
夏にニセコダウンチルの、まさにメッカを訪問してから、
ダウンチラーたちが、どれほどのダウンヒルをこなしているのかを目の当たりにして、
自分のあまりのできなさ加減に、思わず目が回ってしまった。
まったくもって、見るのとやるのとでは大違いだ。
おかげで目の醒めた私は、戻ってからは更に傾斜のきつい坂を見つけては、
イソイソとスケート・カービングの練習に励んでいる。
(転んで手を怪我したりはしておりますが・・・)
んで、前からよく知る、それまでは絶対に滑り降りられないと
決めつけていた坂が、家の近所にあるのですが、改めてメッカから戻り
坂の上から見下ろしてみると「あ、こんな感じ」と思える
適度な斜度であることが判明し、近ごろはそちらで遊んでいる。

そちらでだいたい傾斜角4°程度。
苗場スキー場の麓に並ぶ初級者コースでだいたい10°ほどであるが、
典型的な雪崩れ地形が38°とか言われているので、
4°とか言われるとかなり拍子抜けするが、こちらでも体感的には
15°くらいに感じる、自転車で登るにはそこそこ太ももに堪える程度の斜度で、
滑り降りるには充分に手強い坂であった。
そんな坂も、今では下まで難なく降りられるようになってきた。超楽しい。
となると、もちろんお次は更に険しい斜度に挑みたくなるわけだが、

こちらはこの間出かけた先でたまたま通りかかった坂で、こちらの斜度が5°程度。
残念ながら、1°違っただけですっかり制御不能。
すぐ踏み込みが抜けてしまい、坂の上に向かって巻くように曲がれないので、
上手いことスピードを殺しきれない。
「ジャッ」っとドリフトさせて速度をコントロールするなんて芸当は到底無理だ。
ドリフトなしでなんとかこれくらいの坂を無難に降りられるようになってから、
もう一度メッカに赴きたいと思っている。
まったくもって、ダウンチルへの道は遠く険しいが、
そんな苦労よりも、新しい遊び道具が手に入った喜びの方が勝っている。
そして何より、最初は苦労して降りていた坂を攻略するにあたって、
最終的に突破口となったのは、上半身の先行動作だったので、
これは今季のスノーボードにも良い影響が出るのではと、
予感がビシバシ来ている。
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さて、今回をもちまして、
年内の更新は最後とさせていただきます。
皆さま、今年も当ブログをお読みいただきありがとうございました。
それまでまともにやったこともなかったスケートですが、
今年の春のダウンチルセッションで、ダウンチルデッキのボードを手に入れ、
スッ転んで怪我をしたりしながらも、ズッポシとはまり込んでしまいました。
そして、サーフボードを短くしたことから、
更にグググッとサーフィンにのめり込めるなど、
私のヨコノリライフが、より濃密に進化したことが、
今年の一番のトピックでございましょうか。
来年もこの延長線上に乗っかって、
また一年を面白おかしく過ごしていく所存でございます。
引き続き来年もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
新年は10日(火) からの更新を予定しております。
それでは、皆さまに最高のパウダースノーと最高の波、
そして最高の新年が訪れますように!
良いお年を!
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テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ
2016.12.28
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今年は『Car 団地』シリーズもお休みになり、
『FOURTH PHASE』に、『DOWNCHILL』以外で、
個人的には要注目のスノーDVDは見当たらなかったのだが、
各所でこの『RIDERS LINE』の評判を聞くことが重なり、
私も買って観てみることにした。
制作は『八甲田 風と樹氷の山』、『雪崩の山 谷川岳』、『HIGH FIVE』の
オカケンシネマなのではありますが、それらの作品とは違い、
『ゲレンディング.com』というスキー場紹介サイトから派生した
ゲレンデ滑走のノウハウを紹介するDVDのようで、
ネットと併せて楽しめる、立体的な構造になっている。
なので、このDVDだけを観て、その是非を云々できない作品でありました。
興味のおありになる方は、DVDとネットと、両方を併せて観て欲しいと思う。
そんなわけで、この作品は、ゲレンデのちょっとこだわった滑り方、
ひいては新しい楽しみ方や、見飽きるほどに眺めてきた、ゲレンデという存在に、
フレッシュな視点を訴求するためのものであって、
単純な “ハウツーDVD” というわけではないのではありますが、
それを踏まえた上で、あえて感想を述べさせていただくと、
やはり実際に上手い人について滑ることが、一番大事だなあと改めて感じた次第。
ゲレンデの遊び方や、細かいアドバイスなど、なかなか上手く紹介されていて、
とても参考になるのですが、例えば、私の場合を説明させていただくと、
登場するライダーたちが、一体どんなスピードで滑っているのかに関しては、
映像から計り知ることは、どうしてもできない。
それは、実際にライダーのあとを追いかけてはじめて、
風圧の強さ、膝に伝わる重力の重さ、ハイバックから伝わる荷重などから、
想像よりもずっと強く、速く、短い時間で素早く操作を連続で行いながら
滑りつなげていることを知ることができるからだ。
逆にスピードを乗せらない緩斜面で、
バランス感覚を養うトレーニングについて、このDVDの中でも紹介されているが、
むしろごまかしの利かない低速の方が、その難易度を窺い知る事が難しい。

佐々木勝巳さんの後ろを滑っているといつも感じるのだが、
勝巳さんは緩斜面でも深いターンで回していく、
勝巳さんのトラックをなぞるように後ろに着いていくわけだが、
曲げようと踏み込むとストールしてしまって更に速度が落ちてしまう。
そこを勝巳さんは速度を殺さないどころか、むしろ加速していっているように見える。
このことも言葉にするとこうなるのだが、この超常現象を、
実際に体験してもらわないと、この不思議感は絶対に伝わらないと思うし、
それを体感して初めて自身の物理的な課題が浮き彫りになると私は思う。
だから、ターンひとつとってみても、問題になるのは、
ターンのサイズや視線ではなく、ターンのあいだのスピードの方だと私は思う。
壁を駆け上がるのも、大きなスラッシュを上げるのももちろん同様で、
勘の良い人であれば、「あそこまで上がるのはそれなりの速度が必要だ」と
気がつけると思うが、私は実際に後を追いかけてみるまで、
それに必要な速度と、壁のひとつ前のターンで、速度を殺さない滑り方の重要性や、
その速度でぶつかるように壁に入るときに、
それに潰されない脚力の必要性を理解することができなかった。
テレビのモニターからそんな重力を感じ取るのは、
3Dを駆使したバーチャルリアリティ(VR)映像でも無理だ。
そういった重力感を自身の身体で感じてはじめて、
この映像の意図する目的を理解することができるように思う。
だからこそ、是非一度プロライダーと呼ばれる人たちとのゲレンデセッションを
してみて欲しいと思うし、プロライダーたちにはそのための機会を
ひとつでも多く作って欲しいと願うばかりだ。
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とか、つらつらと書いていたら、その『ゲレンディング.com』で、
「ライダーセッション」についてのページがアップされていました。
テーマ:スノーボード - ジャンル:スポーツ
2016.12.21
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