メッセージ

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私も大好きな『ボーダーライン』、『プリズナー』を手がけた、
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品『メッセージ』(原題:ARRIVAL)。

世界12都市に、突如として全長450メートルの飛行物体が飛来する。
そしてそれは一箇所に留まり続け、18時間ごとに “入口" を開閉し、
人類を内部へと導き入れる。

中にはさながら「面接会場」のような広間があり、
ガラスのような間仕切りを隔てて、異星人との “面談" が行われた。
お互いの共通の言葉を持たない者同士が、
試行錯誤しながらもコミュニケーションを進めていく。

人類全体に、突然の訪問者への疑心暗鬼が広がり、
世界各地で暴動が起こりはじめる。
いよいよ業を煮やした中国は、
異星人に対して24時間以内の退去を求めて宣戦布告を行う。
ロシアなど、いくつかの国も中国に同調し、敵か味方か?といった事以前に、
まだその目的も明らかになっていない訪問者に対して
一触即発の状況が発生してしまう。

刻一刻と攻撃開始の時刻が迫る中、アメリカの科学者チームの一人、
言語学者のルイーズ(エイミー・アダムズ)だけが、
異星人との対話に成功する。
果たして、突然飛来した訪問者達の目的は、侵略か、同盟か、
なぜ12隻なのか、それぞれの場所の意味は?・・・

同じように異星人来訪を描いた
『インディペンデンスデイ』と『未知との遭遇』でも、
現れた異星人が攻撃的か友好的なのかは、観なくても何となく分かるだろう。
つまり今作も、あなたが受け取った印象の通りの異星人だ。

なので、物語としての見所は、何の決定権もないひとりの女性科学者が、
自国のみならず、世界各国に現れた異星人に対する攻撃を、
いかにして中止させるのか?というサスペンスな部分にある。

という部分を手に汗握って観るのも良いが・・・・話はそれほど単純でもない。
原作はテッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』。
もう一度言う『あなたの人生の物語』だ。

その題名が示すとおりに、決してストレートなサスペンスでは終わらず、
今作が描く核心は、“宇宙戦争" ではなく、“人生の選択" にあったりする。
その分かりやすさにおいて、
『ET』と『2001年宇宙の旅』の中間に位置するような、
ちょっとばかり、哲学的で、回りくどいお話。
あくまでもSFを下敷きにしながらも、人間の本質を問う作品だ。

上のポスターは、今作中にUFOが飛来した12カ国ぶんある。
左上が日本。そう、日本に飛来した場所は、函館だ。
言葉の通じない、訪れた目的も不明な、異形の生物との邂逅を予感させる
なかなか凝った宣伝方法だ。



さておき、ヴィルヌーブ監督の次回作は、
言わずと知れた『ブレードランナー 2049』。
『メッセージ』は、いっそブレードランナーへの予習だと思って観るべし!
  

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2017.05.26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

先日ののF1スペインGPでの心温まるヒトコマ



予選4位からのスタート直後の1コーナーで、
フェルスタッペンと接触して、リタイヤとなってしまった
フェラーリのキミ・ライコネン。

その直後に、フェラーリのスタッフユニフォームに身を包んだ
ライコネンのファンとおぼしき男の子が
泣きじゃくる姿が国際映像に映し出された。

そのあと、フェラーリは主催者、テレビクルーを通じて男の子の座席を確認し、
家族三人ぶんのVIPパスを発行して、男の子の家族をパドックに招待した。
そうしてやって来たフェラーリのホスピタリティブースで待っていたのは、
なんとリタイアしたばかりのキミ・ライコネン!

家族はそのあとも同じフェラーリに乗るベッテルが2位に輝いた
表彰式を間近で観て行った・・・

その一部始終はレース中にも放映され、
世界中のファンから賞賛のメッセージが届いたそうだ。

F1にあまり馴染みのない方だと、
「これくらいのこと」と思われるかもしれない。
でもこれは今まででは考えられないような本当に画期的な出来事で、
私ももう長いことF1中継を観てきたが、こんなの初めて観た。

F1を統括する親会社がアメリカのリバティ・メディアに買収され、
それまでの、ヨーロッパ式で敷居の高かったF1を、
アメリカ的なオープンなエンターテインメントに変革する流れが進んでいる。
前CEOのバーニー・エクレストンは、
ばく大な放映権料の獲得と維持を第一義にしていたため、
無料で映像を垂れ流されてしまうSNSなどの
ネットマーケティングに対しては、否定的な立場をとっていた。
そういったいわゆる著作権維持の観点から、マーチャンタイジングなどにも
多くの規制がチームや、ドライバー、関係者に課されていたという。

なので、スタート前ならまだしも、少なくともレース中は、
1秒たりともレースに関係のない映像が電波に乗ることはなかった。

昨今では、そのばく大な放映権料を払えずに、無料放送をできなくなった国や、
フランスやドイツという、お膝元での開催が、そもそもなくってしまうなど、
F1でもファン離れが深刻化していた。

それによって、各チームの開発費となるはずのスポンサー収入が減少し、
ビッグチームと独立系チームとの格差はさらに拡がって、
結果、レースの醍醐味も失われるという負のスパイラルに陥っていた。

とはいえ、権威的で閉鎖的だったことの良い面ももちろんある。
そうすることで得たばく大な収入を、チームへ還元することで、
大きな技術革新と、世界最高のドライバーを集めることに成功し、
現在の「モータースポーツの最高峰」というステイタスを生むに至ったわけだ。

そのため、こういったアメリカナイズされた、
現在の流れを疑問視するムキもなくはなかったが、
今回のこの心温まる「事件」によって一気にその流れは加速するだろう。

実際、サーキットでのイベントなど、
今まで主催者側からの規制が多かった部分でも、
来場者に「また来たい」と思わせるような仕掛けがかなり増えているらしい。
ネットマーケティングへの規制も緩和され、
動画で得られる情報もかなり増えてきた。

来季からザウバーにホンダ・エンジンが供給されることも決まり、
その契約条項には日本人ドライバーの起用も含まれているらしい。
この良い流れに乗って、
日本でももう一度F1への関心が高まることを期待したいところだ。

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話変わって、
2度の年間総合チャンピオンに輝いた、F1のトップドライバーである、
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、
伝統のモナコGPを休場してまで、同日に開催される
アメリカ最大のモータースポーツの祭典『インディ500』に参戦する。

先週行われた予選の結果はなんと5位!
ちなみに予選4位は日本の佐藤琢磨だ!
決勝は、モナコGP終了後となる、日本時間28日、25時19分スタート。
この現役のF1トップドライバーであるアロンソの、
インディ500参戦にも賛否両論あるようだが、
話題性のあることはいいことだと思う。私は素直に応援したい。
  

テーマ:F1GP 2017 - ジャンル:車・バイク

2017.05.25 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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