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G3 Alpinist+ Universal

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実は、春分の日の三連休を絡めて北海道に行こうと企てていたのですが、
以前申し上げた通り、原因不明の体調不良に襲われ、自粛せざるを得なかった。
実はフェリーを使って自家用車で行ってしまおうとか考えていたので、
飛行機だとなかなかスノーボードと併せては持ち込めないスキーも、
今回はクルマで持って行こうとしていた。

「せっかくなのでスキーで登っちゃおう」とか悪だくみは膨らみ、
勢い『LINE SAKANA』用のクライミング・スキンを買ってしまった。
とはいえ、ニューモデルを買うような甲斐性もないので、
1シーズン落ちの旧モデルを手に入れてみた。

言ったように北海道の計画は飛んでしまったので、
このままお蔵入りか????という
もうシーズンも終盤というこの期に及んで、
ギリギリ使うことができたという話で誠に恐縮でありんす。

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シールカット自体はすでにネタになるようなことでもないので、
躊躇なくサッサとやってしまいました。
さておき、基本クライミングスキンはBlackDiamond推しの私が、
よりにもよってG3にしたのは、このクライミングスキンの
トップとテールの特徴的な設えに興味を惹かれたからでありました。

トップのプラスチック部分にはグルーはなく、
テール一杯までシール部分を伸ばすことも
あえて避けるデザインコンセプトのようで、
それはつまり軽量化のための設定のようだ。

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上の画像のイラストのグラデーションで表現されているように、
シールを一番踏みしめてグリップを得ているのは足の裏を中心としたエリア。
そここら遠ければ遠いほど体重は架かってはおらず、
あまりグリップには寄与していないため、確かにそこにシールは必要ではない。

加えて、トップの部分からシールと滑走面の間に
雪が入り込んでしまう経験をした方も多いと思うが、
このプラスチックパーツはそれを防ぐ意図もあるようで、
実際まったく雪は入り込んで来なかった。

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そういったG3の独自性に強く惹かれてしまったわけですが、
それ故にフィッシュテールをもつSAKANAの場合、
どの長さを選べば良いのかはかなり迷うこととなった。

ときに尾ヒレ(切り欠き)の長さは約10cm。

素直に181cmというスキーの全長で選べばMサイズ(172〜188cm)なのですが、
場合によってはクリップの位置が尾ヒレの切り欠きを越してしまい、
テールの固定用のベルトが用を成さないかもしれない・・・
もちろん実際にスキーに合わせてみれば良いのですが、
通販でお安く手に入れようとしている私はそういうわけにもいかない。

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ほとんど目をつぶってエイヤッとMサイズをポチったのですが、
結果ちょうど良かった。助かった。

しかして・・・

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テールがキックする手前にクリップが来てしまうので、
クリップを引きずってしまうのが気がかりだ。
テールにロッカーが付いていないスキーも多いので、これはこれでいいのかな?
とも思うが、氷だったり、岩肌にこの部分をヒットさせると
面倒なことになりそうな予感がする。ここは消耗品と考えた方が良さそうだ。
いずれにせよ使ったら毎回チェックの必要な箇所であることは間違いない。

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というわけで、今シーズン初BCで、
たぶんスキーでバックカントリーに出るのはこれが最後になるだろうという
かなりシビれるタイミングで使ってまいりました。

まず、確かにコイツは軽い。
シールカットもしたし、今回パッキングもしたのだが、特に現場でそれを感じる。
実測値300g(片側)。
Aventura用にカットした旧式のG3 Alpinistが320gだったので、
たかだか20gの話なのですが、スキーの一番下側の20gなので、
山中の一歩一歩に20gの違いがあると思うと大きな違いに感じる。

