
今年はスノー系DVDが豊作だ。
『ゲレンディング』、『Let's GO SNOWBOARD』などの
ゲレンデガイドやHow to系作品も毎年リリースしてくれている中、
3年ぶりとなる『Downchill-3』も発売された。
そして、ダウンチルより更に1年のご無沙汰が加算され、
4年ぶりの新作として登場したのが『icon8 1/2』だ。
その謙虚なナンバリングが施された題名の通りに、
完全な新作というわけではなく、
「蔵出し」的な意味合いの強い内容となっている。
それは、CDではなくドーナツ盤だった頃の
シングルレコードのB面を集めたベスト盤的なイメージで、
とある理由からA面に収録されなかったアザーサイドが集められている。
そんな風に私は感じた。
この「1/2」という解釈に触れて、思うところもあり
久しぶりに『icon8』や、『Persona』を観返してみると、
一見個々に独立したチャプターが並んでいるように見えて、
このiconというシリーズが、実は映像体験という目的意識に対して、
一枚のDVDの全体構成を詳細にプログラムして
まとめられてきたことが良く分かった。
つまり、A面に収録されなかった「とある理由」というのが、
「DVD一枚を通して紡がれる全体像の構成に填まらなかったから」
であることをあらためて感じることとなり、
「1/2」とは、そういった意味での今作の「まとまりのなさ」に対しての
遠慮であったのだろうと勝手に思っている。
なので、「9」への道の途中を想起させる「1/2」という表記よりも、
いままでのicon全体のB面である『icon' (ダッシュ)』だと私は思いました。
もちろん、それがいつ撮られたものであっても、
映像を観て気分を上げるという観る側の効果効能に変わりはなく、
貫かれる姿勢や、伝わる雰囲気にも変わりはないので、
小難しく考えずに観ても、充分頭の中は真っ白(雪色)になるのでご安心ください。
それと、細かい話ではありますが、
今作からカラコレ(Color Correction)の方向性を変えたのか、
フィルムの粒子の表現の仕方がかなり現代的(HDより)になったように思う。
私はこちらの方が好みであります。
音楽も少し趣を変えていたが、音楽に関しては前の方が好みかな。
さておき、
『Downchill』を観るとゲレンデ(特にルスツ、及びそのサイドカントリー)方面が、
『icon』を観るとBC方面の血が騒ぐ。
美しい斜面を見下ろす、静まりかえった山頂に立つイメージが
勝手に湧き出してきますな。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて明日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
私は映画だけでなく、かなりの海外ドラマ好きでもありますが、
そんな私のハートを激しく揺さぶる良作に出会ってしまいました!
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テーマ:★スノーボード★ - ジャンル:スポーツ
2019.12.05
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シーズンの最後の最後になって一度は仕舞った道具を引っ張り出してまで
スキーをしに行ったのは、これを撮りたかったから。
やはりストック操作の要るスキーの場合、自撮り棒は扱いづらい。
ストックなしで滑る練習にはなるが、スキー自体が楽しくなくなる。
何よりストック操作をしていないスキーの動画は観ていてもあまり美しくない。
そこで、だいぶ前にGoPro用に買ったサクションカップマウントを
戸棚の奥から引っ張り出して使ってみた。
できるだけ身体から遠い位置にカメラを配置したいので、
スキーの先端に付けてみたのですが、いかに手ブレ補正に長けた
Insta360 ONE Xであってもここまで画像がブレる。
ただし、実際の私の視界では、
上下に降り回されたまま飛んで行ってしまうのではないか?
というほどぶんぶんに縦揺れを繰り返しており、
撮っていたときは、これではまともには撮れてないだろうと思ったほど。
プレビューしたら意外とまともに撮れていて驚いた。
この程度のブレ画像で済んでいるのだから、
Insta360 ONE Xの手ブレ補正のスゴさがより際立つ結果となった。

本体を直接マウントするには
一般的なカメラの底にある三脚ネジと同じネジ留めとなりこれが緩みやすい。
撮影の途中でマウントのネジが緩んでカメラが回り始めたので、
動画の途中から振動の減る10cmほど手前の位置にマウントを動かした。
ほんの10cmなのだが画角がだいぶ変わっていることが分かるだろう。
それでも視野が圧倒的に広いので
景色や状況が映り込んでくれるのはイイと思う。
ストックやスキーなど、直線的な構造物が思いっきり歪んでいるのが
気持ち悪いと言えば気持ち悪いし、
GoProの方が歪みも少ないため、これと較べればずっと画が自然なのだが、
そのぶん画角が狭いので自分しか映せない。
スキーの動作や操作の確認などにはいいいかもしれないが、
旅の記録としての臨場感は薄くなると私は思う。
これまでバックカントリー、スノースケート、スキーと撮ってきて、
そろそろ気になる部分もでてきた。
一番は本体に防水機能がないこと。
これに関しては最初から理解していたが、実際に届いて見てみたら
ケーブルコネクタに加え、microSDカードのスロットにさえフタがなく
完全に開放されてしまっていたのには驚いた。
自撮り棒で撮る場合なら転ばない限り雪面に触れることはないが、
今回は雪面に近いスキー板にマウントしたのでかなり心配になった。
(それでもやってしまうところが、私のいい加減なところなのだが)

