用者第一号。
人の命に係わることなので、技術的なこと以上に、
これによってもたらされる安全と、もしもの時の責任の所在が
まだ不確定な状況で、そういった意味でもまだ発展途上の感は否めない。

でも、このようにIoT技術を駆使して山の安全を確保する試みは、
どんどん応援していきたいと思うし、様々なハードルのある中、
よくやってくれた!と、心からの賛辞を贈りたい。

はじめなければ、何もはじまらないのだ!

ニセコでの運用も予定されるなど、
今後の進化が期待されるサービスだ。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2018.01.22 | コメント(2) | トラックバック(0) | スプリット・ボード

私を離さないで

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『私を離さないで』(原題:Never Let Me Go)は、
先日、2017年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの
2005年に発表された同名小説を、2010年に映画化した作品。

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日本では蜷川幸夫演出で舞台化され、昨年には綾瀬はるか主演で
テレビドラマ化もされていたようだが、私はまったく知らなかった。
そもそもこの作品、ひいてはカズオ・イシグロのことも
私はよく解っていなかった。
なので、たまたまWOWOWでこの作品を観たときの衝撃が、
本当にすごかった。むしろ、予備知識が何もなくて本当に良かった。

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物語は「1952年 不治とされていた病気の治療が可能となり
1967年 人類の平均寿命は100歳を超えた」
という
パラレルワールドの存在を予感させる、SFめいたテロップから始まるが、
舞台は海外ドラマなどでよく見かけるイギリスの寄宿学校での、
どこにでもあるような少年一人に少女二人の三角関係が描かれていく。
この展開と『私を離さないで』という脱力しきった題名も合わさって、
冒頭の部分はかなり退屈に感じましたが、
せめて謎かけのような冒頭のテロップの解答くらいは確認してから
観るのを止めよう・・・とか思っていたら、

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「あなたたちは長生きができない」と、
あまりにも唐突に、女教師が生徒達に衝撃的なことを語りはじめる。

「普通の人は母親になることを夢見たり、
 人によってはカー・レーサーになることを夢見たりするでしょう。
 でもあなたたちは違います」

その脈略なく語られる一言で、
冒頭のテロップのことが急激に思い出される。

そう、彼らは臓器移植のための、生きた臓器の「畑」であった。

「だいたい3回目の“提供”“終了”します」

そう告げた女教師は、翌日解雇され学校を去っていき、
それによって、その臓器提供システムに反対する勢力の存在も示唆されるが、
誰かの命と臓器を引き替えにしてでも、死にたくないと願う人間の
良心を凌駕する悪意の世界が描かれる。

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彼らがオリジナルを持つクローン人間であることも示唆されるが、
それすらなんの気休めにもならず、むしろ、その悪意は更に凶暴化する。

彼らに絵を描かせてそれらを教師達が評価するシーンがあるのだが、
後半になってその意味が語られる。
それは「この子達に魂があるのか知りたかったからだ」と。

これは家畜を見て感じるところと似ている。
もう少し解りやすく言うと、鯨に対する感情に似ている。

観ていれば、彼らが単なる「畑」でないことは一目瞭然にわかる。
魂を持った普通の人間であることがわかる。

その証左として、愛し合う者はそれを証明できれば
「提供」に2〜3年の「猶予」が与えられるという噂が彼らの中で流れ、
やはり、その可能性にすがってしまうわけだが、
それが嘘であることがすぐに発覚してしまう。
ほのかに見えた希望が嘘だと分かる絶望感。

しかも、望むのは永遠の命や長生きではない。
たかが2〜3年延命される程度の話だ。

未来の出来事ではなく、過去の世界を舞台にすることで
ファンタジー感を高め、こんな吐き気のするような世界感を中和している。
それらが、決して諦めなどではなく、
短くも愛おしい人生を成就しようとする主人公達の葛藤を際立たせている。
この題名も、臓器を失っても生かされている者たちの絆を顕しているのだが、
読む者の裏をかくための仕掛けでもあったのだろう。

ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン主演の2005年の映画
『アイランド』でも、同様の臓器移植用クローン達の世界が描かれたが、
そちらはそうだとは知らされていない者たちが、それを暴いていく
物語であったので、むしろ痛快なSFアクションに仕上がっていた。