G3は軽量化に関してかなり拘っているようで、
今シーズンから『MINIMIST』と呼ばれる、
更に軽量性とコンパクトネスを追求したシリーズも展開しているようだ。

ちなみに、SAKANAはAventuraより150g(片側)軽い。

Universalという、グリップ感とグライド感の中間を狙った、
分かりやすく中庸なモデルでありましたが、
風で叩かれた硬い雪面でも充分なグリップを感じられた。

グリップの良い湿雪だったので、難しさは一切なかったのは確かですが、
さし当たってのハイク性能は十二分に確保されているのではなかろうか。って、
老舗のG3製なんだから、基本性能の高さはあって当たり前ではありますが。

ただ、下りのグライド感はかなり低い。
シールのワックスをすれば少しは改善されるのかもしれないが、
特に卸したてはぜんぜん滑らなかった。

まあシールで斜面を滑り降りる場面もそうあるわけではないのですし、
「ぜんぜん」とは申しましたが、「ぜんぜん気持ち良く滑らない」という意味で、
まったく下りで使えないという意味ではありませんので悪しからず。
むしろ滑りすぎず安心感が高いとも言える。

というわけで、私としては総合評価80点といったところか。

スプリットボード用のクライミングスキンのグルーもそろそろ貼り替え時期なので、
『Contour』などの新機軸のクライミングスキンに興味津々でありましたが、
今回の体験で『G3 Alpinist+ Spritboard』にも俄然興味が湧いてきた。

私の推しシールであるBlackDiamondですが、
今シーズンは貼り替え用のグルーシートが発売されなかった。
売り切れや入荷遅れではなく、そもそも発売されず。
ひょっとして、BDもグルーを交換不要のものに変えてくるのでは???と、
勘ぐりたくなってしまうが、実際のことろどうなのだろう。

G3も使ったこともある私が、それでもBlackDiamondを推してきたわけは、
BDのシールのグライド感とグリップ感のバランスの良さもあるのですが、
それに加えてG3のグルーの耐久性がBDより低く感じるということもある。
同じ保管環境で、G3のグルーは2シーズンでゲル化してしまったことがあり、
対してBDの方はと言えば3シーズンは確実に保ってくれた。
というわけで、今回手に入れたG3のグルーの耐久性が
上がっているのかどうかも確認していきたいと思う。

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といったわけで、未確認な部分もあるのですが、
先進的なアイデアを余すことなく製品に注ぎ込むG3の姿勢は嫌いではない。
G3はスプリットボード用にも同様に3種類用意していて、
今回の経験からモヘアを70%混合した「GLIDE」を試してみたくなった。
って、
今季スプリットボードに一度も乗っていない私が言うのも何ですがね・・・

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて明日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
実は・・・・・・
まったくバックカントリーに行っていないくせに、
例によって道具だけはあれこれと目移りしてしまっていてですね・・・
  

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テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

2020.04.01 | コメント(0) | トラックバック(0) | スノーアクセサリー

かぐらスキー場 【3月某日】その2 ここに来てやっと今シーズン初BC!

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気まぐれにじゃらんを検索してみたら、これも新型コロナウィルスの影響なのか、
なんとNASPAニューオータニが素泊まり6千円で出ていた!

こういった高級なホテルに弱い私は、
いつも居酒屋で飲んでしまう5〜6千円を我慢してNASPAに泊まることにした。
缶ビールにつまみで部屋呑みになったが、大浴場は24時間入れるし、
テレビは観られるし、何よりぐっすり眠ることができる。
これも臨機応変というやつだ。

窓の外にゲレンデが見えるが、
NASPAスキー場の営業は少雪のため(?)すでに終了している。
それでも、朝起きて窓外にゲレンデが見えるのはやっぱりアガるもんだ。

言ったようにこの日は登る気マンマン。
しかも、この日はスキーにした。
もちろん深雪が確約されているわけなので、スノーボードと悩みに悩んだ。
でも深雪ラッセルを考えるとスノーシューはキツそうだし。
この日はスプリットボードは持って来てはいなかったので・・・
・・・と言うのは建前で、せっかく『LINE SAKANA』用に買った
クライミング・スキンを使ってみたかっただけだ。

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あれだけ降雪があったあとで、しかも晴天予報となれば、
朝のロープウエイ乗り場は好き者達で溢れる。

