ディス/コネクト

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フィッシング詐欺やリベンジポルノ、なりすましにいじめなど、
ネット上に渦巻く悪意は後を絶たない。

仕事にかまけて息子と向き合うことのできなかった父親。
学校では仲間はずれにされ、掲示板で知り合った女性とのチャットだけが
唯一の楽しみになってしまっている、いじめに合っている息子。

その女性になりすまして、友人のいないいじめられっ子を騙して
遠巻きにそれを眺めて笑いものにしているのは、
何気ない仲間との悪戯だったはずだったのが、
いつしか後戻りできないところまで行ってしまう少年。

そして、その少年と二人で暮らす父親は、
ネット詐欺を調査する調査員。

最近会話も途絶えがちになった夫への不満を、チャットルームで漏らす妻。

妻のチャットからパスワードなどをフィッシングされてしまい
貯蓄の多くをだまし取られてしまう夫。

仕事のストレスをサイバーセックスで晴らす女性。

サイバーセックスを仕事にしながら、ここではない何処かを探す少年。

手を伸ばせばすぐそこにいる人と繋がり合えずに、
姿も形もない、どこに存在しているのかも分からない人間と
繋がり合おうとする人々。

今作はそんなネットに依存してしまった人間の弱い部分に巣くう
心の闇をあぶり出しています。


予告編でもテロップで入れられているが、
この映画を観て思い出すのは、2004年公開の『クラッシュ』。




自動車事故のクラッシュと、人と人が軋みをあげながらぶつかり合う
衝突(クラッシュ)をかけたこの作品は、『ディス/コネクト』とは逆に、
現実世界で起こる人間関係の生む軋轢について描いています。

離れれば寂しくて、
近ければ摩擦が起きる。

いずれの作品も、不完全だからこそ繋がりを求める人間の弱さと、
繋がり合うことの尊さ、気高さを描いていることにおいて
まったく同じモチーフであると言えます。

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んで、久しぶりに『クラッシュ』が観たくなり、
こういうときはもちろんその場で観られるネット配信のiTunesを探したのだが
残念ながらレンタルはなし。ダウンロード購入するなら2,000円ってことなので
いっそAmazonでBlu-Rayを買うことにした。2,250円也(Prime会員送料無料)。

ついでにというわけではないが、『PAYBACK』も買ってしまった。
こちらは1999年公開、メル・ギブソン主演の超のつくハードボイルドもの。
すんごい好きなんだけど、WOWOW含めてまったく放送してくれないし
かといってこの頃のB級作品となると、レンタル店で探し出すのも面倒なので
いよいよ買ってしまった。レンタル落ち商品で300円なので
送料を入れてもレンタルとトントンだ。

届いたのだけれど、ちょっと寝かせておいて、気が向いたら観ようと思う。
  

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2015.07.31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

MICHELIN Anakee WILD

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ミシュランからブロックパターン採用の『ANAKEE WILD』なる
新しいオフロードタイヤが登場するらしい。
現在、ビッグオフローダーと呼ばれるオートバイ用のタイヤで、
特にオフロードに向いているモデルが枯渇しているのでこれは朗報だ。

小排気量モデルとは違い、車重も嵩むし、より高いパワーを発生するため
高速走行などの高荷重に耐える剛性が必要で、
そこに砂利道や泥道でもグリップさせられるトレッドパターンや、
しなやかなサイドウォールの剛性に適切なコンパウンドも併せて求められる。
そのためモトクロスやエンデューロで使われる本格的なオフロードタイヤと
ホイールサイズが違うことと、そちらがチューブタイヤであることに対し、
ビッグオフ用はツーリング性を考慮してチューブレスタイヤであることなど、
開発が一筋縄ではいかない理由は山ほどもある。

BMW R1200GSの世界的な大ヒットにより、
各社同様のビッグ デュアルパーパス モデルを送り込み市場は活況なのであるが、
そのほとんどのユーザーは主に舗装路の上を走っている。
開発が面倒なことに加えて、舗装路から砂漠までその用途は余りに広く、
そのすべてをひとつのタイヤでカバーするなどほとんど無理なお話。なので、
ある程度使用状況に合わせて細分化してラインナップする必要があるわけだが、
バカでかく、しかも高価なオートバイで、わざわざ転びに行くような
悪路に分け入る変態の数などたかが知れていて、
要は採算に合わないため、オフロード寄りのタイヤというのは
タイヤメーカーでの開発の優先度がかなり低くなってしまうわけだ。