その『アイランド』の持つ悪意の濃度を、極端に上げた作品が、
この『私を離さないで』だ。

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主演は
キャリー・マリガン(『華麗なるギャツビー』)、
アンドリュー・ガーフィールド(『サイレンス』)、
キーラ・ナイトレイ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』)。

そして脚本を私の大好きな『エクスマキナ』を監督した
アレックス・ガーランドが担当していた。

彼らの発するイノセントな魅力が、余計に観る者の心を掻き乱す。
それ故にひどく後味の悪い物語なのだが、
そんな異物感をオブラートに包む演出方法も含めて、
決して「あり得ない」とは言い切れない、
人間の傲慢で、あまりにも欲深い本性を、
これ以上ない強い説得力をもって表現した作品でした。

ネタバレしてから観ても、この作品で観るべき部分の
ほんのさわりでしかありません。
是非ご覧いただきたいと思います。

(オススメ度:90)

テーマ:WOWOW/スカパーで観た映画の感想 - ジャンル:映画

2018.01.19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

雪板生活

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富士山もご一緒したONさんが、
スプリットボードでのスキー滑走技術研鑽のための“塾”を
主宰している話は以前もしたと思うが、
ONさんは、参加者の方々に塾のステッカーを配られている。

不肖私めが、その塾のロゴマークを作らせていただいていて、
今年もお手伝いさせていただいたのだが、
そのお礼に『雪板生活』のDVDをいただいてしまった。
ONさんありがとうございました。
(って、もうONさんってハンドルネーム使う意味ないか・・・)

スプリットボードでスキー滑走するのは、ほんと難しい。
スキーをやっている私でも難しい。
っていうより、スキーの技術はほとんど通用しないようにも思う。
でも、ハイク中に下り坂に出くわすことは案外多くて、
場合によっては滑落しそうな箇所を下る必要も出てくる。
もちろん、ボードを外して(アイゼン付けて)担いで下れば良いのだが、
そんな場合でも、そのまま滑って下れれば体力的にも時間的にも
効率的であるコトは言うまでもない。
そして、それができれば、何でもない下り坂でも緊張させられる
ことがなくなるので、精神的にもその恩恵は計り知れない。

スプリットボードの可能性が一気に広がると思うし、
何より、できたら楽しそうだ。

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話を本題に戻そう。
そう『雪板生活』である。

なぜにONさんが私にこのDVDを贈ってくれたのかは計り知れないが、
私にとって、かなりタイムリーだったコトは確かだ。

芽育のスケートに乗る私ですので、
そのクラフトマンシップに溢れた、人間味も野性味もある
製品の魅力も良く解っているし、近ごろは仲間内でも、
そんな芽育のワークショップで雪板を作った者もいたりして、
(冊子とDVD中にもその風景が写真で出てしまっております)
ジワジワと外堀を埋められるように、
雪板に対する興味が、私の中で高まって来ていた。

でも、私の今の時間割の中で、なかなか雪板に時間を割くことが
できそうになかったことと、何より、予算的な問題があり、
そんな気持ちを抑えなければならない、不健康な精神状態であったわけだが、
ちょうどそんな折りに、このDVDは届いてしまったワケだ。

そして、その内容も、
この「通販生活」のようなユルめのタイトルからも想像させられるような、
「何か最近、雪の上の居心地悪くないですか?」
「肩の力を抜いていきましょう!だって遊びなんだから」
といったメッセージに溢れていて、
まさに今の私のど真ん中を当て込んできていた。

ひょっとして、同じように既成概念に囚われない、
“ちょっと変わった塾” を主宰するONさんだからこそ、
そんな私の気持ちを見透かしていたのかもしれない。

というわけで、私の中の雪板度が高まってきてしまっている。
こういった自分の可能性が広がる予感を逃してはいけないことは、
私とサーフィンの出会いのときに痛いほど感じているので、
この先どうなるのかは、推して知るべしではありますが、
“へそ曲がり者らしい” アプローチで楽しんでいきたいと、
今は思っております。

はてさて、この先どうなることやら。
  

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2018.01.18 | コメント(2) | トラックバック(0) | スノーアクセサリー

Gentemstick aleXYoder Pro Model

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先日の北海道トリップの三日目、アンヌプリでは、
Gentemstickのニセコ・ショウルームでテストボードを借りた
『XY』を試した。

昨シーズン、OYくんのスティングレイに乗らせてもらい
その取り回しのし易さと、安定感の高い滑走性の塩梅の良さに
舌を巻いてから、その親分的な存在であろうと想像される
『XY』に興味が沸いていた。