2便目のロープウエイに乗り込むと、
こちらをお読みになっている方に声をかけていただいた。
ここのところ意識的に距離を置いていたかぐらですが、
やはりこのブログ的にはホーム感が高いのだなと感じる。

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この日は何の迷いもなくかぐらエリアに猫まっしぐら。
しかして。
この日も風の影響で第1高速リフトは止められていた・・・
マジかよ〜〜〜〜〜

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仕方がないので3本ほど第1ロマンスリフトを回したのだが、
いつもはほとんど乗らない1ロマには
昨日からすでに一生分乗ってしまっているため、すでに食傷気味。

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なんて言っていたらリフト乗り場には長蛇の列ができていた。
もう我慢ならんと、ほとんど自暴自棄になって
1ロマの降り場からハイクを開始することにした。

ハイクを開始する段になって気づいたのが、
G3 ION』をバックカントリーで使うのはこれがはじめてだった・・・
すでに購入から5年が経過し、何よりそのためのテックバインディングで
あるにも係わらずの体たらくに思わず目眩がした・・・
まさに宝の持ち腐れ・・・

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さておき、リフト券代を節約するとか言うならまだしも、
リフト券を買った上でゲレンデを自分の足で登ることになろうとは
思いもよらなかった。
第1高速降り場まで30分足らず。意外と近かかった。

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そもそも第1高速が動くまでの暇つぶし気分で登りはじめたので、
ここからノートラックのジャイアントを滑ってやろうか。とも思ったが、
なかなか気分も爽快で体調もすこぶる良かったので、
そのまま登り続けて自身の体力を確認することにした。

第5ロマンスリフトが春にならないと動かされなかった頃は
必然的に第一高速の降り場から登っていたのですが、
近ごろは正月から5ロマが動くので、
ここを歩くのも何年ぶりなのか分からないくらい久しぶり。

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上の画像にあるように、周りは天気が良く見えるが、風もまだあり、
進行方向の標高の高い箇所にはまだ雲がかかっている。
でも、予報は回復傾向だったので、このあと5ロマが動きだし、
あとから難なくやって来た人にアッサリ追いつかれてしまうかもしれない。
最悪のシナリオが頭に浮かび、とにかく急いで登っていたのは確かだが、
休憩なしでサクサク登ることができてしまった。
(あくまでも私のペースではありますが)
自分の登り筋の調子を見ることが第一義だったので、
ここまで来たらどこから滑り出しても良かったのですが、
好調さに気をよくして5ロマ降り場も過ぎても登り続けることにした。

やはりスキーの方がスプリットボードに較べて、ハイクはかなりラクだ。
それはつまりハードブーツとバインディングによる固定力の高さにある。
横でも縦でも斜めでも、どの方向に対しても確実に雪面を捉える力が発生する。
ガッチリ感がすごいので、スプリットだとズリッと来てしまうような、
迂闊な足の差し出し方でも何とかなってしまう。
精神的にもかなり余裕が生まれる。

滑走の楽しさではスノーボードの方が一枚上手ではありますが、
そもそもスキーの方が山の中での機動性に富んでいるので、
それも併せて考えると、バックカントリーは絶対的にスキーの方が安全だと思う。
心の余裕が周りを見渡す気持ちを生み出してくれる。
スキーの方が自然と触れあう楽しさが大きいように思う。

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途中までは先行していた2人組のパーティーのトラックを
トレースさせていただいたのだが、あからさまに怪訝な空気を醸し出された。
まあ私としても心苦しかったので途中から一人ライン。

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先行していた2人組は神楽ヶ峰の方を目指しているようだったので、
中尾根に向かうことにした。
こういった出たとこ勝負な山行は、決して褒められたものではないが、
臨機応変にできるのもソロのいいところだ。
滑り出す頃にはガスは晴れるだろうとは思っていたが、
とはいえ、一人きりでガスの中を歩いているとやはり心細い。

それでも足早に流れる雲の切れ間から目的地がはっきりと視認できたので、
迷いなく歩き続けることができた。やはり山の中では
視界が確保できるのが何よりの安心材料だ。

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2ロマ降り場から2時間かからずに中尾根に上がれた。
意外と登れる体力あったんだな。と自分に感心した。
雲が自分のすぐ横をすり抜けていく。やっぱり山は良いな〜〜〜
山の上で食べるあんパンが美味い!