以前私もHP2 ENDUROに装着していた『メッツラーKAROO 3』は、
舗装路からダートまでの広いレンジを、逆にこれ一本でカバーしようとした
意欲作であったが、それでも舗装路70%、悪路30%程度といったイメージ。
もちろんそのKAROO3だって、耐摩耗性に加え、高速での快適性など、
高い次元でその相反する要件を満たしていると実感できるものなのであるが、
ひと度でも舗装路10%、悪路90%なんていう変態用タイヤを
履いたことのある方ならついついそこへの郷愁に後ろ髪を引かれることだろう。

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ANAKEE3は私もR1200GSで使っているが、
かなりオンロードに向けて開発されているのは
このトレッドパターンを見ても明らかだ。
これを見たときには、ミシュランは悪路を走破するためのタイヤの開発を
もう諦めてしまったのかと残念な気持ちになったものだが、
このWILDの登場でその真意が読み取れるように思う。

つまり、先述したレンジの広さをラインナップによって
カバーし合う戦略であると考えられ、ANAKEE 3にはない、
ANAKEE WILDのダート性能の高さに否が応でも期待が高まるというものだ。

HP2 Enduro用の18インチリアホイールを入手し、
そこから更にダート走行に特化した変態用タイヤへの選択肢が拡がった私には
今のところANAKEE WILDを使う機会はなさそうだが、
こういったオフロード向けのタイヤの選択肢が拡がる傾向は大歓迎だ。
  

テーマ:BMW バイク - ジャンル:車・バイク

2015.07.30 | コメント(2) | トラックバック(0) | HP2 Enduro

GQ 9月号 特別付録 MAISON KITSUNÉ スターバックスカード

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GQ9月号の特別付録はメゾンキツネのスターバックスカード
スタバ中毒の私としては是が非でも手に入れておきたいところ。

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GQにスターバックスカードが付録するのはこれが初めてではなく
2013年の1月号にトムブラウンのカードが付録したことがあり
ヤフオクで高値で取り引きされたりと、
そのときもかなり話題になったのだそうだ。

というわけで、弊社の受付嬢に根回しをしておいて、
会社の蔵書として毎号届くGQから、無事メゾンキツネの
スターバックスカードを差し押さえることに成功した。

んで、すでに数回使っておりますが、
ただでさえ健康的で素敵な笑顔を絶やさないスタバの店員さん(♀)に
「あ!これメゾンキツネのカードですよね!初めて見ました!」
なんて、さらにキラキラとした笑顔を向けられて、
つい会話に花が咲いてしまうところが、こいつの一番の効能と言えるだろう。

ハピネス。
  

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2015.07.29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 徒然

てんこ盛りの週末

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部下やら、友人達が苗場スキー場に大挙して向かったこの週末は、
関東で38度越えのとんでもない猛暑に見舞われた。

そんな中、まず土曜日に朝から茨城の海で波乗りに興じ・・・

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隅田川花火大会と時を同じくして開催された、地元の花火大会を楽しんだ。
不景気のせいか私の住む自治体主催の花火大会が開催されるのは5年ぶり。
でも、実際私が観に来たのはこれがはじめて。
5,500発ほどなので、ほんと地味〜な片田舎の花火大会ですが、
ぷらぷらと歩いて行ける花火大会って、なんだか素敵だ。
納税している甲斐があるってもんだ。地元愛に目覚めそう。

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明けて日曜日は、ホント久〜〜〜〜〜〜〜しぶりに、
鈴鹿8時間耐久ロードレースなんてテレビで観てみたりした。

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しばらく気にも留めていなかった鈴鹿8耐に、私を引き戻した張本人である
ケーシー・ストーナーは、スタートから1時間経過したあたりで、
ライダー交代後ほんの数周でクラッシュ・・・なんてこった〜

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ストーナーが転んでからは、もちろん残りの7時間テレビにかじりついて
観ているわけもなく、「27時間テレビ」とザッピングしたり、
録画しておいた映画を観たりしながら、
1時間おきくらいに覗くように観ているだけですが
それでも久しぶりに観る8耐は、なんだか面白かった。

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今回優勝したヤマハも8年ぶりのワークス参戦とかで、
もちろんゼッケンは伝統の「21」。