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何より、アレックス・ヨーダーと言う人の、
肩の力の抜けた柔らかでいて力強い滑りに惹かれている人も多いと思う。
そんなヨーダーのプロモデルなので、尚のこと興味は尽きない。

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ありがたいことに、テストした日のアンヌプリは、
想定外のパウダーランができたため、
コイツを試すにはまさにうってつけとなった。

というか、状況が良すぎて、関東圏で使うのと、
かなり温度差が出そうで、その方が怖いほどだった。

なので、一応乗ってみた印象も書いておくが、
例によってあくまでも参考までに。

まずは、深雪でのフロート感ですが、テールの反発力の強さと、
真四角に切り取られた広大なトップから、それはFlyfisk以上に感じた。
とにかく、私の体重でも両足を裏側から押し上げるような強い浮力で、
踏み込みに対するレスポンスがもはや尋常ではないレベル。

FlyfiskもBigfishも、トップの浮力は同じくらいに強いが、
ピンノーズを採用するぶん、切り裂いて進む印象がある。
対してXYは、それらよりも更に遠い位置から浮力を発生させはじめ、
新雪を乗り越えるように進んでいくので、
同じ程度に感じても、それらはまったく質の異なるものだ。

そしてXYは、Flyfiskですらテールは沈んでいると思わされるほど
テールからも強い浮力を感じさせ、この際、その反発力に関しては、
深雪であっても、ほとんど圧雪レベルと申し上げて問題ないかと。

そんな豊かなレスポンスを頼りに、深雪であっても踏み込めるので、
どんなアクションにも応えてくれそう。
私はアクションを入れるよりも、きれいな定常旋回を好むので、
当ててもスプレーを上げるくらいなのですが、
TTあたりでスプレーを大きめに上げようと引っかけに行って、
ストール気味にターンが緩んでしまうような場面でも、
XYなら「我関せず」といった感じで、
そのまま旋回を続けていってしまうほど “深雪を喰う”感触が強い。

そんなXYの特性は、
パウダーランでの不安定さに不安を感じている人にとっても、
いい相棒となるかもしれません。
(ただし、長大なスタンス幅からも、身体の大きな人に限りますが)

一点心配なのは、このミもフタもないほどに圧倒的な浮力の前では、
北海道の軽い雪でさえミルキーな足応えに感じさせてしまうのだから、
関東の重い雪でどうなるのか、私には想像もつかない。

対して、圧雪での動きは、少々大きめに動き出す感じこそすれ、
私にはほとんどスティングレイと同じにしか感じられなかった。
スティングレイに乗るOYくんも、同じとは言わないまでも、
充分圧雪でもカービングターンができると言っておりましたので、
見た目の迫力以上に、軽快に動かせるボードなのだと思う。

今はTTにゾッコンの私ですので、
これをしてXYが欲しいとは思いません。
でも、この素性はズバリでバックカントリー向き。
もっと言えばプリットボード向きだと思う。

GIANT MANTARAYにはきちんと乗ったことがないので、
私には比較ができないが、
この際XYにスプリットがあっても問題はなかろう。
何よりヨーダー自身スプリッターでもあるしね。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2018.01.17 | コメント(5) | トラックバック(0) | スノーボード

志賀高原縦断【1/7】

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日曜日の朝は、OYくんのお導きによって志賀高原に決定。
志賀に関してはOYくんも久しぶりだという。
なかなか足の向かない場所に行くのは、
こういう優柔不断な旅のときこそ好機だ。
ちなみに、私の場合はと言うと、志賀へ来たのは平成元年くらいだから、
30年ぶり以上だ・・・

昨晩降り出した雪は、深雪への願いも虚しく、
やはり22時には止んでしまい、
宿の前はすでに何事もなかったように融雪が済んでしまっていた。

しかして、この日も昨日に引き続き、気温はマイナス10℃越え。
凍てつく景色がまた美しい。

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この日もOYくんとは別に、飯山の駅前の宿から自分のクルマを運転して
志賀高原に向かったのだが、その途中、圧雪された道を堂々と歩く
キツネとすれ違った。これも何かのお告げか???