そんなわけで、防水ケースも欲しかったのだが、
商品の金型に不具合が発覚し、商品開発の見直しがされたとかで
出荷が見送られていたそうだ。新興企業ならば尚のこと、
アップデートの情報は伏せて在庫を処理しようとしてもおかしくないところ
なかなか誠意のある対応だと思う。
すぐに使うことができなかったことはとても残念であったが、
ご覧のように改良品以上の改良が施された、
ほとんど別の製品と言っていいモノを手に入れられるのだから
むしろラッキーだったのかもしれん。
特殊な球体レンズを外から覆うので、映り方に影響がないのかは心配だ。
ちなみに、水深30メートル、IPX8級の防水性を謳う
潜水用のケースは映り込むとの噂もある。
さておき、言ったように三脚ネジでは緩んで固定力が下がってしまうので、
こちらの防水ケースにGoPro規格のマウントが採用されていることはうれしい。
そして、なんと言っても一番気になるのはバッテリーの保ちが悪いこと。
確かに本体に付属して来たバッテリーは放電が速く、
使っていなくても一定時間で残量がなくなってしまう。
(寒冷地用のバッテリーは放電も少なくもう少し保つ)
それ以上に電圧の変化に敏感なようで
まだ残量があるのに勝手に撮影を止めてしまうときがあった。
バッテリー残量の表示も室内で確認すると復元していたりでアテにならない。
春でこれなのだから、マイナス気温下ではどうなるのか心配だ。
これも防水ケースを使うようになれば少しは改善されるのかも知れないが、
システムのアップデートでもそこそこ改善できることだと思うので
今後のファームウェアのアップデートを期待したいところだ。
あと気になるのは本体の液晶画面は昼間はほとんど見えない。
もちろんiPhoneのアプリでも操作できるのだが、
いちいちiPhoneとWi-Fiで接続させてなんて面倒なこと現場ではやっていられない。
なので、きちんと動画状態になっているのかを
まずはこの液晶で確認する必要があるのだが、
液晶が見にくいためその確認がしにくい。
LEDの点滅によって撮影がスタートしたことを確認できるのだが
最初は撮影をスタートしたつもりが静止画のシャッターを押しただけだったなんて、
間抜けなことも起こってしまった。
と、このテの新興製品にありがちな落とし穴もないではないが、
それでもInsta360 ONE Xには概ね満足している。
今回は一緒に滑りに行ったOYくんの追い撮りもしてみたので、
Insta360 ONE Xで撮った追い撮り動画を来週にもご覧いただこうと思う。
お楽しみに!
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて明日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
映画『万引き家族』の感想を書きたいと思います。そちらもお楽しみに!
テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ
2019.05.30
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訳あって。と言うほどのワケもなく、例によってただの気まぐれなのですが、
今シーズンはかれこれ2シーズン遠ざかっていたスキーもやろうとか思っている。
スノーボードにスノースケートと、
果たしてスキーに割く時間があるのか甚だ疑問だが、
気持ち的には盛り上がっている。

それは例によって道具のチカラである部分も少なくない。
久しぶりに眺めるスキーやスキーブーツのなんとカッコいいことでしょう。
やはりスノーボードよりもメカメカしいぶん、
私の中の男の子が強く反応してしまう。
やはりタテ乗りという共通点も含めて、スキーの道具に抱く感情は、
オートバイに対するそれと、とてもよく似ているといつも思う。
話はちょいと逸れるが、
私の場合、スノーボードとサーフィンは「ボード」だが、
スキーについては「板」と呼ぶのが一番しっくりくる。
それくらいにスキーとの付き合いは古いのだが、
それ故にスキーに飽きてしまったのかもしれない。
ちょっと古い話で恐縮ですが、
世界的に活躍した女子プロゴルファーの草分けのような人で
岡本綾子さんという方(御年67歳)がいらっしゃるのだが、
その方がまだ現役バリバリだった頃に
「クラブを握りたいと思うまで練習はしない」と仰っていたのが印象的で
今でもその話を思い出すことがある。
それはつまり、慣れや飽きが一番の天敵で、どんなに好きなことでも
身が入らなくなるからという意味であったと記憶しているが、
私も一旦スキーから距離を置いてみたのは良かったように思う。

今はまだ、ただの皮算用でしかないのだが、
やる気は漲っております。 という他愛もないお話でした。
テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ
2018.11.29
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