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その「21」伝説が始まった今からちょうど30年前となる
1985年には私も鈴鹿にいました。
あの日の2コーナー席も、茹だるように暑かったな〜〜〜懐かしいなあ〜

それはそうと、いつから「西シケイン」なんてできたの?
もう「まっちゃんコーナー」じゃあなくなってるじゃん!
それに、「日立オートモティブシステムズシケイン」って何だよ???
あそこは「カシオトライアングル」以外の呼び方なんて知らないよ。
オレに何の断りもなく勝手に変えやがって・・・

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夜はサマーブレイク前、今季前半戦の最後となるF1 ハンガリーGP観戦。
いや〜荒れたね。アロンソ5位入賞はモチロン存外に嬉しかったけど、
ケチな違反行為を重ねて、1レースに何度もペナルティを受ける
素人みたいなレーサーのおかげもあっての入賞には素直に喜べない。
マクラーレンホンダの後半戦の躍進に期待だ。

そのあとはF1と同じ時間に放送していた「世界の果てまでイッテQ」を録画して観て
雪山の涼やかな映像に癒された。

と言った具合に、
昼間はエアコンもマトモに効かないような猛烈な暑さの中、
一日中テレビの前に引き籠もって過ごた。

海と花火大会と冷えたビールの土曜日に、
一日家の中でダラダラに過ごす日曜日と、
単純に週末っていいな〜〜〜と、
心から思えるようなユル〜〜い真夏の週末でした。幸
  

テーマ:今日の出来事 - ジャンル:日記

2015.07.28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 徒然

サーフィン@茨城 7/25

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土曜日にサーフィンで、ということ以外でも、
私の人生でも初めてになる茨城の海に行ってまいりました。

でも、ここ大洗にはフェリーターミナルがあって、もう7年も前になるが、
ここからフェリーに乗って北海道ツーリングに行ったんだった。
ここに来るまで忘れてた。

うちからの距離は九十九里のいつものポイントまでとほとんど同じ。
高速道路区間が長いぶん高速代は千円ほど高い。
ただ、埼玉からだと都心部を抜ける必要がないのでそのぶん気楽だ。

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道中の話はさておき、この日の大洗の海はここのところ続いた
台風の影響から抜けてほとんど無風、メンツルとはいかないが
面もザワつくことなく整っていて、そこにヒザ〜コシ、
ときにムネくらいの押しの強い波が狭い間隔で入ってきている。

中には速いやつも混ざっていて、そういったときには捕まりがちになるが、
きれいなショルダーを張って入って来るので、そんな見極めもとてもし易い。
ロングならひとたびテイクオフすれば横に20m、
縦に30m以上滑らせられる!あああ〜〜〜〜たまら〜〜ん!

私ですらノーズライドの練習をしようと思ったくらい乗りやすい波だった。
波数も充分にあり、ピークもばらけて入って来ているので、
そこそこ混んでいましたが幅広いポイントで仲良くシェアできる。
とてもピースフルな状況。

本当に良かった〜〜〜〜茨城好印象、完全に味を占めた格好だ!

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今回一緒に来たのは1ヶ月以上お久しぶり〜のatu。
その1ヶ月のあいだにこの男は・・・

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また新しいボードを買っていた。

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Mandala 5'11" Super Chunk ASQ

この男、今季Mandala2本目!
それにしてもMandalaカッコいいなあ〜〜そりゃ欲しくもなるわ。
しかも、この色すんげ〜好みだ。
5'11" x 21 1/8" x 2 3/4" と、広くてぶ厚いので短いのに浮力がスンゴイ。
私も試乗させていただきましたが、これなら俺でも乗れるかも・・・

そんなこんなでこの日の乗りホーダイの波に充分に遊んでもらって
8時から11時まで電池切れになるまで乗りまくった〜〜〜〜
(私的)シーズンベスト!(って言えるほど海に来てないけど)

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昼に旨いしらす丼喰って大満足の休日だ!atuお疲れちゃん!