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焼額山の第2ゴンドラからスタートしたのだが、
ゴンドラを下りるとほとんどホワイトアウト。

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標高を下げるとガスから抜けて視界が開けた。

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前日の戸隠もそうだったが、ここ志賀高原もスキーヤーが多い。
だいたいスキーヤー:8に、ボーダー:2くらいの割合に感じる。
いつも半々か、スノーボーダーの方が多いくらいの
スキー場を滑ることが多いので、
タイムスリップしたような錯覚に陥るほど、異次元感ハンパなし。

でも、スキーに飽きてスノーボードに移籍した者や、
“新しい” スノーボードというスポーツに憧れて入門してきた者が、
もう一巡した昨今の場合、これからは始める方にとっては、
先入観なく、新鮮な気持ちでスキーと向き合うことができるだろう。
そうしてスキー人口がまた増えたら良いな、と思う。

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焼額山でゴンドラを2本やっつけたら、お隣の奥志賀へ移動。
そう、この日は志賀高原共通リフト券。

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志賀高原にある18のスキー場全てで使えるリフト券。
つまり、1箇所に留まっていたらモッタイナイわけだ。

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そして、結果的にこの日のベストは、朝のうちに行った奥志賀高原。
嘘みたいに雪が軽い!
これもマイナス10℃を越える気温のおかげだ。
コースの端に残る新雪も、ベタつくことなくフワッと蹴り飛ばせる。
いんや〜〜〜!これまた想定外の予想外。

ただ、残念なのは、まじめにピステンかけてるコースがほとんどないこと。
TT向きのコースでは決してない・・・

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共通一日券を使って、一番北に位置する奥志賀高原から、
南下できる所まで行ってみることにする。
まずは焼額山に一旦戻って、一の瀬、そして寺子屋スキー場へ。
気分はほとんどツアースキーでの縦走だ。縦走したことないけど。

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もちろん、リフト券を共通化させるなんてことが夢物語の時代から、
増殖、増築を繰り返してきたオールドスクールなスキー場を、
なんとかかんとか連絡させているような状態なので、
各スキー場を繋ぐ連絡コースのアクセスは、かなり悪い。
スノーボードだととにかくタルい・・・
ほぼ100%そのまま滑り込むことはできない、時にボードを持って歩き、
最低でもワンフットを余儀なくされる。マジで縦走気分。

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東館山

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ジャイアント

途中、国道を越えたあたりからは、
とにかく辿り着いたのは蓮池だってこと以外は、
どこを通ってきたのか、どうやって戻るのか、もうワケがワカラン・・・
というわけで、途中気に入った斜面があれば繰り返し滑ったりしながらも、
だいたい2時間かけて蓮池スキー場までやって来た。
奥志賀高原の麓から直線距離で約9km。
まあとにかく行けるところまで行ってやった。

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そうして焼額山へ戻る頃には、これでもかってほどの晴天となった。
ガッツリ降ったあとにカッキーンと冷え込んだあとの晴天は、
その景色を5割増しに美しく魅せる。
まるでアルプスか、カナダのようだ。どっちも行ったことないけど。

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東館山から焼額山を臨む

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いやはや。景観だけならシーズン・ベスト。
いや、ここ数年見渡してもベストに美しい景色だったかもしれん。
ひょっとして、朝出会ったキツネ様のおかげか。

というわけで、いつも半日であがってしまう私にしては珍しく、
リフト開始の8時半から3時過ぎまで、みっちり滑り込んでしまった。
北海道での滑り込みの成果か、下半身の滑り筋もできてきたようだ。
あとは、まったく使っていない登り筋の方をなんとかしないと。

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湯田中の駅舎にある温泉に浸かってから、
成人の日の月曜日も滑ってから帰るというOYくんとはここで別れ、
一足お先に帰らせてもらうことにした。

天候的にも、体力的にも、道具的にも、
新年から立て続けに、なかなか良いスノーボーディングができている。
そのほとんどが自然任せで、私にどうこうできることではないが、
私にどうこうできる範囲だけでも、この調子を維持していきたいものだ。
と、切に願う新年であります。
  

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2018.01.16 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

戸隠スキー場【1/6】

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正月休みから一日だけ出社して迎えた成人の日の三連休は、
OYくんと “なんとなく" 長野方面へ。
金曜の晩から小布施まで前乗りしていたOYくんの現地リポートによって、
夜の時点で目的地が決定し、埼玉を4時に出発して上信越道を北上し、
一路、戸隠を目指すことになった。