この場所でスキーを外すとモモくらいまで埋まる積雪。
ウレシイ反面、ちょっと怖くもある。
何度も滑っている斜面を頭の中で反復させてセイフティなラインを想像する。

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と、あんパンを頬ばっていると、
ほどなくして第一高速に乗ってきたというパーティの方が上がってきた。
結局追いつかれてしまった。

今回はさすがに動画を撮ろうとInsta360を用意してきたのですが、
ナント、痛恨の電池切れ。
一週間前くらいに充電したので大丈夫だろううと髙を括っていたのだが、
すっかり放電していて起動すらしない。あまりに虚しい。

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滑走準備が整う頃には雲は抜けて真っ青な空が頭上に広がる。
11時40分。気を取り直してドロップ・イン!

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1ロマから先行させていただいた苦労が実り
完全なファーストラックをいただいた。
思わずヒャッホーッ!が口を突いて出てしまう。

念のためエスケープラインを見据えて森に近いライト気味に走り出し、
行けそうだったので“一本ダケカンバ”に向かってレフトに大きく旋回させた。
すんげ〜〜〜〜気持ちいい〜〜〜〜〜

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『LINE SAKANA』は、やっぱりショートターンで繋ぐような滑りよりも、
一筆書きで猛烈な踏み応えを感じながらグライドさせる
スノーボードのようなライン取りの方が合っている。
南向きの斜面なので、日射影響もあり、かなり重いクリーミーな深雪だったが、
分厚いバターを熱したナイフで切り裂くようにターンさせていく。
雪質で言えば、コイツに初めて乗ったオグナほたかの方が乾雪で
SAKANAには合っていたが、こういった雪質でも
ドリフト気味の持ち味を活かせるのはある意味ウレシイ誤算。

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しかして、雪が重すぎてほぼ4ターンで太ももが破裂しそうになった。
やはり、スキー筋はまったくと言っていいほど活性化されてはいないようだ。

たったの一本でしたが、そもそも登りたくて登ったのだから、
当初の目的は果たすことができた・・・

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・・・とか、うそぶいていたのですが、
ゴンドラ降り場にザックをデポして、身軽にその後動き出した5ロマに乗ると、

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あっさりと滑り降りた南斜面の下まで来られてしまう。
文明の利器を使うとこんなに簡単。
歩くために歩いたとはいえ、なんとも複雑な心境でありますが、
それはそれ。

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まだまだこれだけの面ツルが待っているわけで、
トーゼンこれ一本では済まされず、気軽に文明の利器で登り返し。
おかわりも有り難く頂戴した。

いつもの週末であれば、面ツルはそれこそ一瞬で食べ尽くされてしまうのだが、
この時間になってもこの低い競争率で楽しめてしまうのは、
この日は存外に空いていたためだと思う。
これは私の想像ですが、かぐらに慣れた方ほど、
私と同じようにかぐらの見切りの早さを感じていて、
風が強そうな天気図の場合はかぐらを避けるのではなかろうか。
そして、そういったヨミはおおよそ当たっていて、
ごく稀にこの日のように午後から風も止んで晴天になってしまう
なんてこともあるのだろう。

まさか二日も続けて強風にリフトを止められるとは思わなかったが、
結果的にはそれが良い方に転んで美味しい思いをさせていただいた。
近ごろかぐらを見直すことが多いな。
ゴチソーサマでござんした。

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ さて明日の土と雪と:は _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
というわけで、この日使ったSAKANA用に用意したクライミングスキン、
『G3 Alpinist+ Universal』のお話です。
  

テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

2020.03.31 | コメント(2) | トラックバック(0) | スキー

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埼玉のへそ曲がり

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