おまけ

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に、似てる・・・
  

テーマ:サーフィン・ボディボード - ジャンル:スポーツ

2015.07.27 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーフィン

『エクソダス 神と王』とリドリー・スコット新作の話

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『エクソダス 神と王』をレンタルして観ました。

旧約聖書の『出エジプト記』というよりも、
チャールストン・ヘストンの『十戒』のリメイクと言っていい内容。
十戒を観ていないと、理解しづらい部分も多いので、
もしも観ていなかったら併せて観ておきたいところ。
それほどにキリスト教信仰の深い欧米人にとって、『十戒』は
観ていることが前提の、すでにデファクトムービーであると言えます。

つまり『ノア 約束の舟』と同様に、おとぎ話である事が前提の
旧約聖書の世界をいかに最新映像技術で再現するのかに注目して観ると、
「実はリメイク」という部分に、
ちょっとポイントがズレて感じてしまうので注意が必要だ。

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特に、リドリー・スコットと言えば、
言わずと知れた『グラディエーター』という歴史大作があるので、
あのエンターテインメントとしての歴史アクションをつい期待してしまうが
そういったわけで、実は奇想天外と言っていいファンタジーものだったりする。

言ってしまえば『ロード・オブ・ザ・リング』と
同一線上である作品であるはずなのだが、
ああいったおとぎ話感などリドリー・スコットの持ち味にあるはずもなく、
特に神からの十の災いが降りかかるシーンを、現実味溢れる映像にしようとすると、
その精巧な映像表現には似つかわしくないことも少なくない。
残念ながらそういった部分にちょっとしたズレを感じずにいられない。

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十戒と言えば海が割れるシーンが有名でございますが、

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そちらもこんな感じ。

というわけで、何よりビデオで観るんだし、
十戒と比較しながら観てみるのもまたテレビ映画鑑賞の妙かもしれません。
現在公開中の『ターミネーター ジェネシス』も、
DVDが発売されたら初作と見較べながら観るのも面白いかもしれない。


ところで、リドリー・スコットと言えば、
押しも押されぬ当代随一の売れっ子監督さんですが、
すでに多くの次回作の話でがひっきりなしに伝わってきており、
ほとんど数珠つなぎに映画を撮りまくられております。

中でも注目は『ブレード・ランナー』の続編!

そして、ブレード・ランナーよりも先に来年の3月の公開と言われるのが
プロメテウス』の続編だ。

人類の起源について語られるはずが、予算の減少など紆余曲折を経て
『エイリアン』の 前日譚になってしまったと噂されるプロメテウスですが、
続編は人類を作った「エンジニア」が物語の主軸で、
そもそもの出発点に立ち返る内容になるのだそうだ。

これら自らの作品の続編以外にも、
『終わりなき戦い』(ジョー・ホールドマン著)の企画も進めているのだそう。

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んで、その『エイリアン』ですが、生みの親であるリドリー・スコットではなく
私の大好きな『第9地区』『エリジウム』『チャッピー』の
ニール・ブロムカンプの監督で『エイリアン5』が撮られるのだそうだ。
上の画像はそのブロムカンプがインスタに上げたアートワーク。
シガニー・ウィーバーは『チャッピー』で、すでにブロムカンプ作品への出演を
果たしておりますが、エイリアン5にも出演決定との情報もあり。
エイリアン2(原題:ALIENS)のあと、エイリアン3〜4、そしてVSプレデーターと、
オリジナルとはかけ離れた迷走ぶりによって、オリジナルのファンから
愛想を尽かされていたエイリアンですが、ブロムカンプならやってくれるはず!
これまた楽しみだ。



そして、リドリー・スコットの次回作は、この年末に公開が予定される
『The Martian』(火星の人)。

マット・デイモンが火星に取り残されるという設定に加えて
ジェシカ・チャスティンまで登場するので
つい『インターステラー』を思い出してしまうが、もちろんなんの関係もない。
さておき、こちらの作品もとても楽しみだ!
  

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

2015.07.24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

近ごろF1がつまらない件

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昨シーズンからメルセデスAMGがダントツで勝ちまくっている状況が続き、
基本フェラーリファン、もちろんホンダ推しの私としても、面白くないレースが多い。
いよいよレース中に居眠りをするようになってしまったが、
20周後に目が醒めても状況に変化がなかったのには笑った。

世界的にも視聴率は降下傾向にあるそうで、本来なら先週末に開催される予定だった
チャンピオンチームであるメルセデスのお膝元であるドイツGPが、
シーズンのはじめに中止が決定されたり、
伝統のイタリアGPまでもが来季以降の開催が不透明な状況が続いており、
各所でF1の人気回復のための議論やら批判やらが噴出してきている。