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今回はOYくんが月曜日も滑ると言うことで、
一泊二日で帰る予定の私は、久しぶりに自分のクルマで雪山を目指す。
助手席でおしゃべりしながら雪山へ向かうのも、もちろんラクでいいが、
好きな音楽に身を委ねて、一人運転に集中する旅路も悪くない。
何より、私は運転が好きだ。

誤解のないように申し添えておくと、
“自分のクルマを" 運転するのが好きだ。
乗る度に「良いクルマだな〜〜」とため息が出てしまうくらい
自分のクルマが好きだ。

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とかいいながら、険しい凍結路も予想される麓からスキー場までの道は、
OYくんの四輪駆動に乗り換えたことは言うまでもない。

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さておき、戸隠スキー場に来るのはこれがはじめて。
北海道を別にしても、いかに私が新潟と群馬から出なかったのかと、
あらためて自分の出不精ぶりと、内弁慶でへそ曲がりな性格を思う。

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嬉し恥ずかしシニア割。
60歳からシニア割にしているスキー場が多い中、こちらは50歳から。
「50歳をシニアと呼ぶな!」と言いたいところだが、
もちろん、ここは素直に恩恵に預かる。

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この日の長野県北部は残念ながら前日からの降雪はなかったが、
この冬一番とかの寒気の影響で、気温は各地でマイナス10℃を下回り、
ここ戸隠の朝も凍り付くような寒さであった。

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おかげで、すっかり水分の飛んだ斜面の雪は、
北海道並とまでは言わないものの、
このあたりでは極上の部類に入るレベル。
しかも、ここ戸隠のディガーさんは良い仕事してる。
とてもきれいなピステンがかけられており、
その雪質と相まって、気持ちは天井までアガりまくる!!!!

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ゲレンデの真正面に、スキー場のどこからでもイヤって言うほど見える
切り立った壁のような山が戸隠山と九頭竜山。
これほど威風堂々とした山容なので、もちろん地元の山岳信仰の対象だ。
ちなみに戸隠神社は創建二千年を超える歴史ある神社。
とにかくいちいち神々しい。

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もちろんランチは戸隠そばだ。

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そしてもちろん、この日の相棒は『TT165 Softflex』。
ミズメがお出かけ中の今、コイツに乗らずにいつ乗るの!今でしょ!
とか、つい独り言つ。

乗り始めてから、毎回のようにスタンスやら、バインディングのアングルやらを
あーでもないこーでもないと調整して来たが、
いよいよバッチリ決まるセッティングを見つけてしまった。
ほとんど神がかり的。これも戸隠山のおかげか。

このセッティング自体は他のボードでも試したことがあるので、
TT165にだけ効果のあるものかもしれないが、
それにしても、今までで私が乗ってきたボードの中でベストと言える。
とにかく後ろ足が、今まで以上に強く踏めてしまうので、
不安定に感じるほどキレる165でも前のめりに踏んでいける。

一番苦手意識のあったボードが、一番乗りやすいと感じるというのも、
これまたお告げか何かか???

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ちなみに、この象さんのステッカーは、

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ミズメのテールに貼っている曼荼羅ちっくなステッカーと同じ
白馬にある『roundAbout』さんのもの。
インド方面の幾何学的な様式を採り入れたオリジナリティ溢れるデザインは、
ほのかにチベット的な薫りも感じさせて、癒やし効果すらアリ。
パタゴニア白馬店の真向かいにあるので、興味のある方はゼヒ。

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そんなわけで、天気は良いわ、景色は良いわ、雪は良いわ、
ボードは踏み込めるわで、この日の戸隠は存外に楽しませてくれた。
この天候は戸隠に限ったことではないので、
この日滑りに出かけられた方は皆さん満喫されたことと思うが、
この幸運が、どこか「戸隠だからこそ」と思えたのは、
ここが初めてだってことと無関係ではないと思う。
まだまだ新しい発見は隠されているね。(戸隠だけに)

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すごい眼力の鹿の剥製のある温泉でほっこりして外に出ると、
雪が降り始めていた。その後、ゴン降りに変わった。
朝まで降り続くようなことはなさそうだが、
標高の高い場所ならそこそこ状況は良いかもしれない。

さて、OYくん。明日はどこ行く?
(つづく)

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2018.01.15 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーボード

北海道 4Days 2018【Last Day:ルスツ再び】

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前夜に倶知安で呑み散らかした翌朝は、急がず慌てず、
ニセコワイスホテルの朝の名物(と勝手に私が思っている)
厚切りベーコンを頬張ってから出発。
夜明け前から行動することが多いので、
ほとんどは素泊まりにするのだが、そんなわけで、
ワイスだけは必ず朝食付きだ。

さて、いよいよ今回の旅も最終日。
「長いような、短いような・・」と、本来であれば書き出したいところだが、
北海道の場合、いつも短くしか感じない。
いつもあっという間に終わってしまう。
本当に楽しい時間とは、ことほど左様に短く感じるものなのだ。

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倶知安駅前のホテルに泊まっていたノブから「いいからルスツ来い」と
いつものように藪から棒に連絡があり、これまたいつものように、
言われるままにルスツに向かうと、
この日も勝巳さんとカントクが待っていてくれた!
約束はしてなくても、こうやってシレッと現れて驚かせてくれる。
滑りだけでなく、そんなサプライズな登場も含めて
いつも我々を楽しませてくれる。素敵なエンターティナーだ。

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この日のルスツは朝から気持ちの良い晴天。
先日の湿雪とはうって変わって、踏みしめる雪質も
いつものルスツに戻っている。どうしたって最高の予感しかしない。

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それでは遠慮なく勝巳さんを追いかけて行きましょう!

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例によって端から順に美味しいピステンを戴いていく。
かは〜〜〜〜っ!マジに美味し!これぞルスツ!まさに極上!

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一通りピステンをシバき上げたら、ちょいと脇にそれて、
これまた貸し切りの深雪をノートラックでいただく。感無量。

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勝巳さんは元より、カントクの滑りもかなり見応えあり。

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大方食い尽くしたところで、勝巳さんは戻られることに。
ほんと勝巳さんにはいつも頭が下がる思いだ。
だからこそみんなに愛される人なので、お誘いの声がかからない日はなく、
シーズン中の週末はほとんど連日出動されている忙しい身なのですが、
嫌な顔をしないどころか、
こっそり現れて我々を驚かせようとまでしてくれるサービス精神旺盛な方だ。
恩に報いたいと心から思わせてくれる人はそういない。

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勝巳さんと別れたあとも、6時間券の時間いっぱいまで、
カントクがWestエリアを案内してくれるという。
カントクもまた義理堅い人だ。これまた頭が下がる。

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Westエリアを滑るのは、これがほとんど初めて。
さすがはガチのローカル。ほんの少し外しただけなのに、
お宝が隠されたような場所に次々と案内してくれる。
もちろん、とんでもないパウダーの深雪なんてことはないが、
微妙にややこしいツリーの中だったり、
アイデア次第でラインが透けて見えてくるような
攻略し甲斐のある場所で楽しませてくれる。
そして、そんな誰も行かないようなややこしい林を抜ければ、
まだまだ面ツル箇所が多く残る場所に出くわすわけだ。

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そんなわけで、この日はまさにSPOONFISH向きの舞台。
今回の北海道トリップには、
『TT168ミズメ/ヒノキ』と『SPOONFISH』を持ってきたわけだが、
テストボードをレンタルしたり、
ミズメをチューンナップに置いて来たこともあって、
最終日になってやっとSPOONFISHの登場となった。
気分的にはミズメに乗りたかったので、
チューンナップに出していなければミズメに乗っていたと思うので、
ある意味正解。

もちろんここで、いつもの通りに「SPOONはやっぱいいわ〜〜」と
褒めちぎりたいところではありますが、今回ばかりはそうでもない。
むしろ、Eastや、Isolaエリアではミズメに乗りたかった気持ちの方が大きい。
やっとTT乗りらしくなってきたってことなのか。

帰ったらイの一番にTT Classic SoftFlexに乗ろう。

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そうして、年末年始4日間の北海道トリップは、無事幕を閉じた。
くどいようだが、本当に北海道は良い場所だ。
雪、景色、食にお酒もさることながら、人の良さも格別だ。
勝巳さん、カントク、今回もありがとうございました!

そして、ショウタくんにノブ、いつもありがとう!
またすぐに会えると思うが、それまで達者で暮らせよ!
ぺ〜〜〜ッス!

テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ

2018.01.12 | コメント(2) | トラックバック(0) | スノーボード

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Author:埼玉のへそ曲がり
オートバイと
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近ごろ波乗り。

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