上の画像は、そんな中、フェラーリが人気回復を意図しておこした未来のF1像。

レギュレーションも何も無視して、最高の技術で、
最速のオープンホイールレースカーである、
フォーミュラー1を創造したらこうなったというイメージイラストだ。

これがカッコイイかどうかはさておき、
こういった提案がフェラーリから出されるほどに事態は切迫していることに
注目すべきであろう。

4年連続でチャンピオンを獲ってしまったレッドブルへの過剰反応で、
主に空力に関する規制が強まりすぎたその反動など、様々な理由が考えられるが、
何よりの原因はやはりリーマンショックにギリシャ危機といった、
金融危機に他ならない、要は不景気が原因だと私は思う。

観戦チケットが高いとか、有料チャンネルでしか観られないだとか、
観戦者にとっての不景気の話もあるのだが、
それ以上に問題なのは参加チームの懐事情。つまり格差の問題だ。

これに関してはヨーロッパサッカー界での同様の事態が起こっているのは
サッカーファンの方ならご存じだろう。

お金のあるチームが強くて、お金のないチームは弱いというごく当たり前の話だ。
そこに世界的な不況の波が押し寄せて、その格差はより深刻なものとなってしまった。

そこで、お金のあるチームにお金を遣わせないためのルール作りが進んだわけだが、
そのルールによって2番手以降のチームが、シーズン中に
(考え方によってはシーズンオフの開発期間中であっても)
トップチームに追いつくための開発作業ができない状況を生んでしまっている。
その結果、ルール改正時に生まれた実力差をまったく埋めることができずに
メルセデスの独走という状況が続いてしまっているわけだ。
それは自動的に1チーム2台だけの争いを観続けされることにつながり
ファンがテレビの前で居眠りしてしまうという悪循環を生んでいる。

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ちなみに、同じヨーロッパを起源にする2輪の世界最高峰レースである
MOTO GPはどうしているのかというと、
前年に優勝経験のないチームには、より柔らかいタイヤが使用できたり、
より多くのガソリンが使えるなど、ルールで弱者を救済している。
結果、現在2強と言われるホンダとヤマハ以外にも、ドゥカティやスズキといった
チームにもチャンスが増え、見応えのあるレース展開が繰り広げられている。

が、そもそも間口が広く、アマチュア精神の高い2輪ロードレースとは違って
貴族的な封建主義がはびこるF1がこれを参考に出来るかというとできない。

つまり、F1は、お金があってはじめて成立する種類の世界なわけだ。
そして、すでにお金持ちチームだけではショウとして成立させられるだけの
参加台数を確保できない。実質的にそれはメルセデス、フェラーリ、マクラーレン、
レッドブルの4チームだけで、それだと8台だけになってしまう。
中堅のウィリアムズを入れてもまだたったの10台だ。
じゃあ1チームの出走台数を3台に増やせばいいのかというと、
そんなお金持ちチームであっても、3台に増やすのはクルマの制作コストだけでなく
高給取りのドライバーのギャラや、チームクルーや運搬費などを含めた
運営コストを考えると、現実的には無理なのだそうだ。

何より、たった5チームで争われるリーグ線に魅力などないだろう。

そんなわけで、貴族的な連中の本音としては、
弱者の存在など無視してしまいたいわけだが、
そんな弱者に耳を貸す必要があることが、話をより複雑化しているというわけだ。

とはいえ、現在最高の技術の限界点が繰り広げる
究極のスペクタクルを観たい者としては、
ついて来られない側に基準値を持って行くのはいかがなものか?と、正直に思う。

なので、弱小チームにも、潤沢ではなくてもアイデアを具現化できる程度の予算と、
あえてルールに隙を作ることができれば、それによって
トップチームにも更なる開発をする機会を与えることになったとしても
奇抜で斬新なアイデアを見つけ出したチームが入れ替わり現れ
争いはもっと激化するものと思う。


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少ない予算であっても、画期的なアイデアでチャンピオンになったチームは
2009年のBRAWN GP(現メルセデス)が最後だ。
そのブラウンGPの前身が、
まさにリーマンショックでF1を撤退したホンダだという事実は
嫌みなほどに気が利いているジョークのような話だ。
  

テーマ:F1グランプリ - ジャンル:スポーツ

2015.07.23 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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